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博物誌

ジュール・ルナール/著 、岸田国士/訳

605円(税込)

発売日:1954/04/19

  • 文庫

朝早くとび起きて、頭はすがすがしく、気持は澄み、からだも夏の衣装のように軽やかな時だけ、彼は出かける。――彼は最も鋭い観察者である。愛情のこもった眼を、彼を取巻く自然に注ぎこみ、最も簡明な文体にその愛を凝縮させる。本書はわが国の俳文を思わせる軽妙な短文に、作者の純粋な生活の讃美、高邁で孤高な魂の哀しい表情を写し出した特異な作品である。(挿絵はボナール)

書誌情報

読み仮名 ハクブツシ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 240ページ
ISBN 978-4-10-206701-7
C-CODE 0145
整理番号 ル-2-1
ジャンル エッセー・随筆、評論・文学研究、ノンフィクション
定価 605円

著者プロフィール

(1864-1910)中仏のシャロン生れ。パリに出て文筆活動を始め、「メルキュール・ド・フランス」誌の創刊に参加。小説『根なしかずら』(1892)で才能を認められ、自身の少年時代を題材にした『にんじん』(1894)に続き、『ぶどう畑のぶどう作り』(1894)、『博物誌』(1896)などの名作を次々と発表。戯曲にも手を染め、1900年『にんじん』の舞台化で大成功を収める。死後公表された日記も、日記文学の傑作として話題になった。

岸田国士

キシダ・クニオ

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