リスは、なにげない話が好きだった。
どうでもいいような、だいじな話が。

ブナの樹のうえに暮らす忘れっぽいリス。知っていることが多すぎて頭の重いアリ。始終たずねてきてはあちこち壊す不器用なゾウ。思いとどまってばかりのイカ。
自分の吠え声がこわくなったライオン。小さいことばかり考えているカブトムシ。
自分がヘンかどうかいつも気にしているタコ。
あなたに似た、
悩めるどうぶつがきっといる。

『きげんのいいリス』特製ポストカード(5枚組)読者プレゼント
著者プロフィール

トーン・テレヘンTellegen,Toon
1941年、医師の父とロシア生まれの母のもと、オランダ南部の島に誕生。ユトレヒト大学で医学を修め、ケニアでマサイ族の医師を務めたのちアムステルダムで開業医に。1984年、幼い娘のために書いた動物たちの物語『一日もかかさずに』を刊行。以後、動物を主人公とする本を50作以上発表し、文学賞を多数受賞。オランダ出版界と読者の敬愛を一身に集めている。『ハリネズミの願い』で2017年本屋大賞翻訳小説部門受賞。おもな作品に『きげんのいいリス』『おじいさんに聞いた話』。

長山さきナガヤマ・サキ
1963年、神戸生まれ。関西学院大学大学院修士課程修了。文化人類学専攻。1987年、オランダ政府奨学生としてライデン大学に留学。以後オランダに暮らし、2021年7月現在アムステルダム在住。訳書にトーン・テレヘン『ハリネズミの願い』『キリギリスのしあわせ』、ハリー・ムリシュ『天国の発見』『過程』、ディミトリ・フェルフルスト『残念な日々』など。
著者プロフィール
トーン・テレヘンTellegen,Toon
1941年、医師の父とロシア生まれの母のもと、オランダ南部の島に誕生。ユトレヒト大学で医学を修め、ケニアでマサイ族の医師を務めたのちアムステルダムで開業医に。1984年、幼い娘のために書いた動物たちの物語『一日もかかさずに』を刊行。以後、動物を主人公とする本を50作以上発表し、文学賞を多数受賞。オランダ出版界と読者の敬愛を一身に集めている。『ハリネズミの願い』で2017年本屋大賞翻訳小説部門受賞。おもな作品に『きげんのいいリス』『おじいさんに聞いた話』。

長山さきナガヤマ・サキ
1963年、神戸生まれ。関西学院大学大学院修士課程修了。文化人類学専攻。1987年、オランダ政府奨学生としてライデン大学に留学。以後オランダに暮らし、2021年7月現在アムステルダム在住。訳書にトーン・テレヘン『ハリネズミの願い』『キリギリスのしあわせ』、ハリー・ムリシュ『天国の発見』『過程』、ディミトリ・フェルフルスト『残念な日々』など。
