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ジョリ= カルル・ユイスマンス

Huysmans,Joris-Karl

著者プロフィール

(1848-1907)1848年、パリのフラマン人の血をひく家庭に生まれる。はじめエミール・ゾラの弟子として自然主義を奉じたものの、1884年の『さかさま』(日本では澁澤龍彦訳の『さかしま』で流布)で新境地を開拓。「外から内への脱出」を試みる主人公の生活をつぶさに描き、そこにデカダン芸術の鋭い批評を混ぜ込んで、自然主義と象徴主義の架橋的存在となる。つづく『彼方(かなた)』(1891年)では当代の黒魔術事情に肉迫したが、やがて突き抜けてカトリックの本道に接近。自身の改宗にいたる長い道のりを『出発』(1895年)、『大伽藍(だいがらん)』(1898年)、『修練者』(1903年)といった私小説風の連作に結実させた。退廃派の作家でありながら、内務省の役人として勤続表彰を受けた〈まっとうなクズ〉。1907年、顎(がく)ガンのため五十九歳で死去。

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