吉本ばなな『イヤシノウタ』

吉本ばななさんによる朗読。
『イヤシノウタ』の一篇、「豊かさ」をお楽しみください。

書店員さんから続々と賞賛の声!

一気に読んでしまうのがすごくもったいなくて、一日数話を大切に読み進めました。一話一話が身体に心にすっと入ってきて、笑ったり、温かくなったり、そして時々泣きたくなった。心の真ん中をギュッとつかまれて色々な気持ちがあふれてきた。

文教堂札幌大通り駅店 難波さん

朝、でかける前に、夜、寝る前に、好きなページを開く。きっと、背中を押してくれるだろう。

明文堂書店金沢野々市店 瀬利さん

読み終えたら、吉本ばななさんが知り合いのひと、のような気になりました。親しみやすい人、やっぱりすごい人。そして、人生に手を抜かない人。

書楽和光店 春口泉さん

「小説のようなエッセイ」ではなく「エッセイのような小説」として読みました。虚構と現実の境目のようなものは私たちのすぐそばにいったりきたりしていて、それを優しい文章ですくいとるばななさんの感性は不変だなと思います。お金のこと、仕事のこと、嫌いな人のこと、すべて見透かされているようで、どぎまぎしてしまいました。

喜久屋書店阿部野店 市岡陽子さん

決して押しつけがましくなく、するりと、心の中に自然に流れて浸透していくような、優しい言葉があふれていました。

鹿島ブックセンター 山田明日香さん

年齢を重ねると、もちろん大人になるし、ならなきゃいけない。でもいつもその中身って後追いしてくるもの。大人だって悩んだり苦しんだり、辛いときはある。そんな時どうすればいい? 自分の小さかった頃を知る人はいつしかいなくなり、それはつまり無償の愛をそそいでくれる人がいなくなるということ。世の中は順番なのだ。そのことを受け容れ、日々を過ごすことが実りある未来をつくることになるのかなと思った。

ジュンク堂広島駅前店 石田さん

親しい人たちを亡くした喪失感と、今、家族が一緒にいられる喜びが全編に漂っていました。喪失感といっても哀しさではなく、一緒に過ごしてきた時間があるからこそのさみしさです。『キッチン』を読んだ時の気持ちに似ていました。

文信堂書店長岡店 實山美穂さん

吉本ばななは変わらない。

MARUZEN札幌北一条店 伊藤さん

ばななさんからポンポン飛び出してくる言葉の数々に、そうそうと頷いたり、ふむふむと感心したり。家族の話は深く優しい思いが伝わってきました。

宮脇書店ヨークタウン野田店 村山さん

「吉本ばなな」やっぱり好きだなと思えるエッセイでした。ばななさんの過ごしてきた日々と自分の日々とが重なり合い、自分の今までを振り返ることができました。そして、これからの私に光と癒しをもらったような気がします。
ばなな先輩ありがとうございます。とてもステキなエッセイでした。

SHIBUYA TSUTAYA 内山はるかさん

時と共に古さを感じる、時代に合わない感がするのがエッセイだと捉えていました。その価値観をひっくり返された、と思いました。ご両親、近親者を相ついで見送られたこと、読むだけで涙と救いを与えてくれるエッセイが『イヤシノウタ』です。お父様の吉本隆明氏がいると部屋の空気をきれいにする子の話をされていますが、『イヤシノウタ』は私にとって空気をきれいにする本として、ずっとそばにおいておきたいと思っています。

水嶋書店くずはモール店 和田アキ子さん

ありふれた日常の、何処にもあるような出来事にこんなにも優しくなれるのですね。本当に自然体で日々過ごされている事がとても羨ましく思います。これが人の生きていく本来の姿かもしれません。この本が持っている時間は一気読みするものではなく、まるで「少しずつ、ゆっくりと読んでね」と囁かれているようです。

書泉グランデ 近藤茂樹さん

私は友が少ない。その友もまた友が少ないと言う。人生を歩む力のエッセンスがつまったイヤシノウタ。折にふれ読み返せるイヤシノウタ。ばななさん! 勝手に友にしてしまいました!

ジュンク堂あべのハルカス店 大江佐知子さん

福武書店の『キッチン』に衝撃を受け、さらに彼女が知の巨人・吉本隆明氏のお嬢さんと知り、驚きを重ねた。あの時から、四半世紀以上の時が流れたなんて、ちょっと信じられない。
それくらい、彼女のデビューは、僕等若造にとって、新鮮で、今も昨日の事の様に鮮烈な印象を残し続けているからだ。そんなばなな氏の新刊は、81篇の珠玉の言葉集。
大好きな忌野清志郎さんの巻頭辞から始まるこの作品集は、ゴメン、ベタだけど、一作一篇が、僕にとっては宝物なんだ。何も感じ無くても良いし、幾度も読み返しても良い。感動して大泣きしてくれてもいいし、読み飛ばしてくれたって良いんだ。心に染み入る彼女の声が、あなたの胸にも届いたら、ステキだナ。あなたは、可愛いおばさんになったね。僕もおじさんになったよ。

大垣書店 井上哲也さん

父や母だけでなく、義姉まで思い出しました。つながっているものは何かを考えてしまいました。

三省堂書店東京ソラマチ店 久保亘さん

どのエピソードもばななさんの世界への愛があふれていると思いました。特にお子さんとのエピソードはどれも素敵でした。

東京旭屋書店新越谷店 猪俣宏美さん

吉本ばななさんの書く文章がとても好きだ。この本を読むと、あ、ほんとに今、生きていて、どこかで生活されてるんだなと嬉しくなった。嬉しくなって、心がやわらかくなります。そっと手元に置いておきたい本です。

大垣書店イオンモールKYOTO店 辻香月さん

なにげない日常の愛しさ、人を思うことの大切さ、時の流れに身をゆだね、自然を大切に生きる。簡単そうで難しい。気づいているようで気づいていない。そんな事をやさしく教えてくれる書籍。

フタバ図書八丁堀店 信木さん

実はばななさんの著作を読ませて頂くのはじめてなんです。何てもったいない……。ルンバの哲学には心が打たれました。すべての事象が、自然にかえる。やさしくもきびしい作者の眼におそれいるばかりです。

啓文社ポートプラザ店 井戸佳子さん

なんてことないけど大事にしたい日々のできごとの数々が描かれ、あったかい気持ちにさせてくれます。どことなくおかしかったり、読む人の一日が優しくなる本だなあと(大いに反省もしつつ)思いました。

ジュンク堂書店神戸住吉店 大橋さん

日々の中での小さな癒しを見つめることの出来る作品でした。日常の全てをプラスでとらえることの出来る吉本先生が好きです。

丸善岐阜店 大野さん

なかなか自分のペースで生きていくことのできない現代社会。しかしそんな状況でも、私たちはなんとかいろいろなものに対しておりあいをつけて生きていかなくてはなりません。ほんのちょっとの他人への思いやりがあれば、もしかしたら、ほんの少しかもしれませんが、世の中がよくなっていくのかもしれませんね。
“鳥は世界をその声で清めるために存在しているのだ。鳥たちが毎日絶え間なく清めているから、世界は美しいのだと”。そんな風に自然やまわりの人たちに対して、ちょっと寛容な心持で生きていけたら、と感じさせてくれました。

恭文堂書店 菅原さん

2016年4月27日発売 定価:1,540円   装幀・中島英樹

うっすら いやされて~ 吉本ばなな

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