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【特集 エロティックが止まらない】
花房観音/千加野あい/野口あや子/みうらじゅん
【特別企画】
足立紳の世界

小説新潮 2019年11月号

(毎月22日発売)

1,000円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2019/10/21

発売日 2019/10/21
JANコード 4910047011197
価格 1,000円(税込)
■目次
【特集 エロティックが止まらない】
〈小説〉
花房観音/果ての海 新連載
――生活の面倒を見てくれていた男を殺してしまった。整形し、別人になった圭子は芦原温泉の仲居として働くことになり

◆千加野あい/雪解け
――常連客の後藤さん。少し変わったプレイを要求されるが

◆野口あや子/ジュリアナ様
――醜悪なつまらないものになるのがこんなに快いことだとは

みうらじゅん/長いお預け
――大学時代のバンド仲間の訃報。葬儀で遇ったのは懐しい女

〈爆笑鼎談〉
『それでも俺は、妻としたい』刊行記念企画 足立紳の世界
◆野木亜紀子×足立 紳×足立晃子/愛ある暮らし、ダメ夫の誠実
――自らの夫婦生活をセキララに書きつづる夫。その妻は内心、どう思ってるの? 二人の長年の友人である脚本家が鋭くツッコむ

〈作品評論〉
[映画]
◆森 直人/映画人・足立紳
[小説]
北上次郎/絶対反省しない男

〈特別読物〉
◆安田理央/日本エロ本ワンダーランド
――まるで大人のおもちゃ箱、エロ本の面白企画を一挙公開!

【新連載長編小説】
◆葉真中顕/異郷のイービス
――一九三四年、一人の少年が希望を胸にブラジルの地に降り立った。彼を待ち受ける運命とは。気宇壮大な長編開幕!

〈連載開始記念対談〉
◆葉真中顕×三田千代子/記憶の継承―ブラジルの「勝ち組負け組抗争」とは
――第二次世界大戦後のブラジルで起こった悲劇。日本移民たちの間でも長年タブーとされてきた事件の真相とは――

【読み切り力作短編】
一木けい/愛で選んできたはずだった
――仕事をして、家に帰る。それだけなのに何かが変わっていく

◆香月夕花/まだ壊れていない世界のふち
――妻と別れ再出発をした大介にとって、最大の気がかりは

武田綾乃/可哀想な蠅
――鳴動し続けるスマホが、私の日常を非日常に変えてしまう

【新刊刊行記念対談】
赤川次郎×大林宣彦/三十年後の“ふたり”
――青春ファンタジーの傑作『ふたり』から30年。映画作家と小説家が見つめる、小説、映画、そして日本の未来のこと

【連載第二回】
梓澤 要/華の譜 徳川和子と後水尾天皇

小説新潮作家名鑑
◆葉真中顕
――文学賞を続々受賞! いま一番注目を集める作家の日常とは

【バラエティコラム】
〈マイルーティーン〉 氏田雄介
〈あのとき聞いた音楽〉 逢根あまみ
〈もういちど会いたい〉 梶原もじゃ

【連載エッセイ・ノンフィクション】
阿刀田高/谷崎潤一郎を知っていますか
石井光太/いのちの家 「こどもホスピス」をめぐる物語
◆掟ポルシェ/全部お前が悪い
川上和人/オニソロジスト嘘つかない
酒井順子/処女の道程
佐藤 優/村上春樹『騎士団長殺し』を読む
◆清水克行/アナーキー・イン・ジャパン
高野秀行/謎の未確認納豆を追え!
坪内祐三/玉電松原物語
中野信子/孤独な脳、馬鹿になれない私
中野 翠/コラムニストになりたかった
平松洋子/プロレスは何を食べる
ペリー荻野/テレビの荒野を歩いた人たち 杉山茂の巻 前編

◆本の森――新刊文芸書から、選りすぐりを紹介
〈歴史・時代〉田口幹人
〈SF・ファンタジー〉北村浩子
〈恋愛・青春〉高頭佐和子

【好評連載小説】
奥泉 光/死神の棋譜
織守きょうや/朝焼けにファンファーレ
梶よう子/東都の藍
黒川博行/熔果
桜木紫乃/緋の河 第二部
高杉 良/破天荒
西加奈子/夜が明ける
西村京太郎/西日本鉄道殺人事件
貫井徳郎/邯鄲の島遥かなり
宮城谷昌光/公孫龍
宮部みゆき/Ghost Story
◆薬丸 岳/刑事弁護人
山本一力/ひむろ飛脚

「日本ファンタジーノベル大賞2019」最終候補作発表
第七回「新潮ミステリー大賞」募集要項
次号予告/表紙画家のつぶやき

この号の誌面

編集長から

近代文学の四番打者「ダメ男」は不滅です

 夫として、父としてなど在りようは様々だが、「ダメな男」は近代小説における不動の四番バッターだった。その伝統を正しく受け継ぐのが、映画監督、脚本家にして小説家の足立紳氏だ。本誌掲載作『それでも俺は、妻としたい』刊行を記念した、作品のモデルである妻と旧友の脚本家との鼎談(自宅で収録)では、すでに絶滅したかに思われたダメ男ぶりが堪能できる。しかし映画と小説のジャンル別作品論を読むと、その確固たる才能もまた明らかになる。 さらに花房観音氏の新連載「果ての海」など小説4作、安田理央氏の特別読物を加えて、特集「エロティックが止まらない」を組んでみた。
 一方、骨太な長編を次々に世に問う葉真中顕氏「異郷のイービス」の連載も本号から。ブラジル移民を待ち受ける悲劇を、ドラマティックな筆致で描く。そして名作『ふたり』の続編『いもうと』刊行に合わせて再会した、赤川次郎氏と大林宣彦氏の味わい深い対談にもご注目を。

小説新潮編集長 江木裕計

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

小説新潮とは?

 小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。

 時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。

 小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。

 目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。

 言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
 ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞

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