【大特集 新春の短編小説宝箱】重松 清/恩田 陸/桜木紫乃/木下昌輝/香月夕花/足立 紳/谷村志穂/今村翔吾/藤原緋沙子/諸田玲子/畠中 恵
【新春特別企画】矢部太郎「宝塚と僕」
小説新潮 2019年1月号
(毎月22日発売)
発売日 | 2018/12/22 |
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JANコード | 4910047010190 |
定価 | 998円(税込) |
平成生まれの作家たち
■目次
【大特集 新春の短編小説宝箱】
◆重松 清/シリーズ『まなつ』第二話 十一番目の色 前編
――四人になった安西家に流れる時間の速さはそれぞれ違い
◆恩田 陸/春の祭典
――名作揃いの「春の祭典」の新たな振付を密かに夢想する私
◆桜木紫乃/春雷
――起居をともにする自慢の弟。誰にもいえない想いがあった
◆木下昌輝/
――千宗易一行が極秘に探す、「本能寺の変」の黒幕とは一体
◆香月夕花/昨日壊れ始めた世界で
――幼なじみの不意の来訪と唐突な思い出話。脳裏に蘇るのは
◆足立 紳/妻と帰る
――家族と帰省した俺。ただでさえ悪い妻の機嫌が急降下して
◆谷村志穂/麻糸、巻いた
――家族から余命の告知をしようとしたその日、母の血栓が飛び
◆今村翔吾/八本目の槍 四本槍 助作は夢を見ぬ
――豊臣家の地位が脅かされようとしている危急の時に助作は
◆諸田玲子/天狗の娘 お鳥見女房ふたたび
――黒船来航で、江戸中がざわざわするなか、ここ鬼子母神でも
◆藤原緋沙子/名残の雪 へんろ宿
――町人を装って宿を訪れた武家の娘。切り絵図を所望して……
◆畠中 恵/てんぐさらい しゃばけ
――風邪を拗らせ寝込む若だんなの元に、ある神薬を持った天狗の姫様が現れて……。シリーズ第18弾のはじまり、はじまり
【お年玉特別企画】
〈手塚治虫文化賞受賞記念マンガ〉
◆矢部太郎/宝塚と僕
――『大家さんと僕』で手塚治虫文化賞を受賞。ベストセラーの原点ともなった巨匠の生地を訪ねる旅のはずが……?
〈グラビア〉
◆二つの「聖地巡礼」
「テヅカ」と「タカラヅカ」。二つの文化が生まれた街を矢部太郎が歩く
[お年玉企画]
矢部さんが選んだお土産を抽選で5名様にプレゼント!
〈京都まったり酒飲みマンガ〉
◆ラズウェル細木/京の滴
――春のタケノコ、夏のハモ。美味しい京都で何をどう呑むか? そっとご紹介
【二大新連載】
◆阿刀田高/谷崎潤一郎を知っていますか
――名前は当然知っているけれど、実は数冊しか手に取ったことのない人も多いのでは? 読みどころ、教えてあげます
◆彩瀬まる/サーカスの日
――生真面目で仕事熱心な姉。浮世離れした妹。それぞれの道を歩いていたふたりが、時代の波に翻弄されていく――
【連載第二回】
◆佐藤 優/村上春樹『騎士団長殺し』を読む
神なき時代における愛のリアリティー
◆野地秩嘉/サービスの達人たち
【バラエティコラム】
〈あのとき聞いた音楽〉Aマッソ 加納
〈いつか住みたい街〉東 理夫
〈もういちど会いたい〉ペヤンヌマキ
【連載エッセイ・マンガ・インタビュー】
◆岩井勇気/僕の人生には事件が起きない
◆川上和人/オニソロジスト嘘つかない
◆酒井順子/処女の道程
◆中野信子/孤独な脳、馬鹿になれない私
◆中野 翠/コラムニストになりたかった
◆ペリー荻野/テレビの荒野を歩いた人たち 久米明の巻 前編
◆道草晴子/下北日記
◆本の森――新刊文芸書から、選りすぐりを紹介
〈歴史・時代〉田口幹人
〈SF・ファンタジー〉石井千湖
〈恋愛・青春〉高頭佐和子
【好評連載小説】
◆赤川次郎/いもうと
◆安部龍太郎/迷宮の月
◆石田衣良/清く貧しく美しく
◆江上 剛/特命金融捜査官 清算
◆奥田英朗/霧の向こう
◆京極夏彦/今昔百鬼拾遺 天狗
◆熊谷達也/我は景祐
◆黒川博行/熔果
◆今野 敏/清明 隠蔽捜査8
◆楡 周平/鉄の楽園 最終回
◆貫井徳郎/邯鄲の島遥かなり
◆藤野恵美/サバイバーズ・ギルト
◆薬丸 岳/刑事弁護人
◆山本文緒/自転しながら公転する
第六回「新潮ミステリー大賞」募集要項
次号予告/表紙画家のつぶやき/読者プレゼント応募券
この号の誌面
編集長から
矢部太郎さん、宝塚に錦を飾る
本誌に粛々と連載され、昨秋ひっそり単行本化されたお笑い芸人矢部太郎氏のエッセイ漫画『大家さんと僕』。ところがその後の快進撃はご承知のとおりで、76万部に達する大ベストセラーとなった。しかも、手塚治虫文化賞受賞という予想外の展開に。掲載誌としても嬉しい限りで、手塚先生の記念館に錦を飾っていただこうと、矢部さんを所在地・宝塚に送り出したのだが……。その後のとんでもない顛末は、新春特別企画と銘打った漫画「宝塚と僕」とグラビア「二つの〈聖地巡礼〉」でご確認いただきたい。
特集は新年号恒例の「新春の短編小説宝箱」。今年の顔ぶれは重松 清、恩田 陸、桜木紫乃、木下昌輝、香月夕花、足立紳、谷村志穂、今村翔吾、藤原緋沙子、諸田玲子、畠中 恵の11氏。第一線作家の力作秀作が選り取り見取りの贅沢な「宝箱」だ。
そして阿刀田高氏の古典ダイジェスト「知っていますか」シリーズ、本号から最新編「谷崎潤一郎を知っていますか」がスタートする。
小説新潮編集長 江木裕計
[お年玉企画]矢部さんが選んだお土産を抽選で5名様にプレゼント!
郵便はがきに
(1)住所 (2)氏名 (3)年齢 (4)電話番号 (5)職業 (6)矢部さんへのメッセージ
を明記うえ、次号予告ページの応募券(コピー不可)を貼り付けてお送りください。
・ご記入頂いた個人情報は、プレゼントの発送にのみ使用させて頂きます。
・当選者の発表は、プレゼントの発送をもって替えさせて頂きます。
送付先
〒162-8711
東京都新宿区矢来町71
新潮社「小説新潮」編集部
矢部太郎さんお土産プレゼント係
締切:2019年1月22日 編集部必着
〈手塚治虫文化賞受賞記念マンガ〉矢部太郎/宝塚と僕
手塚治虫文化賞短編賞受賞記念で手塚先生の生地、宝塚市へ! ……のはずが、なんだか様子が違うようで?
続きは本誌でお楽しみください。
バックナンバー
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雑誌から生まれた本
小説新潮とは?
小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。
時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。
小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。
目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。
言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。