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青木淳悟「ファザーコンプレックス」(160枚)
古川日出男「あたしのインサイドのすさまじき」(戯曲160枚)

新潮 2022年4月号

(毎月7日発行)

1,200円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2022/03/07

発売日 2022/03/07
JANコード 4910049010426
定価 1,200円(税込)

ファザーコンプレックス[一六〇枚]/青木淳悟
変わり者だった亡父と自らの劣等感に対峙し、の新領域に踏み込んだ渾身の復活作。
あたしのインサイドのすさまじき[戯曲一六〇枚]/古川日出男
藤原あたしはトー子。清原あたしはセー子。現代の警察病院で、4人の女人が演じる平安文芸絵巻!
『カトリーヌ・ドヌーヴ全仕事』[一〇〇枚]/黒川 創
「世界一の美人女優」にして映画狂シネフィルの彼女が、なぜ#MeToo批判の共同声明に署名したのか。
遠い夢[遺稿]/石原慎太郎
死の直前まで執筆を止めなかった作家が遺したのは、多感な少年と少女の淡き恋だった。
追悼・石原慎太郎――最後の冒険福田和也
黄金山佐伯一麦
詩人ちゃん・キル・ミー(十四)/最果タヒ
■■ 連載小説 ■■
TRY48(五)[第5章]寺山修司、セクハラを告発される/中森明夫
大使とその妻(八)/水村美苗
天使も踏むを畏れるところ(二十一)/松家仁之
漂流(三十二)/町田 康
チェロ湖(三十三)/いしいしんじ
ビッグ・スヌーズ(四十七)/矢作俊彦
荒れ野にて(六十八)/重松 清
第54回《新潮新人賞》応募規定 [ウェブ応募受付中!]
【選考委員】大澤信亮/小山田浩子/鴻巣友季子/田中慎弥/又吉直樹
【特別対談】
違和感を感じ続けることを選ぶ川上弘美 小山田浩子
西村賢太氏の思い出町田 康
精神の考古学(四)/中沢新一
第三部 精神のアフリカ的段階を開く(一)
令和三年のテロリズム(後篇)/磯部 涼 写真・山谷佑介
不可能性に挑む試み――古川日出男『曼陀羅華X』を読む宮内勝典
小津安二郎(十七)/平山周吉
小林秀雄(八十三)/大澤信亮
地上に星座をつくる石川直樹
第百四回・遠征前夜
見えない音、聴こえない絵大竹伸朗
第二〇三回・線面色形
■■ 新潮 ■■
わきまえざる者九段理江
筆文字ドーンではない大河ドラマのロゴデザイン佐藤亜沙美
赤い糸永井みみ
【私の書棚の現在地】
『最後のライオニ 韓国パンデミックSF小説集』
小松原織香『当事者は嘘をつく』
/【書評委員】津村記久子
蜆シモーヌ『なんかでてるとてもでてる』/【書評委員】町屋良平
■■ 本 ■■
◆津村記久子『現代生活独習ノート』/小澤英実
◆砂川文次『ブラックボックス』/濱道 拓

この号の誌面

立ち読み

編集長から

青木淳悟の決定的作品
「ファザーコンプレックス」

青木淳悟ファザーコンプレックス」(160枚)は間もなくデビュー20周年を迎えようとする書き手にとって、決定的な作品ではないか? 主人公は作家・合田春吾。青木氏の分身というべき存在だ。そんな主人公に青木氏は「二十代半ばにデビューを果たしいまや四十歳を過ぎた」「仕事がだいぶ先細り、いまやほぼ廃業しかけている」という深刻な属性を与えてみせた。では、作家としての停滞を隠せない状況下、「一念発起していよいよ自分の父親のことを小説に書こう」と決意したのは、主人公の合田春吾なのか本作著者の青木淳悟なのか? 青木作品の読者であれば、この虚実皮膜が青木氏ならではの企みであることに気づくだろう。さらに、氏がかつてなく大胆かつ切実に「私」の領域に踏み込みながら、虚構創出の新境地を獲得したことに目を瞠るのではないか◎古川日出男あたしのインサイドのすさまじき」(戯曲)が文芸の古典と現在を往還する強度に(またしても!)圧倒された。

編集長・矢野 優

松家仁之「天使も踏むを畏れるところ」 主要参考文献

  • 『建設省二十年史』建設省二十年史編集委員会(社団法人建設広報協議会)
  • 『現代建築をつくる人々』浜口隆一・村松貞次郎(KK世界書院)
  • 『皇居造営 宮殿・桂・伊勢などの思い出』小幡祥一郎
  • 『昭和天皇と田島道治と吉田茂 初代宮内庁長官の「日記」と「文書」から』加藤恭子(人文書館)
  • 『ワシントンハイツ ―GHQが東京に刻んだ戦後―』秋尾沙戸子(新潮文庫)
  • 「工芸ニュース」1949年6月号 商工省工芸指導所(技術資料刊行会)
  • 『皇室建築 内匠寮の人と作品』監修 鈴木裕之(建築画報社)
  • 『日本の建築 その芸術的本質について I』吉田鉄郎 薬師寺厚訳(東海大学文化選書)
  • 『日本の建築 その芸術的本質について II』吉田鉄郎 薬師寺厚訳(東海大学文化選書)
  • 『侍従長の遺言 昭和天皇との50年』徳川義寛 聞き書き・解説 岩井克己(朝日新聞社)
  • 『日本軍兵士──アジア・太平洋戦争の現実』吉田裕(中公新書)
  • 『私のなかの東京』野口冨士男(文藝春秋)
  • 『完本 皇居前広場』原武史(文春学藝ライブラリー)
  • 『東京都市計画物語』越澤明(ちくま学芸文庫)
  • 『関東大震災 大東京圏の揺れを知る』武村雅之(鹿島出版会)
  • 『外濠 江戸東京の水回廊』法政大学エコ地域デザイン研究所編(鹿島出版会)
  • 『建築の心と技 村松貞次郎対談集――1』(新建築社)
  • 『建築をめぐる回想と思索 キサデコールセミナーシリーズ2』聞き手・長谷川堯(新建築社)
  • 『硫黄島クロニクル 島民の運命』全国硫黄島島民の会
  • 『建築探偵の冒険』藤森照信(ちくま文庫)
  • 『昭和天皇実録 第十一』宮内庁(東京書籍)
  • 『秩父宮 昭和天皇弟宮の生涯』保阪正康(中公文庫)
  • 「新建築 1982年7月臨時増刊 桂離宮」(新建築社)
  • 『宮殿をつくる』高尾亮一(求龍堂)
  • 『皇居』入江相政(保育社)
  • 『入江相政日記 第五巻』入江為年監修(朝日文庫)
  • 『侍従とパイプ』入江相政(中公文庫)
  • 『こんなに面白い東京国立博物館』新潮社編 東京国立博物館監修
  • 『探検! 東京国立博物館』藤森照信・山口晃(淡交社)
  • 『カイコの病気とたたかう』鮎沢啓夫(岩波科学の本)
  • 『皇后陛下傘寿記念 皇后さまとご養蚕』宮内庁協力(扶桑社)
  • 『フランク・ロイド・ライトの帝国ホテル』明石信道 文・実測図面 村井修 写真(建築資料研究社)
  • 『日本鉄道旅行地図帳 歴史編成 満洲樺太』監修 今尾恵介・原武史(新潮社)
  • 「芸術新潮」2008年8月号「大特集 北京」(新潮社)
  • 『完訳紫禁城の黄昏』上・下 R.F.ジョンストン 中山理 訳 渡部昇一 監修(祥伝社)
  • 『漱石紀行文集』藤井淑禎 編(岩波文庫)
  • 『吉田謙吉が撮った戦前の東アジア 1934年満洲/1939年南支・朝鮮南部』塩沢珠江=著 松重充浩=監修(草思社)
  • 『日本鉄道旅行地図帳 歴史編成 朝鮮台湾』監修 今尾恵介・原武史(新潮社)
  • 『満洲朝鮮復刻時刻表 附台湾・樺太復刻時刻表』日本鉄道旅行地図帳編集部[編](新潮社)
  • 『火と水と木の詩 私はなぜ建築家になったか』吉村順三(新潮社)
  • 『日本の近代をデザインした先駆者 生誕150周年記念後藤新平展図録』(財団法人東京市政調査会)
  • 「芸術新潮」2006年8月号「全一冊 韓国 未知の美と出会う旅」(新潮社)
  • 『図説 満鉄 「満洲」の巨人』西澤泰彦(河出書房新社)
  • 『満洲鉄道まぼろし旅行』案内人・川村湊(ネスコ 文藝春秋)
  • 『韓国の民家』張 保雄著 佐々木史郎訳(古今書院)
  • 『建築の前夜 前川國男論』松隈洋(みすず書房)
  • 『前川國男 賊軍の将』宮内嘉久(晶文社)
  • 『一建築家の信條』前川國男 宮内嘉久編(晶文社)
  • 『日本建築宣言文集』藤井正一郎・山口廣編著(彰国社)
  • 『皇居に生きる武蔵野』毎日新聞社社会部写真部編(毎日新聞社)
  • 『天皇と侍従長』岸田英夫(朝日文庫)
  • 『スウェーデンの建築家』吉田鉄郎(彰国社)
  • 「野村東宮大夫の思い出」入江相政(「文藝春秋」1957年10月号)
  • 『ドキュメント皇室典範』高尾栄司(幻冬舎新書)
  • 『僕の留学時代』東山魁夷(日本経済新聞社)
  • 「芸術新潮」2008年5月号「生誕100年記念特集 東山魁夷 国民画家の素顔」(新潮社)
  • 「皇居新宮殿における宮内庁試案の意図」小畑俊介 山崎鯛介(日本建築学会計画系論文集 第85巻 第768号)
  • 『宮中歳時記』入江相政編(小学館文庫)
  • 『十番目の女神』高尾亮一(求龍堂)
  • 『小泉信三 天皇の師として、自由主義者として』小川原正道(中公新書)
  • 『東宮御所 建築 美術 庭園』設計・谷口吉郎 撮影・渡辺義雄(毎日新聞社)
  • 『現代日本建築家全集6 谷口吉郎』栗田勇監修(三一書房)
  • 『ふたりの山小屋だより』岸田衿子 岸田今日子(文春文庫)
  • 『大学村七十年誌』北軽井沢大学村組合編(北軽井沢大学村組合事務所)
  • 「週刊朝日」1958年12月14日号(朝日新聞社)
  • 「週刊文春」創刊60周年記念特別号「秘話とスクープ証言で綴る 美智子さまの60年」(文藝春秋)
  • 「芸術新潮」1960年6月号(新潮社)
  • 『千鳥ヶ淵戦没者墓苑 創建50年史』(財団法人千鳥ヶ淵戦没者墓苑奉仕会編)
  • 『谷口吉郎著作集』第四巻(淡交社)
  • 『谷口吉郎著作集』第五巻(淡交社)
  • 「赤坂御用地と常盤松御用邸の変遷」阿部宗広(国立科博専報(39)2005年3月25日)
  • 『鶴見俊輔著作集5 時論・エッセイ』(筑摩書房)
  • 『続 羊の歌』加藤周一(岩波新書)
  • 『昭和天皇実録 第十二』(東京書籍)
  • 『昭和天皇実録 第十三』(東京書籍)
  • 『入江相政日記 第六巻』(朝日文庫)
  • 『宮殿造営記録 解説編』(宮内庁)
  • 『「暮しの手帖」とわたし』大橋鎭子(暮しの手帖社)
  • 「皇居新宮殿の実施案に反映された高尾亮一と吉村順三の設計思想」小畑俊介(日本建築学会計画系論文集 第85巻 第772号)
  • 『風流夢譚』深沢七郎(志木電子書籍)
  • 『一九六一年冬「風流夢譚」事件』京谷秀夫(志木電子書籍)
  • 『決定版 三島由紀夫全集 30 評論5』(新潮社)
  • 『感情天皇論』大塚英志(ちくま新書)
  • 『吉村順三建築図集 別巻 補遺』(同朋舎出版)
  • 「明治宮殿の建設経緯に見る表宮殿の設計経緯」山崎鯛介(日本建築学会計画系論文集 第572号)
  • 『天皇の料理番』上・下 杉森久英(集英社文庫)
  • 『味 天皇の料理番が語る昭和』秋山徳蔵(中公文庫)
  • 『味の散歩』秋山徳蔵(中公文庫)
  • 『料理のコツ』秋山徳蔵(中公文庫)
  • 『昭和天皇と鰻茶漬』谷部金次郎(文春文庫)
  • 『昭和天皇のお食事』渡辺誠(文春文庫)
  • 『天皇陛下が愛した洋のレシピ』窪田好直(河出書房新社)
  • 『天皇陛下料理番の和のレシピ』谷部金次郎(幻冬舎)
  • 『天皇さまお脈拝見』杉村昌雄(新潮社)
  • 『余丁町停留所』入江相政(人文書院)

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

新潮とは?

文学の最前線はここにある!
人間の想像力を革新し続ける月刊誌。

■「新潮」とはどのような雑誌?
「新潮」は日露戦争の年(1904年)に創刊された、百歳を超える文芸誌です。現役の商業文芸誌としては世界一古いという説があります(ただし第二次大戦中は紙不足のため数号、関東大震災のときは1号だけ休刊)。その歴史の一端は小誌サイト内にある〈表紙と目次で見る「新潮」110年〉でご覧ください。

■革新し続ける文学の遺伝子
もちろん古いことと古臭いことはまったく別です。百余年にわたり、たえず革新を続けてきたことこそが「新潮」の伝統であり、その遺伝子は現編集部にも確実に引き継がれています。ケータイ小説やブログ、あるいは電子配信、電子読書端末まで、いまだかつてない〈環境変動〉がわたしたちの生に及びつつある今、時代精神を繊細に敏感に感じ取った小説家、批評家たちが毎月、原稿用紙にして計1000枚以上(単行本にして数冊分)の最新作を「新潮」を舞台に発信し続けています。

■日本語で表現されたあらゆる言葉=思考のために
デビュー間もない20代の新人からノーベル賞受賞作家までの最新作がひとつの誌面にひしめきあうのが「新潮」の誌面です。また、文芸の同時代の友人である音楽、映画、ダンス、建築、写真、絵画などの領域からも、トップクラスの書き手、アーティストが刺激的な原稿を毎号寄せています。文芸を中心にしっかりと据えながら、日本語で表現されたあらゆる言葉=思考の力を誌面に結集させたい――それが「新潮」という雑誌の願いです。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞