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司馬遼太郎の大ベストセラー待望の映画化!

 累計620万部を越える司馬遼太郎さんのベストセラー『関ケ原』。400年以上前に、この関ケ原で、日本の未来を決した戦いがおこなわれました。南北を山に囲まれている関ケ原は、東海道新幹線をはじめ東海道本線、名神高速道路が通っている交通の要衝で、古代には不破関もあり、まさに東と西の境界。天下を決する東西決戦にふさわしい場所でした。
 司馬さんの『関ケ原』は、西軍を率いる石田三成と、東軍を率いる徳川家康を中心に、島左近、大谷刑部、島津義弘、小早川秀秋、黒田長政、福島正則、藤堂高虎、井伊直政、本多正信といった、乱世にありながら自分たちの生き方を求めて必死に戦った、魅力あふれる武将たちの姿を生き生きと描きだし、司馬さんの数多くの名作の中でも、代表作のひとつと言ってもよいでしょう。
 このたび、この歴史巨編が「日本のいちばん長い日」などの監督を務めた原田眞人氏の手によって映画化されました。あくまでも己の義を貫こうとする石田三成を演じるのは岡田准一さん、天下を狙う智謀の将・徳川家康に役所広司さん、三成を愛する少女・初芽役に有村架純さんという豪華キャスト。8月26日より全国公開されます。

波 2017年8月号「新潮社の新刊案内」より

著者紹介

司馬遼太郎シバ・リョウタロウ

(1923-1996)大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を一新する話題作を続々と発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞したのを始め、数々の賞を受賞。1993(平成5)年には文化勲章を受章。“司馬史観”とよばれる自在で明晰な歴史の見方が絶大な信頼をあつめるなか、1971年開始の『街道をゆく』などの連載半ばにして急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

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