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松浦寿輝×平野啓一郎「時代の転換期の『名誉と恍惚』」

『名誉と恍惚』(松浦寿輝著)刊行記念イベント

松浦寿輝×平野啓一郎「時代の転換期の『名誉と恍惚』」

 最新作『名誉と恍惚』で、戦争の影が差す「魔都」上海を舞台に、息もつかせぬスリリングな物語を描き切った松浦寿輝さん。盧溝橋事件以降の日中の近代史を背景に暴力や性愛など様々なテーマが浮かび上がる、この原稿用紙1300枚の大作をめぐって、『マチネの終わりに』がロングセラーを記録している平野啓一郎さんとの対談が実現します。
 平野さん自身、20代半ばで上梓した『葬送』では、19世紀のパリを舞台に「時代の転換期」を生きたショパンやドラクロワらの人間模様を、見事に描き出しました。歴史を材に取って作品を書くとはいかなることか、あるいは長篇小説を読む喜びとは――。
 現代日本を代表する文学者同士による貴重な対話に、どうぞご期待ください。

開催日時 2017年6月20日(火) 19:00〜20:30(受付開始18:30)
会場 la kagu(ラカグ)2F レクチャースペースsoko  東京都新宿区矢来町67
(東京メトロ東西線神楽坂駅矢来口出てすぐ)
問い合わせ先 新潮社ラカグ室
fax:03-3266-7185 E-mail:sokoinfo@shinchosha.co.jp
URL 詳細はこちらをご覧ください。
備考 ■自由席/2,000円
■自由席(神楽坂ブック倶楽部会員限定)/1,800円

※トーク終了後に、松浦寿輝さん、平野啓一郎さんのサイン会を予定しております。書籍は会場でも販売いたします。なお、時間の都合上、サインは一著者につき1冊とさせていただきます。予めご了承ください。

※ご購入いただいたチケットは理由の如何を問わず、取替・変更・キャンセルはできません。ご了承ください。

※開場は開演の30分前です。

著者紹介

松浦寿輝マツウラ・ヒサキ

1954年東京生まれ。詩人、小説家、東京大学名誉教授。1988年、詩集『冬の本』で高見順賞受賞。1995年、評論『エッフェル塔試論』で吉田秀和賞、1996年『折口信夫論』で三島由紀夫賞、2000年『知の庭園――19世紀パリの空間装置』で芸術選奨文部大臣賞受賞。同年「花腐し」で芥川賞、2004年『半島』で読売文学賞、2005年『あやめ 鰈 ひかがみ』で木山捷平文学賞、2009年、詩集『吃水都市』で萩原朔太郎賞、2014年、詩集『afterward』で鮎川信夫賞、2015年、評論『明治の表象空間』で毎日芸術賞特別賞、2017年『名誉と恍惚』で谷崎潤一郎賞、2019年『人外』で野間文芸賞を受賞。他の小説作品として、『もののたはむれ』『幽』『巴』『そこでゆっくりと死んでいきたい気持をそそる場所』『川の光』『月岡草飛の謎』、評論・随筆作品として、『口唇論 記号と官能のトポス』『平面論 一八八〇年代西欧』『官能の哲学』『散歩のあいまにこんなことを考えていた』『黄昏客思』など。2019年、日本芸術院賞を受賞。日本芸術院会員。

平野啓一郎ヒラノ・ケイイチロウ

1975(昭和50)年、愛知県生れ。京都大学法学部卒。1999(平成11)年、大学在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により芥川賞を受賞。著書は小説作品として、『日蝕・一月物語』、『葬送』、『高瀬川』、『滴り落ちる時計たちの波紋』、『顔のない裸体たち』、『決壊』(芸術選奨文部科学大臣新人賞)、『ドーン』(第19回 Bunkamuraドゥマゴ文学賞)、『かたちだけの愛』、『空白を満たしなさい』、『透明な迷宮』、『マチネの終わりに』(第2回渡辺淳一文学賞)、『ある男』(第70回読売文学賞)、『本心』などがある。評論、対談、エッセイとして、『文明の憂鬱』、『ディアローグ』、『モノローグ』、『私とは何か 「個人」から「分人」へ』、『「生命力」の行方 変わりゆく世界と分人主義』、『「カッコいい」とは何か』などがある。

書籍紹介