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又吉直樹第2作「劇場」掲載「新潮」4月号の発行部数を、異例の4万部に決定

 芥川賞作家・又吉直樹さん(36)の小説第2作「劇場」を一挙掲載する「新潮」4月号の発行部数が、文芸誌としては極めて異例の「4万部」となりました。同誌の発行部数は通常は1万部前後ですが、2週間前に「又吉さん待望の第2作を掲載」と報じられて以来、書店や読者からの反響は大きく、平成以降では「過去最多」となる4万部の発行が決まりました。

又吉直樹 新潮2017年4月号

 原稿用紙約300枚の「劇場」は、売れない劇作家が主人公の恋愛小説。実は又吉さんは、芥川賞受賞作「火花」より前にこの作品の執筆を始めていましたが一旦中断。一年前から執筆を再開し、推敲を重ね、この度、完成となりました。又吉さんの作家としての本領が発揮された渾身作となっています。
 2月26日夜放送されたNHKスペシャル「又吉直樹 第二作への苦闘」では、週に10本のテレビ番組に出演する過密スケジュールの中、築30年、風呂なし、6畳一間の「仕事場」で、睡眠時間を削り、魂を削りながら執筆する又吉さんの姿が紹介されました。また、同日夜からドラマ「火花」のNHKでの放送もスタートし、作家・又吉直樹への注目、期待は、ますます高まりつつあります。

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