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いま注目の1冊! 東畑開人『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』

紀伊國屋じんぶん大賞受賞の著者が贈る、新感覚の「読むセラピー」!

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 自己肯定感、自己啓発、自己責任……現代は自分で自分を鼓舞し、徹底的にコントロールすることが重要視される時代です。
 しかし、それは自分を孤独へと追いやっているだけなのではないか、もっと別の「自分の助け方」、そして本当の「人生の幸せ」があるのではないか……。臨床心理士として、カウンセリングルームにやってくる人々の悩みを聞いてきた著者・東畑開人さんは、そんな思いから、本書の執筆を思い立ちました。
 本の中には、自分の心を知るための様々な「補助線」が登場します。例えば「馬とジョッキー」。情動としての馬と、そんな馬の部分も含めて自分を律するジョッキー。どちらも心の中に必ずいる、複数のあなたです。
 東畑さんは、3年をかけて書き上げた本書について「心理士人生で一度しか書けない一冊になったと思います」と語っています。
 発売以降、「日々感じていた、心のしんどさが軽くなりました」といった読者の方々の声がSNSで広がり、重版を重ねて現在5刷となっています。

波 2022年8月号「いま話題の本」より

著者紹介

東畑開人トウハタ・カイト

1983年東京生まれ。専門は、臨床心理学・精神分析・医療人類学。京都大学教育学部卒業、京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。精神科クリニックでの勤務、十文字学園女子大学で准教授として教鞭をとった後、2022年3月現在、白金高輪カウンセリングルーム主宰。博士(教育学)・臨床心理士。著書に『野の医者は笑う―心の治療とは何か?』(誠信書房 2015)『日本のありふれた心理療法―ローカルな日常臨床のための心理学と医療人類学』(誠信書房 2017)『居るのはつらいよ―ケアとセラピーについての覚書』(医学書院 2019)『心はどこへ消えた?』(文藝春秋 2021)。訳書にジェイムス・デイビス『心理療法家の人類学―こころの専門家はいかにして作られるか』(誠信書房 2018)。『居るのはつらいよ』で第19回(2019年)大佛次郎論壇賞受賞、紀伊國屋じんぶん大賞2020受賞。

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