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いま注目の1冊!

本年度「講談社 本田靖春ノンフィクション賞」受賞!! “昭和史発掘”衝撃の一冊。

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「二つ、いいことはない」
 今年で没後10年になる立川談志師匠の名言です。人間、欲張るとロクなことがない。いいことは一つで充分だ――しかし、人生で二つ、凄いことを成し遂げた男がいました。
 キックボクシングを創設、才能を見出した沢村忠は「キックの鬼」と呼ばれ大ブームを起こし、「日本プロスポーツ大賞」を受賞。さらに、歌手・五木ひろしを世に送り出し「日本レコード大賞」。2冠を制した、伝説のプロモーター・野口修氏の人生は、昭和裏面史そのものであり、「事実は小説よりも奇なり」という言葉の通り、波乱万丈でした。
 著者の細田昌志さん曰く「短期集中型の野口さんは、やり尽くしたと思ったら違うものに手を出す。でも、人間は三つまでいいことは続かないんですよね」。野口氏が三つ目に手を出したものと、その後の人生は……。
 本作と、村山祐介さん『エクソダス―アメリカ国境の狂気と祈り―』が2021年度、第43回「講談社 本田靖春ノンフィクション賞」を受賞しました。ぜひ、お読みください。

波 2021年9月号「いま話題の本」より

著者紹介

細田昌志ホソダ・マサシ

1971年岡山市生まれ、鳥取市育ち。鳥取城北高校卒業。CS放送のキャスターをへて、放送作家に転身。ラジオ、テレビ、インターネット番組を手掛けながら、雑誌やWEBに寄稿。著書に『坂本龍馬はいなかった』(彩図社)、『ミュージシャンはなぜ糟糠の妻を捨てるのか』(イースト新書)。メールマガジン「水道橋博士のメルマ旬報」同人。

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