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今福龍太×長野まゆみ「21世紀の宮沢賢治」
――今福龍太「新しい宮沢賢治」関連イベント

今福龍太×長野まゆみ「21世紀の宮沢賢治」――今福龍太「新しい宮沢賢治」関連イベント

「風の又三郎」「銀河鉄道の夜」「春と修羅」――わずか37年の短い生涯のうちに、数多の名作童話や詩を著した宮沢賢治(1896-1933)。その作品は今なお新たな読者を獲得し続けています。今年上半期の芥川賞受賞作『おらおらでひとりいぐも』(若竹千佐子著)と、直木賞受賞作『銀河鉄道の父』(門井慶喜著)が、揃って賢治にあやかったタイトルだったことでも話題を呼びました。
 文化人類学者の今福龍太氏は、月刊誌「新潮」で好評連載中の「新しい宮沢賢治」のなかで、賢治作品を現代社会に対する批評的な“道徳教科書”として読み直す試みをしています。そこでは私たちが自然の摂理に寄り添って生きるための倫理が語られ、いまだ論じ尽くされていない賢治作品の可能性が、現実の諸問題に対する処方箋としても紹介されています。
 同じく賢治作品を現代に鮮やかに甦らせたのは、作家の長野まゆみ氏。架空の通信社の記者が賢治との回線を繋ぎ、インタヴューする場面から始まる小説『銀河の通信所』を昨年刊行し、賢治と同時代に活躍した文学者たちとの交流を生き生きと描き出しました。
 今なぜ賢治が改めて脚光を浴びているのか? これまでの賢治研究が見落としてきたこととは? 初顔合わせとなる2人の文学者の白熱トークに、どうぞご期待ください!

開催日時 2018年5月30日(水)19:00~20:30(開場18:30)
会場 la kagu(ラカグ)2F レクチャースペースsoko  東京都新宿区矢来町67
(東京メトロ東西線神楽坂駅矢来口出てすぐ)
問い合わせ先 新潮社ラカグ室
fax:03-3266-7185 E-mail:sokoinfo@shinchosha.co.jp
URL 詳細はこちらをご覧ください。
備考 〈チケット〉
■2,000円/自由席
■1,800円/自由席(神楽坂ブック倶楽部会員限定)

※トーク終了後、今福龍太さんと長野まゆみさんの著書を対象にサイン会を行います。お2人の書籍は会場でも販売いたします。時間の都合上、サインは登壇者1人につきお1人様1冊とさせていただきます。あらかじめご了承ください。
※ご購入いただいたチケットは理由の如何を問わず、取替・変更・キャンセルはできません。ご了承ください。
※開場は開演の30分前です。

著者紹介

今福龍太イマフク・リュウタ

文化人類学者・批評家。1955年東京に生まれ湘南の海辺で育つ。1980年代初頭よりメキシコ、カリブ海、アメリカ南西部、ブラジルなどに滞在し調査研究に従事。その後、国内外の大学で教鞭をとりつつ、2002年より群島という地勢に遊動的な学び舎を求めて〈奄美自由大学〉を創設し主宰する。著書に『クレオール主義』『群島―世界論』『書物変身譚』『ハーフ・ブリード』『ヘンリー・ソロー 野生の学舎』(読売文学賞)など多数。

長野まゆみナガノ・マユミ

東京都出身。1988(昭和63)年『少年アリス』で文藝賞、2015(平成27)年『冥土あり』で泉鏡花文学賞、野間文芸賞を受賞。ほかの作品に『カルトローレ』『よろづ春夏冬中』『鳩の栖』『メルカトル』『レモンタルト』『野川』『チマチマ記』『フランダースの帽子』などがある。