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特集[伊坂幸太郎『オー!ファーザー』刊行記念]

波 2010年4月号

(毎月27日発売)

105円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2010/03/27

発売日 2010/03/27
JANコード 4910068230409
定価 105円(税込)

特集[伊坂幸太郎『オー!ファーザー』刊行記念]
浅野智哉/カッコ良すぎる4人の父親
奥山和由/「ジャスト・ナウ」ではない現実

特集[海堂 尊『マドンナ・ヴェルデ』刊行記念]
【対談】根津八紘×海堂 尊/母が娘の子を産む時代に
小飼 弾/死ではなく生を、非凡ではなく平凡を

古井由吉『やすらい花』
中村文則/恐るべき小説

黒井千次『高く手を振る日』
田中和生/ひらがなで語られる七十代の真実

近藤史恵『エデン』
日明 恩/あなただけのエデン

上野 誠『万葉びとの奈良』(新潮選書)
佐佐木幸綱/内側から眺め、内側から語る

真山 仁『プライド』
西上心太/切れ味と意外性の饗宴

ミシェル・フーコー『カントの人間学』
市田良彦/理性の限界を「散逸」させよ

鹿島圭介『警察庁長官を撃った男』
鹿島圭介/未解決事件の闇に迫る

光森忠勝『市川猿之助 傾き一代』
横内謙介/世界と闘うヒント

田村明子『パーフェクトプログラム―日本フィギュアスケート史上最大の挑戦―』
田村明子/深遠なるフィギュアスケート、バンクーバーにて

クレメンス・マイヤー『夜と灯りと』(新潮クレスト・ブックス)
古川日出男/消えた国家に生を享けた作家はどんな読書体験を与えるのか?

高村 薫『レディ・ジョーカー(上・中・下)』(新潮文庫)
池上冬樹/国産エンターテインメントの金字塔

村井幸三『お坊さんが隠すお寺の話』(新潮新書)
村井幸三/されど、葬式仏教。

第22回日本ファンタジーノベル大賞募集

コラム
とんぼの本編集部通信
三橋曉の海外エンタ三つ巴
「考える人」―聖書をめぐる六人のインタビュー

連載
【新連載】瀧井朝世/サイン、コサイン、偏愛レビュー
花村萬月/百万遍 流転旋転 第40回
小泉武夫/男精食のすすめ 最終回 感覚器官を刺激する欲情食
山折哲雄/長谷川伸と日本人 第4回
宮城谷昌光/古城の風景 第82回 鳴海城
吉川 潮/【対談】寿限無の言い分 春風亭昇太(後篇)
田牧大和/三人小町の恋 ふたり拝み屋手控帖 最終回
松本健一/三島由紀夫と司馬遼太郎 第19回
新野剛志/中野トリップスター 第3話(4)
群ようこ/ぎっちょんちょん 第16回

編集室だより 新潮社の新刊案内 編集長から

編集長から

◇今月の表紙の筆蹟は、初の短篇集『プライド』が、三月二六日に刊行された真山仁氏。写っているのはその取材ノートです。データは資料で手に入る。取材はむしろ、人を理解する場だという真山氏。そのメモが結実した本作は、“社会派心理小説”とも呼ぶべき鋭い人間観察の宝庫です。収録短篇に生かされた「ハチ取材」を、小説新潮誌上で改めて長篇化することも決定。どうぞこちらもご期待ください。
◇『スギハラ・ダラー』が二月二五日に刊行された手嶋龍一氏のサイン会が、三月三一日(水)一八時より、紀伊國屋書店札幌本店一階インナーガーデンで開催されます。同店にて『スギハラ・ダラー』をお買い上げ戴いた先着一〇〇名の方に整理券を配布いたしております。詳しくは、紀伊國屋書店札幌本店(〇一一-二三一-二一三一)までお問い合わせください。
◇今年で3回目になる「新書大賞」(主催・中央公論新社)を、新潮新書の内田樹著『日本辺境論』が受賞しました。
「新書大賞2010」は、二〇〇九年に刊行された新書の中から、新書に身近に接しているいわば「専門家」の方々によって選ばれる賞、その眼鏡にかなった『日本辺境論』は、この一年に刊行された新書の中の「最高の一冊」といってもいいでしょう。
 戦後詩を代表する詩人・評論家、鮎川信夫の業績にちなんで創設された第1回鮎川信夫賞(主催・鮎川信夫現代詩顕彰会)の詩集部門に谷川俊太郎氏の『トロムソコラージュ』が選ばれました。
◇小泉武夫氏「男精食のすすめ」、田牧大和氏「三人小町の恋」の連載が終了致します。ご愛読ありがとうございました。また、今月号より、本誌の書評頁でもおなじみの瀧井朝世氏の連載コラム「サイン、コサイン、偏愛レビュー」が、はじまります。

バックナンバー

雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。

雑誌から生まれた本

波とは?

1967(昭和42)年1月、わずか24頁、定価10円の季刊誌として「波」は誕生しました。新潮社の毎月の単行本の刊行数が10冊に満たず、新潮文庫の刊行も5冊前後といった時代でした。この後、1969年に隔月刊に、1972年3月号からは、毎月刊行の月刊誌となりました。現在も続く「表紙の筆蹟」は、第5号にあたる1968年春季号の川端康成氏の書「風雨」からスタートしました。

 創刊号の目次を見てみると、巻頭がインタビュー「作家の秘密」で、新作『白きたおやかな峰』を刊行した北杜夫氏。そして福田恆存氏のエッセイ。続く「最近の一冊」では、小林秀雄、福原麟太郎、円地文子、野間宏、中島河太郎、吉田秀和、原卓也といった顔触れが執筆しています。次は大江健三郎氏のエッセイ。続いて「ブックガイド」欄では、江藤淳氏がカポーティの『冷血』を、小松伸六氏が有吉佐和子氏の『華岡青洲の妻』を論評しています。

 以来41年、2007(平成19)年6月号で通巻450号を迎えました。読書情報誌としての重要な役割の情報発信はもちろんのことですが、「波」連載からは数々のベストセラーが誕生しています。小川国夫『青銅時代』、三浦哲郎『木馬の騎手』、山口瞳『居酒屋兆治』、藤沢周平『本所しぐれ町物語』、井上ひさし『私家版 日本語文法』、遠藤周作『イエスの生涯』(「聖書物語」を改題)、小林信彦『ちはやふる奥の細道』『おかしな男 渥美清』、阿川弘之『食味風々録』、櫻井よしこ『何があっても大丈夫』などなど。

 2007年1月号からはレイアウトもリニューアル、頁数も増え128頁となりました。これからも、ひとところにとどまらず、新しい試みで、読書界・文学界の最新の「波」を読者の方々にご紹介していきたいと思っています。