新潮社

ホーム > 『はるか』宿野かほる > 読者のみなさまへ

{ 挑戦者からのコメント }
文月悠光さん(詩人)
ふづき ゆみ

Q1 クイズの正解率を教えてください。

正解率75%。こっそり2回挑戦しましたが、どっちも。悔しいです。

Q2 気に入ったコピー、あるいは、もっとも秀逸だと思ったコピーを教えてください。

作品を読んで選びたいところですが、「世界が反転する「底なし沼」、待つ」がダントツに好きです。短歌に近い韻律を感じます。たぶん作者はAIかなあ。

Q3 人間かAIか、悩んだコピーがあれば教えてください。

「愛はある。魂はどうだ。」と「忘れられない想いをもつ全てのひとたちへ」の二択には迷いました。

Q4 AIの創造性、可能性について、どのようにお感じになりましたか。

「AIだからこそ示してくれる、思わぬ語彙の組み合わせがあるのでは」と感じました。人間よりも、言葉の意味から自由なのかも。

Q5 これからの社会において、あるいは個人として、AIの進化に期待されることは何ですか。

AIの手掛けた文芸作品が増えたとき、「作者」の概念はどう変わるのだろう、と興味があります。情報の選択、メールなど顔の見えないやり取りは、ほぼAIで処理できるようになるのでは。便利だけど、どこまでAIに委ねるか、生理的な感覚が問われそうです。

Q6 キャッチコピーから、どのような本の内容を想像されましたか。

「最強」「究極」「狂う」など、派手なコピーが目立ちましたが、きっと作品の中身はもっと繊細で美しいのだろうと想像しました。元々「愛」は、実体を持たない幽霊のようなもの。AIをモチーフにすれば、消えない愛を描けるのでは、と期待しています。

Q7 このキャンペーンについてのご感想をご自由にどうぞ。

「AI vs 編集者」のキャッチコピー対決は、日頃の編集者さんの苦労がしのばれました。「AI vs 作家」の作品対決も見てみたいです。

『はるか』宿野かほる
『はるか』宿野かほる