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【特集】名画は語る! 王と女王の英国史

芸術新潮 2020年10月号

(毎月25日発売)

1,500円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2020/09/25

発売日 2020/09/25
JANコード 4910033051008
定価 1,500円(税込)
●目 次

【特集】名画は語る! 王と女王の英国史

プロローグ
1066年のノルマン人上陸作戦
英国王室ここに始まる

王冠は誰の手に!?
早わかり中世400年


英国王室系図

英国王室の戦さと城MAP

  • カリスマクイーンからだめんずまで
    英国王のお顔拝見
    解説 君塚直隆
  • Act 1
    偉大なる愛され女王の時代
    エリザベス1世/ヴィクトリア女王
  • Act 2
    首斬り王と首斬られ王
    ヘンリー8世/チャールズ1世
  • Act 3
    あゝ無情
    無冠の少年王と幻の少女王

    エドワード5世/ジェーン・グレイ
  • Act 4
    外国人ですが、それが何か?
    ジェームズ1世/ウィリアム3世/ジョージ1世
  • Act 5
    酒と恋の大英帝国
    ジョージ4世/エドワード8世
  • TRIVIA OF THE KINGS
    艶福万歳!

先生はヴァン・ダイク
英国肖像画の美と欲望
解説 荒川裕子

コラム
オスカー率高し!
銀幕の上のKINGS&QUEENS
文 入江敦彦

世界のロイヤル・ポートレートNOW!

ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー案内

展覧会案内



◆ 第2特集 ◆

幼なごころがよみがえる
NEWアートスポット

◆ Art News exhibition ◆

新収蔵24点を一挙公開!
アーティゾン美術館で見わたす
パウル・クレーの創造の地平

舞妓のひみつ

◆ Art News movie ◆

「ある画家」を語ろうとして
文 平出 隆

◆ Review ◆

  • 「Re construction 再構築」展
  • 岩根愛「あしたのひかり 日本の新進作家 vol.17」展より
  • 奥山帆夏/エキソニモ

◆ Global News ◆

  • Bath「グレイソン・ぺリー:セラピー以前」展
  • New York「花々(だけ)」展
  • Rotterdam「ボイマンス・アホイ・ドライブスルー美術館」
  • Paris「ハーパーズ バザー、世界最古の女性ファッション誌」展



◆ Regular Features ◆

◇ 巻頭 ◇

御贔屓 御馳走帖〈10〉
選・文 森川裕之

Goods & Shop

時と光の美術館〈42〉
ルイ・ヴィトン

◇ 連載 ◇

海外アートStudy最前線〈58〉
文 前橋重二

定形外郵便〈75〉
文 堀江敏幸

原田マハ、美のパイオニアに会いに行く〈29〉
安藤忠雄

図書館を建てる、図書館で暮らす〈5〉
複雑にカーブする
屋根との闘い
文 三井 嶺

あの人と食器棚〈9〉
伊藤まさこ
料理研究家 植松良枝

千住博の往復書簡〈27〉
宛先 齋藤 孝様

千 宗屋の飲みたい茶碗、点てたい茶碗〈72〉

◇ PICK UP ◇

movie 野崎歓
book 諏訪敦
recommend 編集部のおすすめ!
ぐるぐるキョロキョロ展覧会記 小田原のどか〈4〉
exhibition 全国展覧会情報

次号予告

▼芸術新潮特別企画

美術ファン必見!
垂涎の逸品が一堂に会す
繭山龍泉堂
「EARLY MING―明初―」展
文 川島公之

国宝、重文の名品がずらり!
和泉市久保惣記念美術館の美しき「書」の世界

Gallery's Plaza
ART CAFÉ

最新号PICK UP

英国王室は如何にして世界最強ブランドとなりし乎

Image
映画「ヘンリー八世の私生活」より。

現在、世界に残る君主制の国は日本を含め約30か国。そのうち10か国はヨーロッパの国ですが、中でも世界中から注目を浴び続けているのが英国王室です。名門度から言えば、オーストリア・ハプスブルク家やフランス・ブルボン家の方が上なんでしょうけど、両家とも王座を去って久しい現在、中世以来連綿と続く大国の王家としては英国・ウィンザー家が唯一無二の存在。いわば世界最強の伝統ブランドです。

英国王室の特徴はいろいろありますが、そのメンバーがたくさんの映画の主人公になっていてかつ名作が多いところは、ハプスブルク家もブルボン家も足もとにも及びません。扱われる時代をさかのぼる形で、少し例をあげるだけでも……

エリザベス2世
  →「クィーン」2006年
ジョージ6世
  →「英国王のスピーチ」2010年
ヴィクトリア女王
  →「ヴィクトリア女王 最期の秘密」2017年
  →「Queen Victoria 至上の恋」1997年
ジョージ3世
  →「英国万歳!」1994年
アン女王
  →「女王陛下のお気に入り」2018年
エリザベス1世
  →「エリザベス」1998年
  →「エリザベス:ゴールデン・エイジ」2007年
  →「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」2018年
ヘンリー8世
  →「ヘンリー八世の私生活」1933年
ヘンリー5世
  →「ヘンリィ五世」1944年
エドワード2世
  →「エドワードII」1991年

英語の国の王様だからという有利さはありますが、この壮観さの所以はやはり彼らのつむぐドラマの波乱万丈さでしょう。英国の王・女王は太祖ウィリアム1世から現在のエリザベス2世までで41人。特集ではそのうち15世紀以降の5組11人を中心に、英国王室の千年史をたどります。辺境の弱小国がいかにして世界に冠たる大英帝国へと発展したか、その華麗なる歴史絵巻をご堪能ください。

この号の誌面

編集長から

肖像画が伝える王と女王の英国史

 肖像画は歴史である。描かれている人物たちをたどっていくと点が線になり、時の流れが見えてくる。そこで11世紀から現在まで、王と女王の肖像画をとおして英国史を追いかけてみた。スペインの無敵艦隊を破り、贅を尽くした衣装に身を包んで勝ち誇るエリザベス1世。ドヤ顔で仁王立ちする暴君ヘンリー8世には、近代国家への道を作った功績も。王位継承争いの犠牲になった少年王エドワード5世。そして現代画家によるチャールズ&ダイアナのポップなスナップ……。英国王室をモデルにした演劇や映画が多いだけあって、そもそもドラマ性に富んだ一族だが、“顔が見える”ことで、1000年に及ぶ英国王室の歩みがいっそう臨場感をもって立ち上がってくる。肖像画はかように饒舌だ。
 第2特集では新アートスポットに注目。「長谷川町子記念館」、安藤忠雄の発案・設計による「こども本の森 中之島」、複合文化施設「PLAY!」の楽しさをお伝えします。

芸術新潮編集長 吉田晃子

お詫びと訂正

10月号147頁「芸術新潮Presents 巨匠が描いた牛カレンダー2021」に関する記事のクイズの答え(163頁に掲載)が、間違っていました。正しくは、①鈴木春信、②ポール・ゴーギャン、③エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズです。お詫びして訂正いたします。

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「暮らし」はアートであるをキャッチフレーズにあらゆる事象を「芸術」という観点から検証し、表現する「芸術新潮」。1950年に創刊され、歴史と文化を見続けてきたハイクオリティなアートマガジン。歴史的な芸術作品から、建築、古美術、現代アートまで、あらゆる「美しきもの」を独自の切り口で紹介しています。