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【特集】これだけは見ておきたい 2020年美術展ベスト25

芸術新潮 2019年12月号

(毎月25日発売)

特別定価1,620円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2019/11/25

発売日 2019/11/25
JANコード 4910033051299
定価 特別定価1,620円(税込)
●目 次

【特集】
これだけは見ておきたい 2020年美術展ベスト25


ご鑑賞は計画的に♪ 展覧会早見表

巻頭グラフ

12 DECEMBER 2019

EXHIBITION 01
ルネサンス絵画からハンガリーの近代絵画まで!
“ドナウの真珠”
ブダペストからの贈り物


EXHIBITION 02
鉄道ファンもそうでない人も
集え! 天空駅へ

取材・文 田中比呂之

1 JANUARY 2020

EXHIBITION 03
出雲と大和の遺物にみる
古代祭祀の謎と覇権拡大の秘密


EXHIBITION 04
11年ぶりの来日!
ハマスホイ絵画の静かなる饒舌

2 FEBRUARY

EXHIBITION 05
ピーター・ドイグ 日常の中にひらく異世界

EXHIBITION 06
重要作の出現あいつぐ
毘沙門天とは何か

3 MARCH

EXHIBITION 07
これは“西洋絵画史の教科書”だ!
ロンドン・ナショナル・ギャラリーからの
61点はすべてが主役級


EXHIBITION 08
みんな夢中だった
法隆寺金堂壁画今昔ものがたり

EXHIBITION 09
“天気の子”
オラファー・エリアソンと、地球に触る


4 APRIL

EXHIBITION 10
800年のランウェイ
日本のキモノ道

EXHIBITION 11
今も昔も東も西も
アートは富と権力がお好き♥

EXHIBITION 12
トラりんと一緒に!? 南無観世音

5 MAY

EXHIBITION 13
まだまだいるぜ!
有名・無名もまぜこぜに、江戸絵画の“奇才”たち

6 JUNE

EXHIBITION 14
そうだったのか!
戦後ファッション史大展望

7 JULY

EXHIBITION 15
今度は丙巻に大注目!?
史上初! 鳥獣戯画
全巻全場面を一挙公開


EXHIBITION 16
今あらためて問う
モネは風景とどう向き合ったのか

EXHIBITION 17
“三菱の至宝”が語るもの
岩崎家4代の夢

EXHIBITION 18
浮世絵で世界をもてなす
“美の祭典”


EXHIBITION 19
これぞ理想の人体像!
古代ギリシャの超有名作が降臨

8 AUGUST

EXHIBITION 20
バンクシーがやって来る
ヤァ!ヤァ!ヤァ!


9 SEPTEMBER

EXHIBITION 21
18世紀の文人画ニューウェイヴ
揚州八怪を堪能する

EXHIBITION 22
ピッツバーグ→京都
10メートルの大作もある
ウォーホル2020

10 OCTOBER

EXHIBITION 23
炸裂するエネルギー
彼女たちの“現代美術史”
談 片岡真実

EXHIBITION 24
“静物画”でよく分かるゴッホ

11 NOVEMBER

EXHIBITION 25
ウメタダ見参
桃山の日本刀イノベーション



COLUMN 1
ここ1年の入場者数ランキング
もっと多く、もっと楽しく
文 藤田一人

COLUMN 2
首都圏で開催される2つの芸術祭を楽しもう。

COLUMN 3
2020年、これだけは見ておきたい美術展
[番外編1]絵画のたのしみ
[番外編2]オリンピックイヤーにさぐるニッポンの暮らしと祈り
[番外編3]敗れざる者たち
[番外編の番外編]これが魔法学校のカリュキュラムだ!



2020年に行きたい新アートスポット

NEW ART SPOT 01
最新鋭ビルで広さ約2倍に!
生まれ変わった旧ブリヂストン美術館
[アーティゾン美術館]


NEW ART SPOT 02
地上に降り立ち、館名もシンプルに
新宿のアートランドマーク誕生
[SOMPO美術館]


NEW ART SPOT 03
現存最古の公立美術館建築をフルリノベ
岡崎エリアの新時代
[京都市京セラ美術館]


NEW ART SPOT 04
アイヌ文化を五感で感じる北海道初の国立博物館
[国立アイヌ民族博物館]


NEW ART SPOT 05
築100年のシードル工場が現代美術館に
[弘前れんが倉庫美術館]


NEW ART SPOT 06
美術工芸の名品約1900点が東京から金沢にお引越し
[国立工芸館(東京国立近代美術館工芸館)]




◆ Regular Features ◆

◇ 巻頭 ◇

ちょっといいで書?〈32〉最終回
ストリートで見つけた気になる字
選・文 中澤希水

Goods & Shop

時と光の美術館〈32〉
SPECIAL
ジョージ ジェンセン
パティック フィリップ

定形外郵便〈66〉
文 堀江敏幸

◇ 連載 ◇

海外アートStudy最前線〈49〉
文 前橋重二

千住博の往復書簡〈17〉
宛先 山中伸弥様

千 宗屋の飲みたい茶碗、点てたい茶碗〈63〉

◇ PICK UP ◇

movie 野崎歓
book 諏訪敦
recommend 編集部のおすすめ!
藤田一人の展声人語〈2〉
exhibition 全国展覧会情報

2019年芸術新潮総目次
次号予告

▼芸術新潮特別企画

伊豆市所蔵の名品を大公開!
上原美術館で堪能する「伊豆」の魅力

シュルレアリスムの麗しき誤解と多彩
ポーラ美術館

若手芸術家を支援する古刹、長崎・天祐寺が襖絵を特別公開!

やんばるアートフェルティバル
2019-2020

銀座ギャラリーズ
クリスマス アートフェスタ

ART CAFÉ
Gallery's Plaza

最新号PICK UP

あの“3匹”が案内するオリンピックイヤー美術展

Image

いよいよ東京オリンピックが開催される2020年。一見、関係なさそうな美術の世界ですが、展覧会のラインナップを見るとその影響は決して小さくないようです。国立西洋美術館で開催される「スポーツinアート」展がオリンピックマターなのは一目瞭然ですが、それ以外にも、浮世絵展(それも里帰り展ではない)が妙に多く、オリンピック会期をすっぽり包摂する形で東京国立博物館で鳥獣戯画展が開催されるのは、インバウンドに対するわかりやすい日本アピールなのでしょう。

それと関係があるかはさておき、東京国立博物館の春の特別展「きもの KIMONO」と、国立新美術館の「ファッション イン ジャパン 1945-2020―流行と社会」は注目です。国立館で着物というと、国立歴史民俗博物館が力を入れてきたところですが、トーハクでの大規模な染織展はなんと47年ぶり。同館はじつは世界最大の着物コレクションを有しており、名品中の名品で800年の着物史をたどる本展はすごいことになりそうです。一方、新美が取り上げるのは日本の戦後ファッション。戦争直後のもんぺから現在の新鋭ブランドまでをカヴァーするという、これまた野心的な展示になること、まちがいありません。

小誌12月号では、昨年、一昨年にひきつづき、美術展ベスト25を大特集しています。上記の展覧会の他に、えっこれもあれも来るの!? という感じの驚くべき精鋭揃いのロンドン・ナショナル・ギャラリー展をはじめ、大型展を中心にしたベスト25展、さらに番外編16をご紹介します。しりあがり寿さんのイラストレーションが大好評の案内役は、一昨年がムンク展にちなむ“叫び君”、昨年は岸田劉生展から“レイコ”でしたが、今年は鳥獣戯画のサル・カエル・ウサギが、ページ狭しと暴れ回ります。美術ファン必携の別冊付録「芸新手帳2020」も、さらにバージョンアップしました。どうぞ、芸術新潮12月号を、これから1年間の美術展めぐりにお役立てください。

この号の誌面

編集長から

2020年は何を見る?
豪華美術展を紹介

 恒例の特集の時期がやってきた。今年もやります「これだけは見ておきたい2020年美術展ベスト25」。来年は“初”となる企画がいくつもある。たとえばロンドン・ナショナル・ギャラリー展。名品ぞろいゆえ、まとまった数では所蔵品を貸し出さないことで知られる同館の、世界初となる大規模展覧会だ。そして《鳥獣戯画》全4巻の全場面が巻替えなし、展示替えなしで展示されるのはおそらく史上初。巨匠ピーター・ドイグのアジア初となる本格的個展は、本展を機に日本での人気上昇必至だろう。さらに、世紀の大発見が目白押しの出雲と大和展、シュレッダー事件が話題になったバンクシーの個展――ほかにも見応えのある美術展が山ほど。アーティゾン美術館や京都市京セラ美術館など新装オープンの施設も紹介する。来年の話題がぎっしり詰まった保存版特集だ。好評の付録、全国270館以上の情報を収録する必携アイテム「芸新手帳2020」も、もちろん付いています。

芸術新潮編集長 吉田晃子

【お詫びと訂正】

芸術新潮2019年12月号付録「芸新手帳2020」全国主要美術館&博物館リストおよび、2020年2月号「全国展覧会情報」136頁に掲載した田辺市立美術館(和歌山県)の電話番号に誤りがありました。正しくは「0739-24-3770」です。読者の皆様、ならびに関係者の皆様にご迷惑をおかけいたしました。訂正してお詫び申し上げます。

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

芸術新潮とは?

「暮らし」はアートであるをキャッチフレーズにあらゆる事象を「芸術」という観点から検証し、表現する「芸術新潮」。1950年に創刊され、歴史と文化を見続けてきたハイクオリティなアートマガジン。歴史的な芸術作品から、建築、古美術、現代アートまで、あらゆる「美しきもの」を独自の切り口で紹介しています。