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多甚古村

井伏鱒二/著

1,980円(税込)

発売日:2002/09/06

  • オンデマンドブックス

南国の海辺の村に起った喧嘩、醜聞、泥棒、騒擾などを甲田巡査の駐在日記の形をとって温かく軽妙に描く、著者の代表的長編小説。

甲田巡査の駐在日記の形で、南国の海辺の村、多甚古村に起った喧嘩、醜聞、泥棒、騒擾など、庶民の実生活が軽妙に描かれ、これに対するに、苦労人で平和を愛する甲田巡査の思いやりある暖かい心情を配置して、井伏文学独特の、山あり川ありといった人生縮図を展開させる。平俗の言葉を使って文体の気品、格調は高く、庶民を描きつつ庶民に溺れぬきびしさを持つ、代表的長編小説。

書誌情報

読み仮名 タジンコムラ
シリーズ名 新潮オンデマンドブックス
発行形態 オンデマンドブックス
判型 新潮オンデマンドブックス
頁数 172ページ
ISBN 978-4-10-865215-6
定価 1,980円

著者プロフィール

井伏鱒二

イブセ・マスジ

(1898-1993)広島県生れ。本名、満寿二。中学時代は画家を志したが、長兄のすすめで志望を文学に変え、1917(大正6)年早大予科に進む。1929(昭和4)年「山椒魚」等で文壇に登場。1938年「ジョン万次郎漂流記」で直木賞を、1950年「本日休診」他により読売文学賞を、1966年には「黒い雨」で野間文芸賞を受けるなど、受賞多数。1966年、文化勲章受賞。

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