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リツ子 その愛・その死

檀一雄/著

6,600円(税込)

発売日:2001/03/02

  • オンデマンドブックス

全てをなげうち懸命に生の再建を目指す夫婦の姿を通し、裸形の魂の美しくも凄絶な昇天を捉えた昭和文学の記念碑的長編。

敗戦のあとさき、惑乱と混濁と窮乏の時代状況下、最愛の妻リツ子が結核に倒れた。あどけない息子を抱え、看護、食料調達、借銭、医者探しに奔走する夫。救いを求める魂の叫びも病魔には届かず、リツ子はしだいに衰弱の度を深めてゆく……。全てをむしりとられ、全てをなげうって懸命に生の再建を目指す夫婦の姿を通し、裸形の魂の美しくも凄絶な昇天を捉えた昭和文学の記念碑的長編。

書誌情報

読み仮名 リツコソノアイソノシ
シリーズ名 新潮オンデマンドブックス
発行形態 オンデマンドブックス
判型 新潮オンデマンドブックス
頁数 631ページ
ISBN 978-4-10-865062-6
定価 6,600円

著者プロフィール

檀一雄

ダン・カズオ

(1912-1976)山梨県生まれ。少年期に母が若い学生と出奔、その傷心が文学への原点となる。東大経済学部在学中の処女作が認められ、佐藤春夫に師事。「日本浪曼派」に加わるも、従軍と中国放浪の約十年間を沈黙。1950(昭和25)年、『リツ子・その愛』『リツ子・その死』を上梓して文壇復帰。1951年、『真説石川五右衛門』で直木賞受賞。死の前年まで二十年にわたって書き継がれた『火宅の人』により、没後、読売文学賞と日本文学大賞の両賞受賞。

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