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古くさい体質、はびこる根性論、不勉強な指導者、いがみ合うプロとアマ。プロ野球に待ち受ける最悪のシナリオ。NewsPicks人気連載を書籍化。

野球消滅

中島大輔/著

821円(税込)

本の仕様

発売日:2019/08/09

読み仮名 ヤキュウショウメツ
シリーズ名 新潮新書
装幀 新潮社装幀室/デザイン
発行形態 新書
判型 新潮新書
頁数 214ページ
ISBN 978-4-10-610825-9
C-CODE 0275
整理番号 825
ジャンル スポーツ・アウトドア
定価 821円

いま、全国で急速に「野球少年」が消えている。理由は少子化だけではない。プロとアマが啀(いが)み合い、統一した意思の存在しない野球界の「構造問題」が、もはや無視できないほど大きくなってしまったからだ。このままいけば、三十年後にはプロ野球興行の存続すら危ぶまれるのだ。プロ野球から学童野球まで、ひたすら現場を歩き続けるノンフィクション作家が描いた日本野球界の「不都合な真実」。

著者プロフィール

中島大輔 ナカジマ・ダイスケ

1979(昭和54)年、埼玉県生まれ。上智大学卒。スポーツ・ノンフィクション作家。著書『中南米野球はなぜ強いのか』で、第二十八回ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。「NewsPicks」のスポーツ記事も担当している。

目次

はじめに
第一章 プロ野球ビジネスが成り立たなくなる日
プロ野球に待つ「最悪のシナリオ」/“選ばれた人”ではなく“選んだ人”がプロ野球選手になる/金銭的にも「夢の舞台」/延べ人数は増えても、実人数は増えていない/CRMの限界、地方の野球離れ/韓国の野球部員は男子生徒全体の0・3%/「する」と「見る」の関係/「見る」を楽しむ野球女子/高校球児の割合は増加/ターニングポイントだった2010年/プロ野球の課題は「見る」の創出
第二章 消える野球少年
部員激減の中学野球部/野球の二極化とスポーツの多様化/指導者にはびこる「後出しジャンケン」/長時間練習で進む野球離れ/金銭的負担、共働き&ひとり親の増加/お茶当番が悩みのタネ/学童野球のママコミュニティ/人気の習い事は水泳、サッカー/需要と供給で成り立つ野球スクール/公園でボール遊びができない/塾にはない遊びの価値
第三章 二極化する高校野球の行く末
甲子園を独占する強豪私学/復活した高校野球人気/部員減少に苦しむ地方の公立校/ボーイズリーグのチームを「系列化」する強豪私立/逆風に立ち向かう「とんこう」/プラスアルファの価値/女子マネジャーの役割/日本高野連へのバッシング/カメの高野連、ウサギの一般社会/日本高野連は「調整役」/「フェアというのはなかなか大変です」/日本高野連への二つの提案/U18高校日本代表の超法規的措置/高校野球の大きな力
第四章 「プロアマの壁」は崩れていない
きっかけは「柳川事件」/バラバラに誕生した日本の野球組織/高校野球と新聞社/プロ野球は読売新聞の「社業」/プロ野球の地殻変動/維持不可能になったアマチュアリズム/切り崩される社会人野球の土台/侍ジャパンの本当の目的/NPBの構造的限界/球界の壁を破る侍ジャパンという仕組み/2021年以降は「何も約束されていない」/持続可能な野球界に構造転換できるか
第五章 学童野球の闇
プロや高校の陰に隠れる学童野球/学童野球にまつわる“大人の事情”/大会に出たければ新聞を購読せよ!/“大人の事情”のツケは子どもたちに/県大会に出るための負担/全軟連の変われない体質/改革の第一歩
第六章 野球村に必要なアップデート
日本人とドミニカ人の身長差/練習を休むことの意義/甲子園を目指す日本、メジャーを目指すドミニカ/アマチュア野球にはびこる勝利至上主義/スポーツパーソンシップとリスペクト/アンリトン・ルールが存在する理由/センス=思考技術/比較対象は“今までの自分”/早生まれが不利な野球界/遅咲きで大輪の花へ/補欠ゼロを掲げる日本サッカー/野球人生のゴール/野球村に起きる自然淘汰/野球界の未来を変える者たち
おわりに

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