ホーム > 書籍詳細:血圧と心臓が気になる人のための本

血圧と心臓が気になる人のための本

古川哲史/著

880円(税込)

発売日:2017/12/15

  • 新書
  • 電子書籍あり

ニトログリセリンってどんな薬? 歯が痛いのに心臓病? O型は心筋梗塞になりにくい? 薬は一生やめられない? 納豆は食べられない? 肉を食べると長生きできる? 専門家が22の疑問をわかりやすく解説。

日本人の2~3人に1人がかかる病気、心疾患。その専門家が最新の研究・臨床結果を踏まえて、高血圧、心不全、コレステロール値、脈拍の基礎知識から、検査数値の見方、薬の飲み方、遺伝や血液型まで、患者が抱きがちな22の疑問に丁寧に答える。どうすれば降圧薬をやめられるか? 歯や肩が痛くても心臓病の可能性がある? 肉を食べると長生きできる? 等々、この一冊で丸わかり!

目次
第1章 高血圧の薬、一度始めると一生飲み続けないといけないの?
降圧薬はやめられないのか/どうすれば降圧薬をやめられるのか/1つの薬の効き目はどのくらい?/薬が効かなかった場合/薬は何種類くらい試すべき?/薬を増やすか、別の薬と併用するか/体重コントロール、塩分制限、禁酒
第2章 血圧が測るたびに違うんだけど、どの血圧が本物?
血圧は変動する/自律神経の影響/血圧の日内変動/いつ測るのがよい?
第3章 上と下の血圧が近いのは危険?
上の血圧、下の血圧/上・下の血圧と動脈硬化/血圧の差の大小
第4章 長距離・山登りが苦手だったのは、心臓が悪かったから?
学生時代、山登りですぐに遅れた人/「遺伝子」と「ゲノム」/心臓の遺伝病/金メダル遺伝子
第5章 心不全も早期診断、早期治療が大切?
心不全とがんの予後/心不全の早期発見/心臓の「老化」と「加齢」/足がむくむと心不全?/キリンがめまいを感じない理由
第6章 心臓病の人はアクション映画やスポーツ観戦は避けたほうがいい?
心筋梗塞とサッカーWカップ
第7章 おじいちゃんがいつも携帯しているニトロってどんな薬?
ニトログリセリンは狭心症の特効薬/ニトログリセリンと酒
第8章 歯や肩が痛いのも心臓病?
「放散痛」/女性になぜ放散痛が多いのか/女性の狭心症の特効薬/病気は繰り返すことで軽く済む
第9章 血液型と心筋梗塞のなりやすさが関係するってホント?
○○家系、××家系/一般の病気と遺伝子/心筋梗塞の遺伝的リスク
第10章 食事に気をつけているのにコレステロールが高いのはなぜ?
優等生の高コレステロール/長寿の島/卵と心筋梗塞
第11章 「LDLコレステロール=悪玉」ってホント?
LDLコレステロール、HDLコレステロール/動脈硬化の原因/コレステロールが低いとがんになる?/コレステロール、下げるべきか、下げざるべきか?
第12章 「HDLコレステロール=善玉」ってホント?
HDLを上げる薬/悪玉のHDL
第13章 脈拍が少ないけど大丈夫?
心拍数60拍/分以下は異常?/総脈拍数と寿命の関係
第14章 不整脈なのに薬を出してくれないのはなぜ?
期外収縮って何?/治療が必要な心房期外収縮とは?/心室期外収縮の場合/突然死のサイン
第15章 心房細動と診断されたのですが、心房細動ってどんな病気?
心房細動って何?/心房細動の症状/問題は血栓/薬とカテーテル、どっちがおすすめ?/心拍数、いくつにコントロール?/脳硬塞の予防/脳梗塞が起こりやすい心房細動、起こりやすい人
第16章 どこにもぶつけていないのに内出血が起こるのですが?
出血はどうやって止まるの?/血管からの出血は日常茶飯事/血管のつまりも日常茶飯事/言語障害が驚異的に回復する人に女性が多い理由/女性の脳はマルチタスクむき
第17章 心臓に良い運動ってどんな運動?
体に良い運動/有酸素運動/有酸素運動と無酸素運動の見分け方/有酸素運動をどのくらいすれば良いのか/妊婦の運動が先天性疾患を防ぐ
第18章 心臓の薬と食べ合わせの良くない食事って何?
降圧薬とグレープフルーツ/グレープフルーツだけではない/納豆は食べられない?/ビタミンKは食事から/骨粗鬆症とビタミンK/ニトログリセリンとアルコール
第19章 肉を食べると長生きできる、長生きできない、どっちがホント?
カルニチン論争/腸内細菌フローラにも型がある/腸内細菌フローラの遺伝子検査キット/蚊に刺されやすい人の細菌フローラ
第20章 妊娠中のダイエットが子供の心臓病を増やすってホント?
オランダ飢饉1944〜45年/ゲノムが書き換えられやすい時期/父親のエピゲノム情報が受け継がれる
第21章 心臓の薬で知っておきたい副作用って何?
薬はリスク?/医者が薬の本を見るのはなぜか/ACE阻害薬と空咳/「動脈硬化のペニシリン」/抗不整脈薬が不整脈を起こす/副作用の90%が女性に起こる/胸やけ・便秘を起こす高血圧の薬/頭痛薬バファリンが脳梗塞・心筋梗塞の予防に/中毒を起こしやすい2つの薬
第22章 飲み合わせの良くない薬の組み合わせって何?
スタチンと水虫の薬の併用/ワーファリンとゼチーアの併用/健康食品に注意/腎機能が悪い人と高齢者/2つの血液をサラサラにする薬の併用/βブロッカーと血糖を下げる薬/利尿薬とカリウム/めまいを起こす抗生物質と利尿薬

書誌情報

読み仮名 ケツアツトシンゾウガキニナルヒトノタメノホン 
シリーズ名 新潮新書
装幀 新潮社装幀室/デザイン
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 256ページ
ISBN 978-4-10-610747-4
C-CODE 0247
整理番号 747
ジャンル 暮らし・健康・料理
定価 880円
電子書籍 価格 880円
電子書籍 配信開始日 2017/12/22

著者プロフィール

古川哲史

フルカワ・テツシ

1957(昭和32)年、東京都生まれ。医学博士。1989年東京医科歯科大学大学院医学研究科博士課程修了。同大学副学長。著書に『血圧と心臓が気になる人のための本』『心房細動のすべて――脳梗塞、認知症、心不全を招かないための12章』『心臓によい運動、悪い運動』等。

この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。

感想を送る

新刊お知らせメール

古川哲史
登録

書籍の分類