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はじめて読む聖書

田川建三/著 、他

858円(税込)

発売日:2014/08/11

  • 新書
  • 電子書籍あり

池澤夏樹、内田樹、橋本治ら、すぐれた読み手たちがその魅力を語る。

「史上最大のベストセラー」には、何が書かれているのか――。旧約と新約の比較やその成立背景、「新約聖書の個人全訳」という偉業に挑む聖書学者の格闘の歴史、作家や批評家がひもとく文学や思想との関係など、さまざまな読み手の導きを頼りに聖書に近づけば、二千年以上にわたって生きながらえてきた、力強い言葉の数々に出会うことができる。「なんとなく苦手」という人にこそ読んでほしい、ぜいたくな聖書入門。

目次
誰がどのように読んできたのか――松家仁之
I 聖書ってどんな本?――山形孝夫
(1)聖書には何が書かれているのか
 旧約聖書のなりたち/新約聖書のなりたち
(2)日本語訳聖書のはじまり
 日本最古の聖書訳/標準語訳によって失ったもの
II 読み終えることのない本――池澤夏樹
聖書とは?/参照する、引用する/文学のなかの聖書/僕の好きな聖書
III 旧約聖書は意外に新しかった――秋吉輝雄
耳から知った聖書/天文学から聖書学へ/聖書のテクスト・クリティーク/旧約聖書に流れる時間/旧約聖書の読みどころ
IV レヴィナスを通して読む「旧約聖書」――内田樹
ホロコーストと哲学/解釈の縛りと自由/ユダヤ教は無神論に近い/旅に出よ
V 神を信じないクリスチャン――田川建三(聞き手・湯川豊)
姉に引かれて/大畠清先生のこと/ストラスブール大学へ/マルコ福音書から始まった/存在しない神に祈る/無神論というより不可知論/ゲッティンゲン大学へ/ザイールでの暮らし/貧しい者は幸いなのか/新約聖書のギリシャ語/世界の「新訳」事情/二千年前の古文書/イエスという男/必死にではなく、のんびりと
VI 聖書学という科学――山我哲雄
聖書学とは何か/それは「誰の」思想なのか
VII 旧約的なものと新約的なもの――橋本治
古典現代語訳の悩ましさ/なぜ聖書が読めないか/新約的、旧約的/懺悔の効用と日本人/江戸時代のモラル/神様による構造分析
VIII マタイ伝を読んだ頃――吉本隆明
終戦の日、沖へ泳ぐ/自己嫌悪から、聖書を読む/地獄の子/あなたには関係ない/「マチウ書試論」を書く
IX 聖書を読むための本――山本貴光

書誌情報

読み仮名 ハジメテヨムセイショ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 208ページ
ISBN 978-4-10-610582-1
C-CODE 0216
整理番号 582
ジャンル 宗教
定価 858円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2015/02/20

著者プロフィール

田川建三

タガワ・ケンゾウ

新約聖書学者。1935(昭和10)年東京都生まれ。ゲッティンゲン大学、ザイール国立大学、ストラスブール大学、大阪女子大学などで教鞭をとる。著書に『イエスという男』『キリスト教思想への招待』など。新約聖書の個人全訳『新約聖書 訳と註』全八冊を刊行中。

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