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新しい日本の愛し方

茂木健一郎/著

748円(税込)

発売日:2013/04/17

  • 新書
  • 電子書籍あり

等身大の日本を抱きしめ、「根拠のない自信」とそれを「裏付ける努力」を集結させよう――。

日本はきっと復活する――。そのためにまずは危機の本質を見極め、この国を前に進めるための意識改革が必要だ。「本物の知性」を生む教育、息苦しさを打開する政治、「脱ガラパゴス」の“ものづくり2.0”……。時代が変ればルールも変る。固有の長所を活かしつつ、世界基準から外れた古い制度や思い込みから脱却するべし。目覚めよ、日本人。甦れ、日本! この国を愛して止まない著者が教える、新時代を生き抜くヒント。

目次
まえがき
第一章 現代の「黒船」の正体
時代が変われば“方法”も変わる/大学のガラパゴス化/「ものづくり2.0」の国へ/「黒船」の正体/悲観論を超えて
第二章 「本物の知性」を生む教育
「優秀さ」が仇となり/教育システムへの懐疑/個性の発達を邪魔しないこと/「本物の知性」はプロセスにあらわれる/イノベーションは懐疑から始まる
第三章 「発信者」をつくるための教育改革
グローバル化の風/受信から発信へ/脱皮のためのエンジン/「標準化」という幻想からの脱却/古い教育よ、さようなら
第四章 「息苦しさ」を打開する政治
“息苦しさ”の原因/可能性を生む政治を/すべては「意志決定」から/絶対の正解などない/リヴァイアサンの文化/目覚めよ、日本人
第五章 日本の“弱さ”は、同時に“強さ”でもある
「変えろ!」と叫ぶだけでなく/「あるべき姿」と「現実」にどのような橋を架けるか/狂気さえも大量生産される国/すべてが「ネタ」にされる国/「クール・ジャパン」の向こう
第六章 頑固な日本の「吸引力」
驚くべき「変わらなさ」/よほど頑固な日本人/日本の「吸引力」/日本の生命原理/混迷の中から
第七章 自分たちで勝手に動くしかない
「地域」があるのではなく、「システム」があるだけ/「こうあるべき」から「便利である」へ/文化ナショナリズムからの脱却/「鹿鳴館」トラウマとの決別/勝手に新時代へと飛び込め
第八章 国家の生理と原子の倫理
「国家」という変数/相互確証破壊(MAD)という狂気/スケールの錯誤/核による分断/原発は国家のあり方抜きには語れない/原子の倫理
第九章 新しい「幸福」の条件
幸福の基準/イースタリン・パラドックス/日本人に必要な「癒やし」とは何か/フォーカシング・イリュージョン/「居付かない」こと/日本の幸福
第十章 すべての道は日本に通じる
「ローマにあっては、ローマ人のようにせよ」/文化から文明へ/国益のパラドックス/国家にこだわらず進め/すべての道は日本に通じる

書誌情報

読み仮名 アタラシイニホンノアイシカタ
シリーズ名 新潮新書
雑誌から生まれた本 新潮45から生まれた本
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 192ページ
ISBN 978-4-10-610517-3
C-CODE 0236
整理番号 517
ジャンル 社会学、ノンフィクション
定価 748円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2013/10/18

著者プロフィール

茂木健一郎

モギ・ケンイチロウ

1962(昭和37)年、東京生れ。脳科学者/理学博士。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京大学理学部、法学部卒業後、同大大学院物理学専攻課程を修了。理化学研究所、英ケンブリッジ大学を経て現職。クオリア(意識のなかで立ち上がる、数量化できない微妙な質感)をキーワードとして、脳と心の関係を探求し続けている。主な著書に『脳と仮想』(小林秀雄賞受賞)、『今、ここからすべての場所へ』(桑原武夫賞受賞)、『ひらめき脳』、『「脳」整理法』、『生きがい』など。

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