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日本は世界で第何位?

岡崎大五/著

770円(税込)

発売日:2007/11/19

  • 新書
  • 電子書籍あり

何のランキングでしょう? 《【1位】ギリシャ(138回/年)【2位】クロアチア(134回/年)【3位】セルビアモンテネグロ(128回/年)【4位】ブルガリア(127回/年)【41位(最下位)】日本(45回/年)》答えは本書23ページで。

日本の格差は、本当に酷いのか。政治家と役人は、どうしようもないほど腐敗しているのか? 日々伝えられる窮屈な自己評価に、世界を歩いた元海外旅行添乗員が異を唱えた。約七十の項目で、日本と海外を徹底比較。セックス頻度から美人度、ビッグマックの値段、住宅寿命、危険な都市、食糧自給率まで比べると、日本の姿が鮮やかに見えてくる。旅ならではの珍騒動も味わえる世界ランキングの旅に、さあ出掛けよう。

目次
はじめに
第1章 日本は小さな国なのか?
国土面積ビッグ10/日本がヨーロッパにあったなら/人口の多い国/セックス頻度を調べる
第2章 所得格差は500倍!
国民総所得の高い国/物価の高い都市/ビッグマックはどこが高いか/一人あたりの所得ランキング
第3章 消費税と出生率の不思議な関係
ガソリンの値段はこんなに違う/美人コンテストの上位国は/煙草一箱、1134円!/消費税率の高い国/女性国会議員の比率
第4章 貧しさが生む肥満、豊かな国の食糧難
平均身長186センチの国/人口の72%が肥満?/穀物自給率の高い国/日本の食糧自給率は
第5章 うさぎ小屋の真実
マンション価格の高い都市/住宅床面積を比べてみる/住宅寿命の長さ/建設業者が多い国
第6章 出国前に、成田空港は遠かった!
航空会社ベスト10/人気の高い国際空港/世界の超高層ビル/外国人旅行者の多い国/主要空港から中心部までの距離
第7章 旅ゆけばそこは天国? はたまた地獄?
日本人の海外渡航先/海外旅行が好きな国/最も危険な都市はどこか
第8章 ここにも、あそこにも行ってみたい
一度は行きたい世界遺産/専門家が選んだ世界遺産/筆者のお勧め世界遺産ベスト10
第9章 恐るべき国々
腐敗度ワースト1は/不平等な国々/日本は2番目に平等な国?/難民の出身国ランキング
第10章 入国前に調べておきたい
同性愛者が極刑になる国/世界の宗教人口/やっぱり中東石油のおかげ/ビール消費大国は
第11章 旅が運んでくれた恋
外国人妻、外国人夫の国籍/日本に暮らす外国人の出身国/移民を受け入れる国/日本人に合う国は
第12章 軍旗はためく下に
軍事費は堂々4位/世界で最も評判のいい会社/紅茶はアイルランドからアフガンまで/全員1日3杯のコーヒー国
第13章 つながる世界
パソコン台数の多い国/ネット利用者が多いのは/ネット定額制料金が安い国/携帯1位はルクセンブルク/狂犬病死亡者の多い国
第14章 水が合わない……
ミネラルウォーターをよく飲む国/交通事故死亡者の多い国/最低賃金を考える/離婚率の高い国民/自殺者数を徹底比較
第15章 あの青空を見るために
大気汚染の酷い都市、アジアワースト8/人の数より多い自転車/ゴミが多い国/原発発電量の多い国/CO2排出量の多い国/夜景のきれいな都市
おわりに
参考文献

書誌情報

読み仮名 ニホンハセカイデダイナンイ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 224ページ
ISBN 978-4-10-610240-0
C-CODE 0225
整理番号 240
ジャンル 社会学、雑学・クイズ
定価 770円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2011/11/25

蘊蓄倉庫

ガムテープは第1位

 もっとも安価で品質がよいのは、日本のガムテープだそうです。海外へ行くときには、小巻きにして荷物に入れていくことを著者の岡崎大五さんは勧めています。例えば、ヨーロッパのホテルで。建物の古さや雰囲気、調度品の数々を楽しめますが、しばしば部屋の狭さと水回りの悪さを我慢しなければなりません。バスタブはあっても、栓がないのはしょっちゅう。そこで丸めたガムテープが役立つのだそうです。数値化するのが難しいのでランキング表にはなりませんが、こんな世界第1位もあるのです。

掲載:2007年11月22日

担当編集者のひとこと

岡崎添乗員と、世界ランキングの旅へ

 著者の岡崎大五さんに初めてお会いした時のことは、忘れません。元旅行添乗員、という言葉からイメージを膨らませていたところ、部屋に入っていらしたのは180センチあろうかという大柄な体格、よく日に焼けた顔に緑色のメガネという風貌の方だったのです。 岡崎さんは1994年に海外旅行専門の添乗員になり、春と秋はヨーロッパ、冬はアジア、アフリカ、中東……と幅広くツアー添乗をしてきました。そのためガイドに付きものの「農閑期」がなく、多い年で250日は海外にいたそうです。そんな岡崎さんですから、海外では現地の人と受け止められることもしばしば。インドネシアでは「華僑か」、中米に行けば「ブラジル人だろう」という具合に、馴染んでしまうのだそうです。ですがその雰囲気は、初めての土地を訪れるお客さんに何よりも安心感を与えたのではないかと思います。
 本書では、約70の項目で、日本と海外を徹底比較しています。「ランキング」に注目したのは、添乗員の仕事の難しさがきっかけ。渡航先の文化や考え方について説明を重ねても、お客さんにはなかなか伝わりません。「日本人だからって、こんな狭いホテルをあてがうのね」と悲しんだお客さんを思い出しながら探したのは、「一軒あたりの平均床面積(m2)」(本書76頁)。あの時にこれを見せることができていたら……と原稿を書きながら痛感したそうです。また、これまでに巻き込まれた旅の騒動や珍トラブルも満載、本書を開くと、岡崎ガイドと一緒に旅をして帰ってくる、そんな時間を体験できること請け合いです。

2007/11/22

著者プロフィール

岡崎大五

オカザキ・ダイゴ

1962(昭和37)年愛知県生まれ。文化学院中退。1994年から海外専門の旅行添乗員になり、これまで八十三カ国を歩く。著作に『添乗員騒動記』などの「添乗員シリーズ」、『意外体験! スイス』『日本は世界で第何位?』(新潮新書)『笑える! 世界の七癖エピソード集』ほか多数。

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