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新書百冊

坪内祐三/著

792円(税込)

発売日:2003/04/10

  • 新書
  • 電子書籍あり

凄い本があった。有り難い本があった。シブい本もあった……。雑読放浪の30年をここに凝縮。

数々の新書が一人の青年の燃える向学心を導いてくれた――。このハンディーな本に熱中した若き日々を回想しつつ、すごい本からお買い得な本まで、名著から奇書まで、100冊を精選。読書人・坪内祐三の情熱がほとばしる読書自伝。

目次
プロローグ――父の蔵書にあった宮崎市定の『雍正帝』
第一章 自らの意志で新書本を読みはじめた頃
1 三十年の歳月
2 ごく普通の町の本屋で
3 広田弘毅から東京裁判へ
4 一九七六年という時代
第二章 新書がどんどん好きになっていった予備校時代
1 赤鉛筆と予備校生
2 受験勉強の一環として3 自叙伝の宝庫
4 受験科目を変更する
第三章 新書で読んだ読書ガイドと読書法と書斎の話
1 ガイドの編者はキキメの一冊を置く
2 清水幾太郎の教訓
3 量読を目指す
4 教養主義的読書の転換期
第四章 講談社現代新書のアメリカ文化物は充実していた
1 もっと深く読んでみたい
2 文学からさらに文化へ
3 原書にチャレンジしながら
4 アメリカ留学記読み比べ
第五章 やがて来るニューアカ・ブームを前に
1 新しい知のリーダーの誕生
2 新しい歴史学の登場
3 「週刊本」にポストモダンの時代性
4 現代哲学の流れを知りたい
5 翻訳物のお得本
6 一方ではシブい読書も
第六章 作家の書いた新書本とお勧めの伝記物
1 旅行記にして優れたルポルタージュ
2 古本屋で見つけたらぜひ
3 再読で発見する
4 こんな伝記物は有り難い
第七章 新書で近代日本の文化研究をする
1 カルチュラル・スタディーズの流れ
2 場所経験と人物経験
3 先駆的なヴィジュアル・スタディーズ
4 神保町デビューから四半世紀の時を経て
コラム・古本で見つけた我が秘蔵の七冊1―7(各章末尾)
あとがき
百冊リスト
書名索引

書誌情報

読み仮名 シンショヒャクサツ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 256ページ
ISBN 978-4-10-610010-9
C-CODE 0295
整理番号 10
ジャンル 本・図書館、人文・思想・宗教、ノンフィクション
定価 792円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2012/07/27

著者プロフィール

坪内祐三

ツボウチ・ユウゾウ

(1958-2020)1958(昭和33)年5月8日東京都渋谷区生まれ、3歳から世田谷区育ち。早稲田大学第一文学部人文専修卒、同大学院英文科修士課程修了。1987(昭和62)年から1990(平成2)年まで「東京人」編集部員。1997(平成9)年、『ストリートワイズ』(晶文社)でデビュー。2001(平成13)年9月、『慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り』(マガジンハウス)で講談社エッセイ賞を受賞。2020(令和2)年1月13日、心不全のため急逝。主な著書に『靖国』『古くさいぞ私は』『変死するアメリカ作家たち』『探訪記者 松崎天民』『昼夜日記』など。「小説新潮」に連載中だった『玉電松原物語』が遺作となった。

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