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アメリカの論理

吉崎達彦/著

748円(税込)

発売日:2003/04/10

  • 新書
  • 電子書籍あり

暴走する超大国。ブッシュを動かす「ネオコン」集団、陰の司令塔、伝説の老戦略家……。イラク戦争の本質が全てわかる!

なぜアメリカはイラク攻撃にこだわったのか。石油利権? 軍事産業の暗躍? そんな陰謀史観は全部ウソ。9・11以降のブッシュ政権内の力学を丹念に追えば、謎はすべて解けてくる。新世代のアメリカ・ウォッチャーによる、目からウロコが落ちるアメリカ分析。

目次
はじめに
第1章 「悪の枢軸」の誕生
鈍かった日本の反応
事実上の宣戦布告
一般教書の重み
なぜイラクなのか
スピーチライターの告白
受け止められなかったメッセージ
第2章 イラク攻撃の準備と中東情勢
米国がイラク攻撃にこだわった理由
揺れる中東情勢
パウエルの屈辱
「バグダッド経由エルサレム行き」の切符
イラク攻撃のための三条件
戦争の目的
対中東感情の悪化
第3章 壮大なオセロゲーム
ウェストポイント演説の衝撃
テロに対しては「先制攻撃」も辞さず
米軍の伝統は「横綱相撲」
ブッシュ支持の国内世論
経済問題より安全保障
アメリカが目指すオセロゲーム
第4章 タカ派集団「PNAC」の外交思想
政策の陰にシンクタンクあり
「新しいアメリカの世紀のための計画」
イラク攻撃は長年の主張
浮かび上がる保守タカ派人脈
「欧州とは袂を分かとう」論文
目立つ民主党からの転向組
第5章 政権を産んだ共和党内の力学
ブッシュ政権と二〇〇〇年選挙
減税を求める共和党内の構造
ブッシュなら党内一本化が可能
「温情ある保守主義」で中道派を装う
共和党内の四つの勢力
第6章 ブッシュ流「草の根保守派」の本質
レーガン以上に保守的
“司令塔”カール・ローブという男
テキサスで始まった落ちこぼれの二人三脚
ジェフォーズ上院議員の叛乱
立ち往生に陥ったブッシュ
第7章 「9・11」という転換点
世界が変わった日
指導力を確立したブッシュ
テロとの戦いの始まり
アフガニスタン戦線
ハンドルを切った米国経済
再発見された「強すぎるアメリカ」
第8章 パウエルの逆襲と対イラク国連決議
安保理決議の裏側
パウエル国務長官の逆襲
リングに立ったアメリカとイラク
怒れるタカ派たち
読めないサダムの出方
制服組の意向が通る
一敗地にまみれたタカ派人脈
国防長官に勝った司令官
第9章 「ナイーブな帝国」の行方
「単独行動主義」と「例外主義」
ブッシュ外交は「先祖返り」
日本とのファースト・コンタクト
「ペリー来航」と「真珠湾攻撃」の相似性
もうひとつの真珠湾
「行き過ぎ」と「復元力」
振り子が戻るとき
おわりに

書誌情報

読み仮名 アメリカノロンリ
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 192ページ
ISBN 978-4-10-610007-9
C-CODE 0225
整理番号 7
ジャンル 政治、外交・国際関係
定価 748円
電子書籍 価格 660円
電子書籍 配信開始日 2012/01/27

著者プロフィール

吉崎達彦

ヨシザキ・タツヒコ

1960(昭和35)年富山県生まれ。双日総合研究所チーフエコノミスト。一橋大学社会学部を卒業後、日商岩井(現・双日)に入社。ブルッキングス研究所客員研究員、経済同友会代表幹事秘書などを経て現職。著書に『アメリカの論理』『1985年』など。

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