ホーム > 書籍詳細:迷宮の将軍

2,860円(税込)

発売日:2007/10/31

  • 書籍

英雄は、祖国を捨てた。ラテンアメリカ統合という理想実現の夢を捨てた祖国を……。

幾多の激戦の末にスペイン軍を打ち破り、ついに中南米の諸国を独立へと導いた英雄シモン・ボリーバル。理想に燃えてひた走った将軍が最後に踏み入らざるを得なかったのは、失意の迷宮だった。〈解放者〉と称えられた輝ける男が暗然と下りゆくコロンビアの大河――死への旅路、その七カ月を巨細に描き切った、「栄光」の偉大なる陰画。

目次
迷宮の将軍
あとがき
年表
注解
付録

書誌情報

読み仮名 メイキュウノショウグン
シリーズ名 全集・著作集
全集双書名 ガルシア=マルケス全小説
発行形態 書籍
判型 四六判変型
頁数 370ページ
ISBN 978-4-10-509015-9
C-CODE 0097
ジャンル 文芸作品、評論・文学研究
定価 2,860円

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著者プロフィール

(1927-2014)1927年コロンビアの小さな町アラカタカに生まれる。ボゴタ大学法学部中退。自由派の新聞「エル・エスペクタドル」の記者となり、1955年初めてヨーロッパを訪れ、ジュネーブ、ローマ、パリと各地を転々とする。1955年処女作『落葉』を出版。1959 年、カストロ政権の機関紙の編集に携わり健筆をふるう。1967年『百年の孤独』を発表、空前のベストセラーとなる。以後『族長の秋』(1975年)、『予告された殺人の記録』(1981年)、『コレラの時代の愛』(1985年)、『迷宮の将軍』(1989年)、『十二の遍歴の物語』(1992年)、『愛その他の悪霊について』(1994年)など次々と意欲作を刊行。1982年度ノーベル文学賞を受賞。

木村榮一

キムラ・エイイチ

1943年、大阪生まれ。スペイン文学・ラテンアメリカ文学翻訳者。神戸市外国語大学イスバニア語科卒、同大学教授、学長を経て、現在、神戸市外国語大学名誉教授。主な著書に、『ドン・キホーテの独り言』、『翻訳に遊ぶ』(岩波書店)、『ラテンアメリカ十大小説』(岩波新書)など。主な訳書にコルタサル『悪魔の涎・追い求める男』(岩波文庫)、バルガス=リョサ『緑の家』(岩波文庫)『若い小説家に宛てた手紙』(新潮社)、ガルシア=マルケス『わが悲しき娼婦たちの思い出』、『コレラの時代の愛』、『ぼくはスピーチをするために来たのではありません』(新潮社)、『グアバの香り――ガルシア=マルケスとの対話』(岩波書店)他、多数。

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