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功利主義者の読書術

佐藤優/著

1,760円(税込)

発売日:2009/07/24

  • 書籍

巷に溢れる書物から何を選び、どう読むべきか。現代を生き抜くための知の技法を伝授。

タレント本、ベストセラー本からエッセイ集、ビジネス書、世界文学の名作、哲学書、宗教書まで――。功利主義、すなわち「役に立てる」という観点からこれらの本を読み直し、今まで気づかなかった智慧を見いだす。「インテリジェンス・マスター」佐藤優が、人生の様々な困難を乗り越えるための画期的読書術を教える。

目次
まえがき
資本主義の本質とは何か
『資本論』カール・マルクス 向坂逸郎訳
『うずまき』伊藤潤二
『夢を与える』綿矢りさ
『資本論に学ぶ』宇野弘蔵
論戦に勝つテクニック
『山椒魚戦争』カレル・チャペック 栗栖継訳
『ふぞろいな秘密』石原真理子/『負け犬の遠吠え』酒井順子
実践的恋愛術を伝授してくれる本
『孤独の賭け』五味川純平
『我が心は石にあらず』高橋和巳
「交渉の達人」になるための参考書
『北方領土交渉秘録 失われた五度の機会』東郷和彦
『カラマーゾフの兄弟』フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー 亀山郁夫訳
『カクテル・パーティー』大城立裕
大不況時代を生き抜く智慧
『恐慌論』宇野弘蔵/『恐慌前夜 アメリカと心中する日本経済』副島隆彦
『経済学の国民的体系』フリードリッヒ・リスト 小林昇訳
『蟹工船・党生活者』小林多喜二
「世直しの罠」に嵌らないために
『邪宗門』高橋和巳
『歌集 常しへの道』坂口弘/『レッド』山本直樹
人間の本性を見抜くテクニック
『長いお別れ』レイモンド・チャンドラー 清水俊二訳/『ロング・グッドバイ』レイモンド・チャンドラー 村上春樹訳
『死と生きる 獄中哲学対話』池田晶子 陸田真志
「沖縄問題」の本質を知るための参考書
『琉球王国』高良倉吉
『テンペスト』池上永一
再び超大国化を目論むロシアの行方
『ソビエト帝国の最期 “予定調和説”の恐るべき真実』小室直樹
『イワン・デニーソヴィチの一日』A・ソルジェニーツィン 木村浩訳
『他者の受容 多文化社会の政治理論に関する研究』ユルゲン・ハーバーマス 高野昌行訳
日本の閉塞状況を打破するための視点
『はじめての唯識』多川俊映
『公共性の構造転換 市民社会の一カテゴリーについての探究』ユルゲン・ハーバーマス 細谷貞雄/山田正行訳
『共同幻想論』吉本隆明
『新約聖書 新共同訳』
あとがき

書誌情報

読み仮名 コウリシュギシャノドクショジュツ
雑誌から生まれた本 小説新潮から生まれた本
発行形態 書籍
判型 四六判変型
頁数 336ページ
ISBN 978-4-10-475204-1
C-CODE 0095
ジャンル 本・図書館、人文・思想・宗教
定価 1,760円

著者プロフィール

佐藤優

サトウ・マサル

1960年生れ。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了の後、外務省入省。在英大使館、在露大使館などを経て、1995年から外務本省国際情報局分析第一課に勤務。2002年に背任と偽計業務妨害容疑で逮捕・起訴され、東京拘置所に512日間勾留。2005年2月執行猶予付き有罪判決を受ける。2009年6月に最高裁で上告棄却、執行猶予付き有罪確定で外務省を失職。2013年6月に執行猶予期間を満了、刑の言い渡しが効力を失った。2005年、自らの逮捕の経緯と国策捜査の裏側を綴った『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』で毎日出版文化賞特別賞を受賞。以後、作家として外交から政治、歴史、神学、教養、文学に至る多方面で精力的に活動している。主な単著は『自壊する帝国』(新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞)、『獄中記』『私のマルクス』『交渉術』『紳士協定―私のイギリス物語』『先生と私』『いま生きる「資本論」』『神学の思考―キリスト教とは何か』『君たちが知っておくべきこと―未来のエリートとの対話』『十五の夏』(梅棹忠夫・山と探検文学賞受賞)、『それからの帝国』など膨大で、共著も数多い。2020年、その旺盛で広範な執筆活動に対し菊池寛賞を贈られた。

判型違い(文庫)

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