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思わず考えちゃう

ヨシタケシンスケ/著

1,100円(税込)

発売日:2019/03/29

  • 書籍
  • 電子書籍あり

あわよくば、生きるヒントに! みんな待ってた、初エッセイ集。

大人も子どもも、それ以外も、「考えすぎちゃう」すべての人へ――。「自由って何?」「子どもに優しくできないよ」「あれは人生の無駄?」「他人のストローの袋が気になる」「明日、すごいやる気を出す方法」等々。絵本作家ヨシタケシンスケの、読むとクスッとしてホッとしてちょっとイラッとする、スケッチ解説エッセイ! 新感覚。楽しくて、グッとくるイラスト、100点以上、収録!

目次
はじめに
第1章 ついつい考えちゃう
ご自由にお使いください/富士山の盗み撮り/ききうでのツメは切りにくい/一番きたなくない部分ってどこだろう/心配事を吸わせる紙/明日やるよ/その時その時にその場にいない人を悪者にしながら/甘やかして甘やかして/どうにかして後悔してもらいたいのだが/もう脱いでいいですか/ぼくのストローのふくろ/世の中の悪口を言いながら/7時って、くつしたみたい/謙虚さを保つクリーム
また出てまいりました
第2章 父だから考えちゃう
お熱はかり中/息子の髪を洗うと、必ず途中でアクビをする/今しかないのに、もったいないのに/裸シートベルト/くつ/ちぎってちぎって食べさせてよ/スノードーム/ねえ、うんちついてる?/もータクマ! オマエ、クチのまわりケチャップだらけじゃんよ!/ラーメン屋さんでアメをもらった子のうれしそうな顔/プンちゃん、はさまっちゃってるよ?/寝てる/ちっちゃい子/なんにもないねえ/けっこうゆれるね/よごれて洗ってよごれて洗って/とても気に入って、大好きになっちゃって/どうでもよすぎて言わないこと、大事すぎて言えないこと
ハイ。ヨシタケでございます
第3章 ねむくなるまで考えちゃう
できないことをできないままにするのが仕事/あなたのおかげで私はとうとうあなたが必要なくなりました/幸せとは、するべきことがハッキリすること/このこどく感はきっと何かの役に立つ/ボクはあやつり人形/自分がすること、選ぶこと、見ること、聞くこと/でも、どうすればいいんだろう/若い頃、別にムチャはしなかった/自分にできないことがどんどん見えてくる/いわゆる男女の仲/いくつになっても、あの頃の自分の味方で/もし、そうなったら/相手の「できないこと」によりそう/身の周り3メートル四方のできごと/この世はすべてねむくなるまで/こちらでできるのはご提案までです
おわりに

書誌情報

読み仮名 オモワズカンガエチャウ
装幀 浅妻健司/ブックデザイン・彩色、ヨシタケシンスケ/装画
発行形態 書籍、電子書籍
判型 四六判変型
頁数 144ページ
ISBN 978-4-10-352451-9
C-CODE 0095
ジャンル 人文・思想・宗教
定価 1,100円
電子書籍 価格 1,100円
電子書籍 配信開始日 2019/09/13

書評

人生の応援歌

池谷裕二

 いまや固有の絵本作家として安定したポジションを確立した感のあるイラストレーターのヨシタケシンスケさんが、日頃のちょっとした心の引っかかりを、ひたすら四十八個綴った本です。各々の話題はただの羅列で、それぞれのパートにはイラストに読み切り型のごく短い解説文が添えられています。しかし、こんな紋切り型の説明では拾いきれないほど、これが普通の本ではないのです。
 たとえば初っ端は、マツキヨのレジ背後のテーブルに置かれた箱に「ご自由にお使いください」と貼り紙されていたことから連想が始まります。まともな感覚ならば「不要なレシートを捨てるゴミ箱だろう」と解釈し、気にもとめないのでしょう。ところが著者は「試されてる」と感じるようです(イ抜き言葉からも想像されるように、人なつっこい文体で全編が綴られています)。ヨシタケさんは、自由に使ってよい以上は、通り一遍の解釈ではなく、奇抜なアイデアや大喜利が要求されているようで「やばい」と直感するのです。
 この時点でなんとも自意識過剰な気配が漂うのですが、ここに留まって痛い雰囲気で終わらせないのが著者のスゴさ。着眼点が一気に飛翔します。ふと気づけば「人生も、神様に、どうぞご自由にその身体をお使いくださいって言われて」いるようなものだと指摘します。ブっとんだ屁理屈ながら、はたと膝を打ちます。まさにその通り。「自由とは、自由であるべく不自由になることである」というフランスの哲学者サルトルの名言を思い出しました。
 ある事象を別の枠組みから眺めてこころの風景を刷新することを、心理学ではリフレーミングと呼びます。この本はリフレーミングに次ぐリフレーミングの連続。もはやリフレーミングの暴風雨です。ヨシタケさん本人も「めんどくさい感じ」と自嘲します。
 不思議なことに、だからといって後ろ向きな陰気で湿っているわけではありません。むしろ私は、一連のエピソードに若い芽が萌えるような新鮮な力を感じました。それもそのはず。リフレーミングは、カウンセリングの現場では、失敗や苦悩から自分を解き放つ心理テクニックでもあります。たとえば、仕事で行き詰まったときや、夫婦間で諍いがあったときには、入社式や結婚式当日の自分の心境を思い出すリフレーミングで、ずいぶんと前向きな気持になるものです。「よし、もうひと踏ん張りして問題を解決しよう」と。
 ヨシタケさんも、自身のリフレーミング行為について「精神衛生上、必要なリハビリ」「自分をはげまし続ける」とはっきり書いています。要するに、この本は人生の応援歌なのです。実際、各エピソードは「幸せとは、するべきことがハッキリすること」「このこどく感はきっと何かの役に立つ」「もし、そうなったら、そういうものをつくればいいだけだよ。」など、勇気を与えてくれる言葉に溢れています(ヨシタケさんのイラストがここに添えられないので名言の真意を伝えられないのが悔しいところ)。
 ヨシタケさんは普段から手帳を持ち歩き、ふと気になったことをその場で書き留めるようにしているとのこと。そのメモ帳がヨシタケさん独特な絵本の源泉になるのでしょうが、ここでは、その隠しネタが惜しげもなく公開されます。太っ腹。ホームランネタが連発するだけに、読んでいて「もったいない」という気持ちにもなります。いや、厳密にいえば、赤裸々すぎて、なんだかヨシタケさんの素裸を覗き見しているような、ある種の背徳感と悪趣味感さえ覚えます。しかし、そうした居心地の悪さを「まさに」「あるある」と掌指すごとき爽快感が凌駕するは著者のマジックでしょう。
 最後に「プンちゃん、はさまっちゃってるよ?」のエピソードから。買ってもらったぬいぐるみ「プンちゃん」に飽きてしまった我が子に、今やほかのおもちゃの下敷きになって気の毒なプンちゃんを指摘したら、「だいじょうぶ。プンちゃんのいたいのだいすきだから」との返事。コーヒーを吹き出しそうになりつつも、これこそがヒトの特徴だと、脳の専門家である私は深くうなずいたのです。脳は大なり小なり、常に自分に都合がよいように物語をでっちあげています。その物語にどっぷり浸かり、そして浸かり過ぎることで、その世界が自作自演であることを、当の本人が忘れている。それが人間の本質であり、人生そのものです。「自戒」というリフレーミングをプレゼントしてもらったような気がしました。

(いけがや・ゆうじ 東京大学大学院薬学系研究科教授)
波 2019年5月号より
単行本刊行時掲載

インタビュー/対談/エッセイ

考えすぎてもいいんです!

ヨシタケシンスケ寺島しのぶ

まじめーな事から、世にも下らぬ事までまとめた初エッセイ集『思わず考えちゃう』を前に語る。「絵本とは?」「子育てとは?」「自由とは?」。大女優と人気絵本作家の意外な本音!

立派な親ではありません!

寺島 まさに今日、このスノードームって話(66頁)通りの事が起きたんです。
ヨシタケ 子供の口の中の水が、またペットボトルの中に戻っちゃったんですね。
寺島 そうなんですよ。息子が、葛根湯飲んで、苦いって水飲んだら、その後、ペットボトルの中がホントにスノードームになって。この本、超あるあるです。
ヨシタケ 子供っていつも、凄い量、水を戻す。それが粉薬を飲むと可視化されてびっくりして、イラストにしたんです。
寺島 ヨシタケさんは、観点がとっても面白い。こんな所を切り取るのって。そのセンスにくすぐられちゃいます。
ヨシタケ いろんな話を載せましたが、質より量で、どれか一個でも共感してくれればって感じで作った本なんです(笑)。
寺島 ヨシタケさんの絵本『りんごかもしれない』は、まず私が手に取って面白くて、子供が3歳くらいの時に買って読んだんです。
ヨシタケ あれが絵本デビュー作です。
寺島 子供って小さい時は意味がわからないでしょ。それから何年かたって、もう一回読むとわかる。最近、「僕、このかつらがいい」とか言って喜んでます。私は、本当は大人向けというか、子供相手だけじゃないところが好き。あんなお父さんがいたらいいなぁ、と。
ヨシタケ 絵本を読んだ方から、ヨシタケさん、さぞ立派なお父さんでしょうねって言われる事が多くて。いやいや、僕もああいう親になりたいなって、自分向けのファンタジーとして描いてるんですよって、言い訳してるくらいです。家ではいつも、早くしなさいしか言ってない。
寺島 わかるわー。早くしなさいは、時間が無いとよく使いますよね(笑)。ところで、このエッセイ集を読ませて頂いて、改めてヨシタケさんの本には、自由さがあっていいなと思いました。
ヨシタケ でも僕自身は、自由な子供じゃなかったんです。人一倍常識を気にするタイプで。こんな事しちゃダメなんじゃないかとか、こんな事やったら怒られるんじゃないかとか、そんなのばっかり気にしてました。小さい頃から自分の思った事を言わない方が、生きやすかった。
寺島 だけど、頭の中では、いつも何か考えてた。
ヨシタケ そうですね。どうしたら自分が怒られた時、僕は悪くないって言えるか、そういう事はずっと考える子供でした。今でもそうなんですけど(笑)。
寺島 意外ですが、少しわかります。『りんご』を初めて読んだ時って衝撃的でしたよ。というのはそれまで、子供のために読み聞かせは凄くいいって言って、みなさん、絵本をくださるんですけど……。
ヨシタケ その先、何言うかわかるなあ。

子育てのグレーな本音

寺島 絵本て、何か良い感じで読まなきゃいけないなーっていうのがあって。
ヨシタケ 絵本自体が持っている、プレッシャーみたいなものってありますね。
寺島 で、読むと、ああなるほどいい話だなーっていうのもあるんだけど、作者が、いい人ぶっている感じ? のもあって。
ヨシタケ 僕も小さい時に読んで、何かモヤッとする絵本てありましたね。
寺島 そう。読み聞かせてて、なんか、悪魔の部分の私が、これ、ちょっと違くないって、思ってる部分があったりして。
ヨシタケ 子供は正直なんで、2、3ページ読んだ時に、あ、これたぶんつまんねーやと気づく絵本ってあるんですね。
寺島 それです。そんな時に、『りんご』に出会ったんですよ。で、私の感覚にぴったりで、これだ! って。
ヨシタケ 凄く嬉しいですね。単なる良い事言うのは簡単だし、言った方が気持ちいいんですけど、それを子供が全部読むかと言ったら、読みゃしないんですよ。
寺島 そうですね。
ヨシタケ 子供は世界で一番飽きっぽい生き物なんで、よっぽど何かないと次のページを捲ってくれない。だから、小さい頃の疑り深い自分に、これもうちょっと読んでみてもいいかなって思って貰うものを書かなきゃと、いつも考えてて。
寺島 うちの息子は、『りんご』のかつらのページが好きですよ。りんごは頭に、「じつはかみのけとかぼうしがほしいのかもしれない」という所。で、りんごが、ハカセとか、うんてんしとか、おすもうさんとかに変身していて。
ヨシタケ あのかつらの頁が、僕の一番やりたかったことなんです。この絵の中でどれか一個選ぶとしたら、どれがいい? っていうやりとりが親子で出来るから。普段喋らない子供でも、どれが好きと聞かれたら、うーん、このかつら、って言うかもしれない。絵本を媒体にコミュニケーションが生まれるっていう事が、実は子供の頃から好きだったんですね。一つの物語にどっぷりつかるっていうよりは、現実世界に片足を置いて、僕だったらこうするけどなー、って誰かと話したかった。
寺島 なるほどなー。じゃあ、今回の本の中で私が一番好きなのは、世の中でうまくやってくためには、「その時その時にその場にいない人を悪者にしながらなんとかのりきっていこうじゃないか」(34頁)っていうイラスト。ホントそれに尽きると思ってて。
ヨシタケ そうきましたか。誰だってその場は荒立てたくないですからね。
寺島 「心配事を吸わせる紙」(30頁)も、私、欲しいです。嫌な気持ちとかって外側に付くという発想が凄い面白い。
ヨシタケ お風呂に入ると、すっきりする。これはどういう事なんだって考えた時に、嫌な物が落ちるからじゃないかとイメージしたら、凄く合点がいって。
寺島 そう言われるとそんな気がする。
ヨシタケ 僕自身、それが欲しいんです。
寺島 「明日やるよ。すごくやるよ」(32頁)ってつぶやき。これほんとうちの息子だなー。どの頁にも、ふっとみんなが思ってることが書いてありますよね。
ヨシタケ みんなが当たり前のようにやってるけども、当たり前すぎて、やってる事を意識してない事って、世の中に沢山あって。そういうのを拾い集めるのが好きなんですね。
寺島 子育てに関する「今しかないのにもったいないのに、大事にできないやさしくできない。なぜかしら」(58頁)は、私もそう! って思いました。子供が、ねえねえって話を聞いて貰いたい時に、自分が何かやってて、結局は自分中心だから、今これやっててダメって言っちゃう。後で、子供の、たぶんその一瞬しかなかったかもしれない発見を逃したなー、ああー、って、罪悪感にかられる。
ヨシタケ そのグレーな部分こそが、実は子育てなんですよね。
寺島 でも、子供の声にちゃんと耳を傾けましょうっていうのが、今の日本で正しいとされる教育です。
ヨシタケ ただ、現実はそうじゃなくて。グレーになっちゃってもしょうがないよと思う。とはいえ出来ないよなーってのが、子育てしてて、一番の結論でした。
寺島 そうですよ。やりたいのは山々なんだもん。
ヨシタケ 正解はそっちって、そりゃ知ってるよ。でも、実際はこうだよなって。そこを両方ちゃんと言うべきで、その出来やしないというところから、じゃあ何なら出来るのかって、始めたいわけですよ。そう考えて、描いたんです。

自由って、難しい

寺島 この本は、自由って事が、隠れテーマじゃないですか。最初も「ご自由にお使いください」(18頁)から始まって。
ヨシタケ 最終的に、そうなりましたね。
寺島 私は卑屈な子供だったんですよ。あなたは、弟みたいに歌舞伎役者のレールを敷かれてるわけじゃないんだから、何やったっていいんだよって、親に言われたけど。何だっていいって意味が全然分からなくて、自由が苦しかったんです。親は教えてくれなかったし。自由って、こういう事なんだって分かるのに、ものすごい時間がかかりました。
ヨシタケ 自由って、難しいですよね。
寺島 だから、ヨシタケさんの本を息子と読んで、一緒に自由について考えてみたい。君はどう思う? って二人で話せば、子供なりに何かわかるかもしれないから。息子とはそうしたいなあ。例えば、「裸シートベルト」(60頁)。自由すぎて、滅茶苦茶笑いました。
ヨシタケ あー、よかった。
寺島 これ、息子見たら絶対、俺もやるって言うと思います。裸族なので(笑)。
ヨシタケ やってみたくなればもう、しめたものですね。
寺島 あるあるを、少しシニカルにすると、ヨシタケさんの見方になるんですね。
ヨシタケ 自由って何だろう、って、大きなテーマですけど、その答えが自分なりに見つかった人が、幸せに近い状態になれるかなと。
寺島 ホント、そうだったなー。

ふと気付くと、考えてる

ヨシタケ 自分が親になって思うのは、親だからこそ子供に言えない事ってあるわけですよね。他人だったら言えるけど。
寺島 親だからこそ出来る事もあるし、親だから出来ない事もありますよね。
ヨシタケ 一方で、子供も学校へ入ると、どうやら親の話、実際の世の中とずれてるぞって段々気付くわけですよね。どうしてかって言うと、絵本だったり、漫画だったり、テレビだったり、映画だったりがこっそり教えてくれる。そこから、夢ってかなわないよなとか、大人って結構いい加減とかって事を学ぶ。
寺島 その考え、素敵だなー。
ヨシタケ でも、親の言ってる事が違うじゃないかと、かえって親子で揉めてしまう場合もあるわけで。
寺島 そこが難しい。
ヨシタケ 本当は、親だって、子供といろんな話をしたいわけですよ。子供の考えている事だって、昔、子供だった事があるので、結構わかっている。でも、実際、働いて、生活していると、そんな余裕もないわけじゃないですか。
寺島 子供の話に、どうしても結論を急いでしまうんですよね。時間ないし、忙しいし。
ヨシタケ だからこそ、絵本とか、何か話のきっかけになるものがあれば、助かるっていうのが僕自身もよくわかってきて。自分から子供に大事な話を切り出すのって、面倒くさいじゃないですか。でも、よく読んでる絵本とか、たまたま見たテレビのアニメの中でそういうテーマが扱われていた時、その物語をきっかけに、子供と今の時点で何をどう思ってるのか、価値観の共有を出来るかもしれない。そういう所に一役買えたらなって、いつも考えてます。
寺島 やっぱりねー。今日、ヨシタケさんと会って、何だか自分とすごく似てると思いました。人生、そうそううまくいくわけないよねって、私もいつも考えてて、順風満帆て言葉が好きじゃないんですよ。いい事があると、悪い事あるなっていつも思ってたし。
ヨシタケ わかりますわかります。
寺島 それでも若い時は、自分の感性だけを信じてやっていたのが、いろんな事情で、そうも行かなくなって来ちゃった。例えば、子供のためにこういう事言ったら世間体が良くないよなとか思うようになったりとか。子供にサンキューって思う一面、何てつまんない人間になって来ちゃったんだろうとか。
ヨシタケ すごくわかります。
寺島 でもそういうのを健全に感じられてる私は、まだいいのかなって思ったり。生まれてから死ぬ時まで同じ人間なわけはないはずなんで、まあそれも人生という事で、いいのかなあなんて。そういう、いろんな事をいつも考えてて。
ヨシタケ だんだん面倒くさくなりますよね。そのこと自体が。
寺島 そうなんですよ。だから最近は、どんどん切り捨てて、今ある必要な事だけやっていけば、きっとどうにかなるさ、みたいな。
ヨシタケ でも結局は、ふと気付くと何か考えちゃってるんですよね。
寺島 そういう事でいいんだってことを、ヨシタケさんの本を読んで感じました。そして今日お会いして、やっぱりそういう方だったなって、嬉しかったです。
ヨシタケ きれいにまとめて頂いて(笑)。

(よしたけ・しんすけ 作家、イラストレイター)
(てらじま・しのぶ 女優)
波 2019年5月号より
単行本刊行時掲載

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刊行記念トーク(ラカグ@神楽坂)

ヨシタケシンスケ「スケッチ解説・まずはこちらをご覧ください」 
~『思わず考えちゃう』刊行記念トーク~

大盛況のうちに終了した、ヨシタケシンスケさんの「トーク&サイン会」(ラカグ@神楽坂)。生スケッチ解説でくすくす笑う人が続出でした。会場の様子を動画でご覧下さい!
2019年05月11日(土)AKOMEYA TOKYO in la kagu

イベント/書店情報

著者プロフィール

ヨシタケシンスケ

ヨシタケ・シンスケ

1973年神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。日常のさりげないひとコマを独特の角度で切り取ったスケッチ集や、児童書の挿絵、装画、イラストエッセイなど、多岐にわたり作品を発表。絵本デビュー作『りんごかもしれない』で、第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、第61回産経児童出版文化賞美術賞、第8回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を受賞。『りゆうがあります』で第8回MOE絵本屋さん大賞第1位、『もうぬげない』で第9回MOE絵本屋さん大賞第1位、ボローニャ・ラガッツィ賞特別賞を受賞。『このあと どうしちゃおう』で第51回新風賞を受けるなど数々の賞を受賞し、注目を集める。近著に『あるかしら書店』『ヨチヨチ父』『おしっこちょっぴりもれたろう』『思わず考えちゃう』『もしものせかい』等がある。2児の父。

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