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あの子とQ

万城目学/著

1,760円(税込)

発売日:2022/08/18

  • 書籍
  • 電子書籍あり

恋アリ・青春アリ・吸血鬼アリ!? 嵐野弓子、17歳の大冒険!

普段は吸血鬼であることを意識せず過ごす高校生・嵐野弓子の前に突然現れたトゲトゲのばけもの。「Q」と名乗るそいつは、弓子が人の血を吸わないか監視しにきたという。でも、考えてみ? 人間社会に溶け込む現代の吸血鬼が、血を吸うなんて絶対ない! だが、思いがけない事件が起こり――。ミラクルな展開が待ち受ける、青春×吸血鬼ストーリー!

目次
第1章 おとずれ
第2章 あやまち
第3章 てがかり
第4章 おもわく
第5章 とこやみ
終章エピローグ

書誌情報

読み仮名 アノコトキュー
装幀 水沢石鹸/装画、新潮社装幀室/装幀
雑誌から生まれた本 週刊新潮から生まれた本
発行形態 書籍、電子書籍
判型 四六判変型
頁数 384ページ
ISBN 978-4-10-336013-1
C-CODE 0093
ジャンル 文学・評論
定価 1,760円
電子書籍 価格 1,760円
電子書籍 配信開始日 2022/08/18

書評

ホワットダニットの物語としても読める大傑作

吉田大助

 ホルモー(『鴨川ホルモー』)に始まり、しゅららぼん(『偉大なる、しゅららぼん』)、ぜっと(『ヒトコブラクダ層ぜっと』)と来て、今度はQ。『あの子とQ』は、万城目作品にしては珍しく、タイトルに含まれた謎めいた一語の中身が序盤であっさり、論理的に明かされる。吸血鬼の吸だ。そして、吸血鬼を監視する存在としてのQ。
〈目が覚めて、まぶたを持ち上げたら、そこに何かが浮かんでいた〉。一行目から現実感をズラして開幕する物語の主人公は、嵐野弓子(「私」)だ。「こんな丸い、デカいばけものが――」と訴える娘の大恐慌とは裏腹に、母は「弓子の誕生日まで、あと十日じゃない」、父は「おお、あと十日か。いよいよ、十七歳か」と、どこかほのぼのした会話を繰り広げる。そして、両親は真っ暗なリビングでお揃いの黒マントを羽織り、娘の頭の数十センチ上を見ながら「私たちの娘、弓子を頼みます」。おろおろするばかりの弓子は、寝覚めに見たばけものを今一度目の当たりにする。〈私の頭のなかに、なぜか男の声が聞こえてきた。(中略)「俺は――、お前のQだ」〉。
 嵐野家は、吸血鬼の一族だった。とはいえ両親は一七歳の時に「脱・吸血鬼化」の儀式を受けたことで、吸血鬼レベルは「松竹梅」の「梅」となり、人間界に違和感なく溶け込んでいたのだ。その儀式を受けるには、Qという証人――〈直径六十センチほどの、ウニのように長いトゲトゲに全体を覆われた得体の知れぬ物体〉――による証明が必要だった。対象人物が「血の渇き」を抱いているかどうか、すなわち人間の血をすすって生きてはいないか、一〇日間かけて監視しゴーサインを出すかどうか決める役を担うのが、この日弓子の前に現れたQだった。
 厄介な状況に陥った弓子の日常生活は、あきれるほどに普通。そして、面白い。親友であるヨッちゃんが男子バレーボール部キャプテン・宮藤豪太への告白を決意したのだが、奇矯な言動を繰り返すヨッちゃんのため、大々的なサポートをする必要があった。宮藤くんがバレー部仲間を連れてきて、なぜか海へとダブルデートに出かける事態へと発展。普段は弓子の影の中にいて、周りに人がいなければ外へと現れるQは、ヨッちゃんに振り回される弓子の受難を輪郭付けるツッコミ役となる。
 あらすじめいたものを書くのがもったいなく感じられるほど、一行一行がわちゃわちゃしていて、文章を追いかけるのが楽しくてたまらない。現代日本が舞台の吸血鬼モノといえば、西尾維新の『化物語』から始まる「物語シリーズ」や、誉田哲也の「妖シリーズ」(『妖の華』『妖の掟』)がぱっと思い浮かび伝奇アクションのフレーバーが鼻をかすめるが、序盤のノリはどちらかと言えば昔懐かし『ときめきトゥナイト』(お父さんが吸血鬼、お母さんが狼女、の一人娘が主人公でした)のそれだ。
 楽しい。コメディ。ばっかばかしい。そう思っていたから、全三八〇ページの一〇〇ページを超えた辺りで繰り広げられる急展開で度肝を抜かれてしまった。何があったかは、ネタバレゆえに書くことができない。と言うよりも、そこで何があったかがこの物語のキモなのだ。
 実は本作は、ここ数年の文芸シーンでブームとなっている特殊設定ミステリーの一種である。吸血鬼が存在する世界ならではの特別なルールをもとにした、さまざまな謎やトリックが仕掛けられている。が、そのこと以上に指摘しておくべき特色がある。
 ミステリーの歴史は犯人当てに主眼を置いたフーダニット(Who done it?)に始まり、犯行方法の解明に焦点を当てたハウダニット(How done it?)や、犯行動機の追究に主眼を置いたホワイダニット(Why done it?)へと発展していった。しかし、第四の道を進む作品もごく少数ながら存在する。「何が起きたのか?」をど真ん中の謎に措定し、その解明を物語の主軸に据えたホワットダニット(What done it?)だ。本作は、単なる特殊設定ミステリーではない。ホワットダニットの特殊設定ミステリーなのだ。
 これまでの万城目作品と言えば、大風呂敷を広げまくりの突拍子もないホラ話が代名詞であり、ホラにホラを上乗せしていくトルネード感に独自の味わいがあった。今回はホラ話ももちろん健在ながら、弓子が探偵役となり、あの日あの時あの場所で「何が起きたのか?」を探るプロセスの内部で数々のロジックが登場し、ホラとロジックの相乗効果で物語を駆動していく。圧巻は、ラストステージにおいて最後のタスクをクリアするために現れるロジックだ。優れたミステリー特有の「冴えたロジックと出合う愉悦」が、本作にはぎっしりと詰まっている。
 万城目学が、ミステリー作家としての名乗りを上げた。『あの子とQ』について、後世の文学史はそう記録するに違いない。物語の着地も完璧。大傑作です。

(よしだ・だいすけ ライター)
波 2022年9月号より
単行本刊行時掲載

インタビュー/対談/エッセイ

我らが愛する「吸血鬼」

小島秀夫万城目学

万城目さんの最新刊『あの子とQ』には「現代に生きる吸血鬼」が登場! 以前から交流があり映画にも造詣の深い小島監督と、今作、そして「吸血鬼映画」をめぐって話してもらいました。

万城目 コロナを挟んで実に四年ぶりになります。小島さんと再会できて嬉しいです。

小島 こちらこそ、お久しぶりです。新刊の『あの子とQ』、するりと一気読みでした。高校生の女の子が主人公ってはじめてですよね。

万城目 はい、はじめてです。

小島 書かれるのは大変でしたか。

万城目 もともと、とあるプロジェクトで出てきたお題が「女子高校生を主人公に据えた話」というもので、そこから構想したんですけど、等身大の16、17歳の女の子のことなんて、僕に書けっこないじゃないですか。どんな悩み事を抱えているのかとか、何一つわからないし。

小島 それは難しいですね(笑)。

万城目 でも、いっそ主人公が吸血鬼ということにしたら、「人間に馴染めない」気持ちを書いていけばいいんじゃないか、それならできるんじゃないかと気付いたんですよね。

小島 映画「トワイライト」シリーズや「ぼくのエリ 200歳の少女」など、吸血鬼作品といっても大抵、主人公は人間で、友人や彼氏彼女などまわりに吸血鬼がいるということが多いと思うので、今作では主人公が吸血鬼というのが新鮮でした。そこからきているんですね。

万城目 一種の逃げですけど、物語の厚みにもつながるような「逃げ」かなと。

小島 万城目さんの小説って、いつも日常から入って非日常に突入していきますよね。ちょっとリチャード・マシスン的というか、ドラえもん風というか。最初から非日常に振り切ってるわけじゃなくて、まずは日常の枠の中に読者を誘い込んでから、段々非日常になっていく。それが「万城目節」とか「万城目ワールド」と呼ばれているんだと思うんですけど。中でも前作の『ヒトコブラクダ層ぜっと』は、日常からの飛躍がひときわ大きい作品でした。

万城目 あれはかなり飛びましたね。

小島 恐竜も入ってるし、古代も入ってるし。好きな作品です。今回はそれに比べるとシンプルで、もともとの万城目さんらしい物語でありつつ、ヤングアダルト系というか、若い読者にも読まれそうな話だなと。

万城目 ジュブナイルといいますか。

小島 そうそう。そして万城目作品はタイトルがいつも素晴らしい。Qっていうと、僕の世代はまず「ウルトラQ」が思い浮かびます。

万城目 あと「オバQ」、「特捜部Q」とか。そのあたりが三大Qですな。

小島 ただ、それらの「Q」って、一種の記号じゃないですか。

万城目 どこか匿名性のある、不思議なアルファベットですよね。

小島 でも、万城目さんの「Q」はなんと「吸血鬼」の「吸」。そう宣言された時点で、こちらは既に万城目ワールドに落ちているんですよね。落ちるといっても、日常と非日常の段差がなくフラットで、気づけば移行している感じなんですけど。
 そもそも吸血鬼ってフランケンシュタインや狼男と並ぶ古典的なモチーフで、だからこそ扱いが難しい。大抵は牙出して血を吸って、ちょっとエロティックというか、血塗られたセクシャルなイメージがついてまわります。あとは支配者というか、貴族的で高貴なイメージもある。何百年、何千年も生きているから狡猾だし。

万城目 既にそういったイメージが出来上がっていますよね。

小島 それを万城目さんは一体どんな風に描くんだろうと思ったら、冒頭からウニのようなトゲトゲの物体「Q」が出てきて仰天する(笑)。これ、小説ならではの造形ですよね。

万城目 たしかに、映像に起こすとまた印象が違ってくるのかもしれません。

小島 さらに「Q」は、現代の吸血鬼が守るべきルールの監視役であるというのが面白かったです。この本を読む、特に若い人たちは、いろんなルールに縛られていると思うんですよ。家庭内のルール、学校のルール、友達同士のルール。この物語では、ルールを守らないといけない吸血鬼、という設定がまずそこと重なるんですが、その上で、ではそこから逸脱しそうになったときにどうするか、という問いかけがある。非常にメタ的で、上手いなと思いました。
 さらにその先には大冒険が待ち受けていて、青春に恋愛に冒険に、とてんこもりですね。

万城目 はい、全部乗せの話になりました。

吸血鬼映画ベストセレクション!

吸血鬼映画ランキング

万城目 小島さんとはせっかくなので今日、ぜひ吸血鬼映画のお話もできたらと思っていて、お互いに「ベスト3」を選ぶのはどうかと事前にお伝えしてあったんですが、ここにある小島さんのリスト、既に九作ありますね(笑)。

小島 三つには絞りきれなくて。僕が選んだ一つめは、「地球最後の男」。これはリチャード・マシスンの初期長編が原作で、このあとも「地球最後の男 オメガマン」、「アイ・アム・レジェンド」とタイトルを変えて計三度映画化されていますが、最初がこの1964年の白黒映画。

万城目 「アイ・アム・レジェンド」は観たことあります。ウィル・スミス主演のやつですね。

小島秀夫

小島 あの映画ではちょっとゾンビっぽい描かれ方でしたが、もともとは吸血鬼なんですよ。ハヤカワで原作小説の翻訳版が出たときの最初の邦題も『吸血鬼』。街中皆、吸血鬼になってしまって、生き残った人間は主人公ただ一人、という世界です。彼は、夜は吸血鬼に囲まれた家の中に閉じこもり、昼間に吸血鬼に杭を打ち込んでいくんですけど、ラストがよくて、吸血鬼からしたら人間である彼こそが「伝説の怪物」である、と。それが小説の原題「I Am Legend」になっているわけですけど。これはぜひ観てほしいです。

万城目 小島さんのお勧めならぜひ。次に挙げられている「ぼくのエリ 200歳の少女」は僕もベスト3入りです。小島さんに勧められて観て、衝撃を受けた印象的な作品です。人間社会に何食わぬ顔で、吸血鬼が潜んでいる。劇的な冒険テイストに仕上げるのではなく、どこまでも静かな日常生活に吸血鬼の物語が違和感なく組みこまれている、という驚きがありました。

小島 原作小説(ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト『MORSE モールス』)では、エリは男の子なんですよね。映画は日本公開時にボカシが入って、わからないようになってしまっていますが。

万城目 えっ、そうやったんですか。

小島 原題は英語で「Let the Right One In」(正しきものを招き入れよ)で、吸血鬼のルールの一つとして「招かれないと入れない」というのがありますが、日本ではあまり知られてないですよね。

万城目 そうそう。吸血鬼の代名詞ともいえる「ドラキュラ伯爵」が登場するブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』を読んだら、ちょっとだけですがそのくだりが出てきました。「吸血鬼は招待されない家には入れない」という設定は、なぜかわかりませんが日本では抜け落ちてしまっていますね。

小島 その次のジム・ジャームッシュ監督の「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」、これ最高ですよ。

万城目 知らないなあ。2013年公開、わりと最近の作品ですね。

小島 人間世界に溶け込んでひっそり長く生きているヴァンパイアが出てきて、『あの子とQ』ともわりと設定が近い話だと思います。

万城目 それは観てみたいですね。

小島 傑作ですからぜひ。「スペースバンパイア」はどうですか?

万城目 懐かしい。日曜洋画劇場で何度かやってたやつですよね。すっぽんぽんの女優さんが出てきませんでした?

小島 マチルダ・メイがおっぱい丸出しで出てきて、そのインパクトがすごいですよね。宇宙船でその女形バンパイアと性的接触をしてしまったことによって、地球に戻ってきてからも次々と人が吸血鬼になっていってしまうという話なんですが。

万城目 そんな筋書きでしたっけ。

小島 それからジョン・カーペンターの「ヴァンパイア 最期の聖戦」、これも傑作ですよ。ヴァンパイアハンターの映画なんですけど。ちょっと「ボクらの太陽」(2003年に発売された小島秀夫監督によるゲームタイトル。ヴァンパイアハンターの主人公が太陽光のエネルギーを用いて敵と戦う)みたいな。

万城目 次の「ブレイド」もヴァンパイアハンターが出てきますね。この作品は僕も三選に挙げました。人間とヴァンパイアの混血の男性が主人公で、彼が長じてヴァンパイアハンターになる。「ブレイド2」は監督がギレルモ・デル・トロなんですよね。

小島 「2」では(ゲーム「デス・ストランディング」で主人公の声を演じた)ノーマン・リーダスも出てきますね。

万城目 若きノーマン、出てましたね。酷い扱いでしたけど(笑)。

小島 「ブレイド」は誰にでも勧めやすい人気映画ですね。マーベルでの再映画化も発表されているので、それも楽しみです。「ニア・ダーク 月夜の出来事」はどうですか?

万城目 観たことないです。

小島 ジェームズ・キャメロンと結婚する前のキャスリン・ビグローが撮った、結構アーティスティックな現代劇です。吸血鬼映画、もっとあるんですが、選ぶとこんなものですかね。

万城目 僕はあともう一作、フランシス・フォード・コッポラの「ドラキュラ」を挙げました。実はこの映画を観てから、原作であるブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』を読んだんですけど、1897年に出版された小説で、冗長な部分が多いんですよね。日記体で、いろんな人の記述が余計な描写をいっぱい入れながらつづられていくんですけど、コッポラはそれを見事に三分の一くらいにまとめていました。よく二時間ですべて収めたな、と。

小島 僕、「メアリーの総て」という映画も好きなんですけど、あの映画の主人公である『フランケンシュタイン』を書いたメアリー・シェリーは、もっと前の人ですか?

万城目 『フランケンシュタイン』は1818年の作品なので、ブラム・ストーカーの八十年くらい前ですね。詩人のバイロンの別荘で、暇つぶしに宿泊者がそれぞれ怪奇小説を書いてみよう、という呼びかけがきっかけで誕生した小説ですが、このとき、同じく別荘に滞在していたバイロンの主治医ポリドリが『吸血鬼』という作品を書き上げます。これが文学史上、最初の吸血鬼作品と言われています。その後、ヨーロッパ中で吸血鬼ネタの芝居が大流行した時期があって、かなりスタンダードな題材になってから、真打としてドラキュラ伯爵が登場した感じですね。

小島 吸血鬼ものって、皆一度は作ってみたいと考えると思うんですけど、そういう先行作によって作られてきた既存の縛りを維持しながら、自分なりのものを作るのが難しいですよね。

万城目学

万城目 僕は、まずは二十個くらい「吸血鬼のルール」を書き出してみて、この作品ではこれは採用するけど、こっちは採用しない、というのを決めてから執筆を始めました。鏡には映るとか、太陽と十字架は大丈夫とか、段階的に不死ではない吸血鬼が発生したとか、作品内における吸血鬼の歴史も含めて。

小島 血が必要とか、昼間は外に出られないとか、いろいろありますけど、「死なない」というのは大きいですよね。「ハイランダー 悪魔の戦士」とか、最近ではNetflixの「オールド・ガード」などもそうですけど、不死の人の話って、これだけデジタルですべてが記録される時代に、果たして成り立つのだろうか、と。そのへん面倒くさいから、ハッカーに頼んでどうにかしてる、みたいな作品も多い。いやCIAもFBIもNSAもアホじゃないんだから、と思うんですけど、そこをクリアしている吸血鬼ものがなかなかない。そういうことを考えだすと進まなくなって、万城目さんも大変だったと思います。

万城目 でも意外と書いたら楽しいですよ。小島さんの作られるゲームにも「メタルギアソリッド」の「ヴァンプ」などが既に登場していますが、本格的な吸血鬼ものも、いつかぜひ。

小島 万城目さんは、次は「あの子とO」でどうですか。狼男のO。

万城目 いいですね、いけるかもしれない(笑)。考えてみます。

(まきめ・まなぶ 作家)
(こじま・ひでお ゲームクリエイター)
波 2022年10月号より
単行本刊行時掲載

著者プロフィール

万城目学

マキメ・マナブ

1976年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。2006年にボイルドエッグズ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビュー。ほかの小説作品に『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』『偉大なる、しゅららぼん』『とっぴんぱらりの風太郎』『悟浄出立』『バベル九朔』『パーマネント神喜劇』『ヒトコブラクダ層ぜっと』など、エッセイ作品に『べらぼうくん』『万感のおもい』などがある。

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