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さのよいよい

戌井昭人/著

1,980円(税込)

発売日:2020/12/21

  • 書籍
  • 電子書籍あり

イヤなことは燃やしちまえば、いいんだよ。本当の事件から生まれた「炎上」小説。

ロケットマンがロス五輪の会場に降り立ち、「未来」が「現実」となった一九八四年の夏、世田谷では僧侶が伴侶を日本刀で斬りつけ、火が放たれ、盆踊りの終わった夜空を真っ赤に染めていた。三十二年前の放火殺人事件を探るうち、わたしは家族の秘めごとやおのれの不甲斐なさを思い知らされる。シリアスで、ちょっと熱めの長篇小説。

目次
お不動さんが燃えた日
長太郎と筑前煮
元プロレスラーのオペラ好き
出前のうなぎとお礼
不動明王のお告げ
ドロンと刺青
人を幸せにする能力
おかめと祈祷
煙たかろう

書誌情報

読み仮名 サノヨイヨイ
装幀 池田進吾 + 千葉優花子(next door design)/装幀
雑誌から生まれた本 から生まれた本
発行形態 書籍、電子書籍
判型 四六判
頁数 208ページ
ISBN 978-4-10-317824-8
C-CODE 0093
ジャンル 文芸作品
定価 1,980円
電子書籍 価格 1,980円
電子書籍 配信開始日 2020/12/21

書評

彼女の「さのよいよい」

ほしよりこ

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ほしよりこ
ほしよりこ
ほしよりこ
ほしよりこ
ほしよりこ

(ほし・よりこ)
波 2021年1月号より
単行本刊行時掲載

著者プロフィール

戌井昭人

イヌイ・アキト

1971年、東京生まれ。文学座を経てパフォーマンス集団「鉄割アルバトロスケット」を旗揚げし、脚本を担当、出演もしている。2009年『まずいスープ』で作家デビュー(表題作は芥川賞候補に)、2014年「すっぽん心中」で川端康成文学賞、2016年『のろい男 俳優・亀岡拓次』で野間文芸新人賞を受賞(このシリーズの前作『俳優・亀岡拓次』は安田顕主演で映画化された)。著書はほかに『ぴんぞろ』『ひっ』『ゼンマイ』『壷の中にはなにもない』などがある。

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