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ハリネズミは月を見上げる

あさのあつこ/著

1,595円(税込)

発売日:2020/08/19

  • 書籍

高校生の満足度、驚異の93%! 瑞々しい成長の物語に、圧倒的共感。

世界の色を変えてしまう。人生にはそんな出会いがある。16歳の夏、誰にも似ていない彼女に、私は出会った――。引っ込み思案な鈴美と、凜とした雰囲気を纏う比呂。正反対に見える二人の結びつきは、周囲の大人を変えていく。著者名を隠した事前アンケートを実施。同世代の高校生から熱狂的な支持を得た青春小説が登場!

目次
一 蜘蛛糸のような雲
二 微かな風音と香り
三 小波立つ
四 森の王国
五 わたしのこと、あなたのこと
六 風の通り道
七 空に星を数える
八 思いがけない風景たち
九 雲間の空色
十 耳と目と口と心
十一 わかったこと、わからないこと
十二 明日、逢うために
十三 ハリネズミの物語

書誌情報

読み仮名 ハリネズミハツキヲミアゲル
装幀 井田やす代/装画、御蔵鈴美/描き文字、新潮社装幀室/装幀
雑誌から生まれた本 小説新潮から生まれた本
発行形態 書籍
判型 四六判
頁数 320ページ
ISBN 978-4-10-306334-6
C-CODE 0093
ジャンル 文芸作品
定価 1,595円

高校生の満足度、93%! 圧倒的支持を得た青春小説が登場。

少女よ、心に針を持て。

 引っ込み思案な高校生・鈴美が出会った、凜とした雰囲気を纏う同級生の比呂。本作は、そんな二人の少女が悩みながら成長する姿を描いた青春小説です。
 同世代である高校生からどんな反応が返ってくるのかを知りたく、刊行前に読書アンケートを実施しました。しかも、予備知識のない状態で読んでもらうために、著者名とタイトルを伏せて敢行!
 ご協力いただいた埼玉県立浦和第一女子高等学校の生徒のみなさんから熱い感想が寄せられましたので、一部をご紹介します。


 主人公や周りの人たちが悩みを抱える姿、葛藤する様子がとてもリアルに書かれていて、のめり込んで共感しながら読んだ。(高1)

 自分を少し変えられそうな気がしてワクワクした。自分と違う種類の人と関わるのは、新しい自分を見つけるみたいで素敵なことだと思う。(高3)

 悩みながらも必死に前に進もうとする彼女たちの姿は、かっこよくて、私も前を向いて頑張ろうと思わせてくれました。読んだ人に爽やかな風を吹き込んでくれるようなこの本に今出会えてよかったです。(高1)

 私も今年高校生になり、新しい環境で自分らしく生きていこうと決めていたので、この作品に背中を押してもらったような気持ちになりました。私のようにこの作品に救われる人はたくさんいると思います。(高1)

 今年高校生になって周りには新しい友達ばかりだけど、鈴美と比呂のような関係の友達を作りたいです。とても面白くて、1日で一気に読み切ってしまいました。ドキドキしながら読み進めました!(高1)

 鈴美の気持ちがだんだん強くなっていっているところが、読んでいて気持ちよかった。弱いままで終わるのではなく、いろいろなことを経験して、感じて、新しく生まれ変わるようなとても爽快な物語でした。(高2)

 気づいたら深夜までページをめくっていたほど、ストーリーから目が離せなかったです。 登場人物が不器用ながらも懸命に、自分のことを話す場面では目頭が熱くなるのを感じました。まさに、言葉の暴力が問題となっている現代に向けた本だと感じました。(高1)

 読書が苦手な私が一気読みをしてしまいました。それくらい、この小説を読めば読むほど続きが気になり、どんどん世界に引き込まれていきました。高校2年生でこの小説に出会えて良かった、書いてくれてありがとう、それが読み終えた今、私が一番思うことです。(高2)

波 2020年9月号より
単行本刊行時掲載

著者プロフィール

あさのあつこ

アサノ・アツコ

1954(昭和29)年、岡山県生れ。青山学院大学文学部卒業。小学校講師ののち、作家デビュー。『バッテリー』で野間児童文芸賞、『バッテリーII』で日本児童文学者協会賞、『バッテリーI~VI』で小学館児童出版文化賞、『たまゆら』で島清恋愛文学賞を受賞。著書は『福音の少年』『No.6』シリーズ、『弥勒の月』『ありふれた風景画』『ランナー』『夜叉桜』『The MANZAI』『晩夏のプレイボール』『ぬばたま』『ゆらやみ』『火群のごとく』『透き通った風が吹いて』『ハリネズミは月を見上げる』『神無島のウラ』など多数。

判型違い(文庫)

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