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影に対して―母をめぐる物語―

遠藤周作/著

1,760円(税込)

発売日:2020/10/29

  • 書籍

あの時、私は、本当に母を棄てたのだろうか……。新発見小説は遠藤文学の鍵となる傑作だった!

「人生」を燃焼させようとする烈しい母、「生活」を大事にする父。二人が離婚した時、幼い息子が強いられた選択は、やがて……。今年発見された未発表の中篇小説「影に対して」をはじめ、母を描いた名作を集成。『沈黙』や『深い河』の登場人物が結局キリストを棄てられなかったように、母と別れることは誰にもできはしない――。

目次
影に対して
雑種の犬
六日間の旅行
影法師
母なるもの
初恋
還りなん

書誌情報

読み仮名 カゲニタイシテハハヲメグルモノガタリ
装幀 Vilhelm Hammershoi/カバー装画、(C)AGE/カバー装画、PPS通信社/カバー装画、新潮社装幀室/装幀
雑誌から生まれた本 新潮から生まれた本
発行形態 書籍
判型 四六判
頁数 256ページ
ISBN 978-4-10-303524-4
C-CODE 0093
ジャンル 文芸作品、文学賞受賞作家
定価 1,760円

著者プロフィール

遠藤周作

エンドウ・シュウサク

(1923-1996)東京生れ。幼年期を旧満州大連で過ごし、神戸に帰国後、12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶応大学仏文科卒。フランス留学を経て、1955(昭和30)年「白い人」で芥川賞を受賞。一貫して日本の精神風土とキリスト教の問題を追究する一方、ユーモア作品、歴史小説も多数ある。主な作品は『海と毒薬』『沈黙』『イエスの生涯』『侍』『スキャンダル』等。1995(平成7)年、文化勲章受章。

判型違い(文庫)

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