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とりあたま元年―最凶コンビよ永遠に!編―

西原理恵子/著 、佐藤優/著

1,540円(税込)

発売日:2019/12/24

  • 書籍
  • 電子書籍あり

こんまり、ZOZO前澤、ブラック部活……そして令和へ。最凶コンビによる最強コラム、これにて終幕! 「週刊新潮」連載の人気シリーズ、万感の最終巻!!!

米朝首脳会談、日韓問題。相変わらず世界情勢は荒れに荒れ、国内では日大アメフト部に山根会長、そしてブラック企業、ブラックバイトと問題噴出!! それでも世間は、ZOZO前澤「一億円お年玉」でバカ騒ぎ!! 今宵も平成、そして令和の世相をメッタ切る!!

目次
ロヒンギャ問題
IT社長と女優
日大アメフト部
あだ名禁止
きょうだいリスク
米朝首脳会談
ハイジ男子
勢関結婚
VTuber
裏口入学
タイ洞窟少年救助
麻原死刑執行
ZOZO前澤社長
ボクシング 山根前会長
サマータイム
追悼 さくらももこ
別れさせ屋
大坂なおみ全米V
追悼 樹木希林
刀剣ブーム
オプジーボ
覆面芸術家バンクシー
サウジ 記者 殺害疑惑
安田純平「解放」
ビーガン
徴用工問題
ママ活
カルロス・ゴーン逮捕
大阪万博
2018年私的重大ニュース
2019年の大予言
高輪ゲートウェイ
韓国レーダー照射問題
ZOZO前澤「一億円お年玉」
稀勢の里引退
コンビニ「成人雑誌」販売中止
「嵐」活動休止
「噂の眞相」岡留さん死去
「元気玉」詐欺
バイトテロ
ダサいタマ
コンビニ24時間営業問題
世界的「こんまり」ブーム
平成の私的重大ニュース
「令和」
週刊新潮
【特別コラム 其の一】
最強コンビならぬ最凶コンビ 池上彰
【特別コラム 其の二】
時事ネタ学ぶなら、これを読め! 堀江貴文
【特別コラム 其の三】
アイスクリームの冷たさとコーヒーの熱さ 茂木健一郎

書誌情報

読み仮名 トリアタマガンネンサイキョウコンビヨエイエンニヘン
装幀 新潮社装幀室/装幀
雑誌から生まれた本 週刊新潮から生まれた本
発行形態 書籍、電子書籍
判型 B5判変型
頁数 108ページ
ISBN 978-4-10-301940-4
C-CODE 0079
ジャンル ノンフィクション
定価 1,540円
電子書籍 価格 1,540円
電子書籍 配信開始日 2020/06/05

『とりあたま元年―最凶コンビよ永遠に!編―』採録

表現の自由、ここに極まれり。こんまり、ZOZO前澤、ブラック部活、日韓問題……今宵も平成の、そして令和の世相をメッタ斬る! 10年にわたって「週刊新潮」で連載された名物コラム、万感の最終巻!

『マンガ・西原理恵子『とりあたま元年』

(マンガ・西原理恵子)

ダサいタマ
「週刊新潮」2019年3月21日号掲載)
 埼玉県を小馬鹿にした映画『翔んで埼玉』が大ヒットしている。筆者は東京の病院で産まれたが、その数週間後から高校を卒業するまでは埼玉県大宮市(現さいたま市)で暮らした。そして去年(2018年)から母校の埼玉県立浦和高校で総合科目を担当している。今年からは、浦高の後輩が校長と教頭をつとめている関係で川口北高校でも特別講義を担当する。埼玉に愛着があるから仕事を引き受けたのである。「ダサいタマ」と言われて、気にする人もいるが、そうでない人もいる。筆者の場合、全然、気にしない。東京のように洗練されていないところに埼玉の強さがあると考えるからだ。50歳を回ってから、大宮市立大砂土小学校時代の同級生と会う機会が増えた。大宮で会合が行われるので集まりやすいからだろうが、出席者の8割は今も埼玉に住んでいる。地元で就職、結婚した人、東京に通うが、住居は埼玉にしている人もいる。筆者の理解では、埼玉はハイブリッドな共同体なのである。村や集落のような地縁的関係も残り、神社を中心にした祭りも多い。これはコミュニティ型の共同体だ。それに対して、自発的に加入する会社、学校、学習塾、囲碁の会、アマチュア無線クラブなどアソシエイション型の共同体もある。この二つの共同体を渡り歩いて、適宜、楽しめるところに埼玉の魅力がある。埼玉県民の多くがこういうハイブリッドな生活をエンジョイしているので、「ダサいタマ」と言われても聞き流しているのだと思う。 (文・佐藤優)

【編集部記】
 本稿は、12月24日に発売された西原理恵子・佐藤優『とりあたま元年―最凶コンビよ永遠に!編―』の採録。同書は、「週刊新潮」2018年5月31日号〜2019年4月25日号掲載「週刊鳥頭ニュース」の単行本シリーズ最終巻。米朝首脳会談や日韓対立、北方領土問題など、混迷を極める世界情勢にはじまり、ZOZO前澤の「一億円お年玉」の狂乱ぶり、そして裏口入学問題、バイトテロといった社会問題まで、お騒がせニュースを徹底網羅。荒れに荒れた平成の世相、そして令和時代の展望を、最凶コンビがマンガとコラムで解説している。

(さいばら・りえこ マンガ家)
(さとう・まさる 作家)
波 2020年1月号より
単行本刊行時掲載

著者プロフィール

西原理恵子

サイバラ・リエコ

1964年高知県生まれ。マンガ家。武蔵野美術大学卒。1988年、週刊ヤングサンデー『ちくろ幼稚園』でデビュー。1997年に『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞、2005年には『上京ものがたり』、『毎日かあさん』で手塚治虫文化賞短編賞を受賞。著書に『この世でいちばん大事な「カネ」の話』『パーマネント野ばら』『ダーリンは73歳』『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』『りえさん手帖 ホントにやせた編』など。

西原理恵子公式サイト*鳥頭の城* (外部リンク)

佐藤優

サトウ・マサル

1960年生れ。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了の後、外務省入省。在英大使館、在露大使館などを経て、1995年から外務本省国際情報局分析第一課に勤務。2002年に背任と偽計業務妨害容疑で逮捕・起訴され、東京拘置所に512日間勾留。2005年2月執行猶予付き有罪判決を受ける。2009年6月に最高裁で上告棄却、執行猶予付き有罪確定で外務省を失職。2013年6月に執行猶予期間を満了、刑の言い渡しが効力を失った。2005年、自らの逮捕の経緯と国策捜査の裏側を綴った『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』で毎日出版文化賞特別賞を受賞。以後、作家として外交から政治、歴史、神学、教養、文学に至る多方面で精力的に活動している。主な単著は『自壊する帝国』(新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞)、『獄中記』『私のマルクス』『交渉術』『紳士協定―私のイギリス物語』『先生と私』『いま生きる「資本論」』『神学の思考―キリスト教とは何か』『君たちが知っておくべきこと―未来のエリートとの対話』『十五の夏』(梅棹忠夫・山と探検文学賞受賞)、『それからの帝国』など膨大で、共著も数多い。2020年、その旺盛で広範な執筆活動に対し菊池寛賞を贈られた。

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