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四色問題

ロビン・ウィルソン/著 、茂木健一郎/訳

825円(税込)

発売日:2013/11/28

  • 文庫

「最も有名な数学の難問」は如何にして解かれたか!? 史上初のコンピュータによる証明が巻き起こした大騒動!

四色あればどんな地図でも塗り分けられるか? 一見簡単そうだが、どうにも証明できない難問として人々の頭を悩ませ続けた「四色問題」。ルイス・キャロルをはじめ幾多の人物が挑戦しながら失敗。一世紀半後、ふたりの数学者がコンピュータを駆使して解決するが、「これは数学じゃない」と拒絶反応も。天才たちの苦闘の歴史を通じ、世紀の難問が解かれるまでを描く興奮の数学ドラマ。

目次
序文
第1章 四色問題
四色問題とは何か?/どこが面白いのか?/重要なのか?/四色問題を「解く」とは?/誰が提起し、誰が解いたのか?/規則にしたがって色分けする/二つの例
第2章 問題提起
ド・モルガンの手紙/ホットスパーと『アシニーアム』/メビウスと五人の王子/混乱の影響
第3章 オイラーの有名な公式
オイラーの手紙/多面体から地図へ/隣国は五つだけ/数え上げの公式
第4章 ケイリーが問題を蘇らせて……
ケイリーの質問/ドミノ倒し/最小反例/六色定理
第5章 ……ケンプが解いた
シルヴェスターの新しい数学誌/ケンプの論文/ケンプ鎖/バリエーション/ふたたびボルチモアにて
第6章 運の悪い人々
主教への挑戦/スコットランドへ/立体のまわりをまわる/世界一周/ちっぽけな惑星
第7章 ダーラムから飛んできた爆弾
ヘイウッドの地図/救出作業/帝国を塗り分ける/ドーナツの上の地図/かけらを拾う
第8章 大西洋を渡って
二つの基本概念/不可避集合を見つける/可約配置を見つける/ダイヤモンドに色を塗る/何通りの方法があるか?
第9章 新しい夜明け
ドーナツと交通巡査/ハインリヒ・ヘーシュ/ヴォルフガング・ハーケン/コンピュータの世界へ/馬蹄の塗り分け
第10章 成功!……
ヘーシュ-ハーケンの協力?/ケネス・アッペル/仕事にかかる/最後の猛攻/時間との戦い/余波
第11章 ……けれどもそれは証明なのか?
冷たい反応/現代の証明とは何か?/その頃……。/新しい証明/未来
もっと知りたい人のために
用語集
四色問題年表

訳者あとがき 茂木健一郎

解説 竹内薫

書誌情報

読み仮名 ヨンショクモンダイ
シリーズ名 Science&History Collection
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 384ページ
ISBN 978-4-10-218461-5
C-CODE 0141
整理番号 シ-38-11
定価 825円

著者プロフィール

1943年生まれ。オックスフォード大学数学科を卒業後、ペンシルヴァニア大学で数論を研究し、博士号を取得。現在はオックスフォード大学ケブル・カレッジの数学フェロー、英国オープン・ユニヴァーシティの純粋数学科学科長を務める。著書多数。

茂木健一郎

モギ・ケンイチロウ

1962(昭和37)年、東京生れ。脳科学者/理学博士。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京大学理学部、法学部卒業後、同大大学院物理学専攻課程を修了。理化学研究所、英ケンブリッジ大学を経て現職。クオリア(意識のなかで立ち上がる、数量化できない微妙な質感)をキーワードとして、脳と心の関係を探求し続けている。主な著書に『脳と仮想』(小林秀雄賞受賞)、『今、ここからすべての場所へ』(桑原武夫賞受賞)、『ひらめき脳』、『「脳」整理法』、『生きがい』など。

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