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最初の人間

カミュ/著 、大久保敏彦/訳

781円(税込)

発売日:2012/10/30

  • 文庫
  • 電子書籍あり

《2013年》カミュ生誕100年記念刊行。ノーベル賞作家の自伝的遺作。映画化。

戦後最年少でノーベル文学賞を受賞したカミュは1960年、突然の交通事故により46歳で世を去った。友人の運転していた車が引き起こした不可解な事故の現場には愛用の革鞄が残されていた。中からは筆跡も生々しい大学ノート。そこに記されていたのは50年代半ばから構想され、ついに未完に終わった自伝的小説だった──。綿密な原稿の精査によって甦った天才の遺作。補遺、注を付す。

  • 映画化
    最初の人間(2012年12月公開)
目次
編者の注

第一部 父親の探索
二輪馬車の上で……
サン=ブリウー
3 サン=ブリウーとマラン(J・G)
4 子供の遊び
5 父親・その死 戦争・テロ
6 家族
エティエンヌ
6乙 小学校
7 モンドヴィ――植民地化と父親
第二部 息子あるいは最初の人間
1 リセ
鶏小屋と鶏の首切り
木曜日とヴァカンス
2 自己にたいする不可解さ
補遺
ノートI
ノートII
ノートIII
ノートIV
ノートV
最初の人間(覚書と筋書)
二通の手紙
原注
補遺の注
訳者あとがき

書誌情報

読み仮名 サイショノニンゲン
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 448ページ
ISBN 978-4-10-211411-7
C-CODE 0197
整理番号 カ-2-11
ジャンル 文芸作品、評論・文学研究
定価 781円
電子書籍 価格 737円
電子書籍 配信開始日 2022/02/04

著者プロフィール

カミュ

Camus,Albert

(1913-1960)アルジェリア生れ。フランス人入植者の父が幼時に戦死、不自由な子供時代を送る。高等中学(リセ)の師の影響で文学に目覚める。アルジェ大学卒業後、新聞記者となり、第2次大戦時は反戦記事を書き活躍。またアマチュア劇団の活動に情熱を注ぐ。1942年『異邦人』が絶賛され、『ペスト』『カリギュラ』等で地位を固めるが、1951年『反抗的人間』を巡りサルトルと論争し、次第に孤立。以後、持病の肺病と闘いつつ、『転落』等を発表。1957年ノーベル文学賞受賞。1960年1月パリ近郊において交通事故で死亡。

大久保敏彦

オオクボ・トシヒコ

(1937-2006)横浜市生れ。早稲田大学大学院仏文博士課程修了。訳書にカミュ『最初の人間』『カミュの手帖 1935-1959』、グルニエ『存在の不幸』、『カミュ=グルニエ往復書簡 1932-1960』など。

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