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精神分析入門〔下〕

フロイト/著 、高橋義孝/訳 、下坂幸三/訳

869円(税込)

発売日:1977/02/01

  • 文庫
  • 電子書籍あり

性的欲望(リビドー)の正体。ニーチェ、マルクスに並ぶ現代思想の父――。フロイトの記念碑的名著。

本書は、人間の心理には無意識の抑圧と抵抗という複雑なメカニズムが存在し、ノイローゼの原因にはリビドーが深く関係していると唱えて、精神現象の解明に偉大な貢献をしたフロイト理論を理解するための絶好の手引きである。講義録である「錯誤行為」「夢」「神経症総論」の三部に続いて、修正補足を目的に書かれた「精神分析入門(続)」を併せて収録する。

目次
第三部 神経症総論(つづき)
第二十一講 リビドーの発達と性的体制
第二十二講 発達および退行の諸観点 病因論
第二十三講 症状形成の経路
第二十四講 普通の神経質
第二十五講 不安
第二十六講 リビドー論とナルシズム
第二十七講 感情転移
第二十八講 精神分析療法
精神分析入門(続)

第二十九講 夢理論再考
第三十講 夢と心霊術
第三十一講 心的人格の分解
第三十二講 不安と欲動の動き
第三十三講 女性的ということ
第三十四講 解明・応用・方向づけ
第三十五講 世界観というものについて
あとがき 高橋義孝
改訂にさいして 下坂幸三

書誌情報

読み仮名 セイシンブンセキニュウモン2
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 576ページ
ISBN 978-4-10-203806-2
C-CODE 0111
整理番号 フ-7-4
ジャンル 心理学
定価 869円
電子書籍 価格 869円
電子書籍 配信開始日 2016/04/22

著者プロフィール

フロイト

Freud,Sigmund

(1856-1939)1856年モラヴィアのフライベルク(現チェコ)生まれ。父は貧しいユダヤ羊毛商だった。ウィーン大学卒業後、病院勤務や大学講師を経て、ウィーンで開業医となる。人間の心の大部分は無意識の領域であることを発見、従来の催眠治療に代わる「自由連想法」による治療技術としての精神分析を確立。その理論は社会的に反発も多かったが、徐々に浸透し、20世紀前半の思想界、文学界等に与えた影響は測り知れない。主な著書に『夢判断』『精神分析入門』など。ナチスを逃れ亡命先のロンドンで1939年に病死。

高橋義孝

タカハシ・ヨシタカ

(1913-1995)東京生れ。東大独文科卒。九大、名大、桐朋学園大等で独文学教授を歴任。翻訳の他、評論、随筆でも高い評価を得た。『森鴎外』(読売文学賞)『現代不作法読本』『文学研究の諸問題』『近代芸術観の成立』等著書多数。

下坂幸三

シモサカ・コウゾウ

(1929-2006)1929年東京生れ。順天堂医学専門学校卒。順天堂大医学部精神医学教室に勤務の後、下坂クリニックを開設。精神医学関係の専門著訳書多数。

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