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モーパッサン短編集〔二〕

モーパッサン/著 、青柳瑞穂/訳

737円(税込)

発売日:1971/02/02

  • 文庫

人間の本性を捉えた残酷なほどに鮮やかな極上の物語世界。罵り合い、愛し合う――、小粋なパリっ子たちの有為転変。

一艘のボートを共有してセーヌの河遊びに興じる五人の若者たちの前に、ある日すてきなお転婆娘が現われた。喜び勇んだ男たちは彼女を舵取りにして、皆でかわいがっていたが、そのうちなかの一人と彼女が……。楽しい青春の思い出の底に暗いペシミズムがほの見える「蝿」ほか、鋭い観察と明晰な文体で短編小説の完成者といわれる著者の作品のうち、パリ小市民の生活を扱ったものを集める。

書誌情報

読み仮名 モーパッサンタンペンシュウ02
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 432ページ
ISBN 978-4-10-201407-3
C-CODE 0197
整理番号 モ-1-7
ジャンル 文芸作品
定価 737円

著者プロフィール

モーパッサン

Maupassant,Guy de

(1850-1893)フランス生れ。母親の実兄の親友であるフローベールに師事し、創作の指導を受ける。1880年普仏戦争を扱った中編『脂肪の塊』で作家としての地位を確立、以後10年間で『女の一生』等の長編を6作と『テリエ館』「月光」「オルラ」等の中短編を300余次々に発表した。1892年自殺を図り、翌年パリの精神病院で生涯を閉じた。

青柳瑞穂

アオヤギ・ミズホ

(1899-1971)山梨県生れ。慶応義塾大学仏文科卒。堀口大學に師事。詩作の一方、ルソー『孤独な散歩者の夢想』等の翻訳、『ささやかな日本発掘』(読売文学賞)等の評論の分野で幅広く活躍。

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