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玉虫と十一の掌篇小説

小池真理子/著

539円(税込)

発売日:2009/04/25

  • 文庫
  • 電子書籍あり

恋のさなかでも男と女はこんなにも遠い。短篇よりもみじかい「掌篇小説」の微妙なあわい。

男はもうここに戻ってくることはないだろうと女は思った――。三年間、食事をともにした男との永遠の別離を描く「食卓」他、恋によって炙り出される男と女の孤独が、かなしさとせつなさを孕んでゆらめく十一篇。短篇よりも短い「掌篇小説」には、小さく切り取られているがゆえの微妙な宇宙が息づき、無限の時間へと読む者を誘う。長篇よりもいっそう濃密な闇と静謐な光を湛えた作品集。

目次
食卓
千年烈日
一炊の夢

いのち滴る
死に水
妖かし
飼育箱
一角獣
玉虫
さびしい
短いあとがきにかえて
解説 野崎歓

書誌情報

読み仮名 タマムシトジュウイチノショウヘンショウセツ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 272ページ
ISBN 978-4-10-144024-8
C-CODE 0193
整理番号 こ-25-13
ジャンル 文芸作品、文学賞受賞作家
定価 539円
電子書籍 価格 539円
電子書籍 配信開始日 2016/12/09

著者プロフィール

小池真理子

コイケ・マリコ

1952(昭和27)年、東京生れ。成蹊大学文学部卒業。1995(平成7)年『恋』で直木賞、1998年『欲望』で島清恋愛文学賞、2006年『虹の彼方』で柴田錬三郎賞、『無花果の森』で2011年度芸術選奨文部科学大臣賞、2013年『沈黙のひと』で吉川英治文学賞を受賞した。代表的な長編作品に『狂王の庭』『虚無のオペラ』『瑠璃の海』『望みは何と訊かれたら』『神よ憐れみたまえ』がある一方、短編の名手としても知られ、『水無月の墓』『夜の寝覚め』『雪ひらく』『玉虫と十一の掌篇小説』『Kiss』といった短編集も多数発表している。また、エッセイ集に『月夜の森の梟』などがある。

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