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絆を紡ぐ―人情時代小説傑作選―

池波正太郎/著 、藤沢周平/著 、滝口康彦/著 、山本周五郎/著 、永井路子/著 、縄田一男/編

539円(税込)

発売日:2020/02/01

書誌情報

読み仮名 キズナヲツムグニンジョウジダイショウセツケッサクセン
装幀 水口理恵子/カバー装画、新潮社装幀室/デザイン
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
ISBN 978-4-10-139736-8
C-CODE 0193
整理番号 い-17-90
ジャンル 文学・評論
定価 539円

女は、何のために生きるのか――。強い覚悟で生き抜く“女”の時代小説アンソロジー。

亡き夫との最後の夜を思い返すうち、とせはある真実に気付く(「仲秋十五日」)。出征した想い人を待ち続け尼となった香苗のもとに一人の男が現れ……(「春いくたび」)。婚家か生家か、苦渋の決断を迫られた正子が示した驚嘆の覚悟(「夫婦の城」)。女たちは降りかかる困難から逃げず、屈せず、自分らしい道を貫いた。強く生き抜く“女”をテーマに傑作五篇を収めた、感奮興起の時代小説アンソロジー!

目次
藤沢周平 意気地なし
滝口康彦 仲秋十五日
山本周五郎 春いくたび
永井路子 お江さま屏風
池波正太郎 夫婦の城
編者解説 縄田一男

著者プロフィール

池波正太郎

イケナミ・ショウタロウ

(1923-1990)東京・浅草生れ。下谷・西町小学校を卒業後、茅場町の株式仲買店に勤める。戦後、東京都の職員となり、下谷区役所等に勤務。長谷川伸の門下に入り、新国劇の脚本・演出を担当。1960(昭和35)年、「錯乱」で直木賞受賞。「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」の3大シリーズをはじめとする膨大な作品群が絶大な人気を博しているなか、急性白血病で永眠。

藤沢周平

フジサワ・シュウヘイ

(1927-1997)山形県生れ。山形師範学校(現在の山形大学)卒。中学の教員、業界紙の記者を経て、1971年「溟い海」でオール讀物新人賞を受賞し作家デビュー。1973年「暗殺の年輪」で直木賞を、1986年『白き瓶』で吉川英治文学賞を、1989年、作家生活全体の功績に対して菊池寛賞を、1990年『市塵』で芸術選奨文部大臣賞を、1994年、朝日賞、東京都文化賞を受賞。1995年、紫綬褒章を受章。1997年、山形県県民栄誉賞を受賞、鶴岡市から「顕彰の記」が贈られた。2010年、「鶴岡市立藤沢周平記念館」が開館。

滝口康彦

タキグチ・ヤスヒコ

(1924-2004)長崎県佐世保市生れ。1957年に「高柳父子」でデビュー。1958年に「異聞浪人記」でサンデー毎日大衆文芸賞、1959年に「綾尾内記覚書」でオール新人杯(のちのオール讀物新人賞)を受賞。『主家滅ぶべし』や「かげろう記」などで計六回直木賞候補となった。佐賀県多久市を拠点に活動し、1985年には多久市文化連盟芸術文化功労賞を受賞。

山本周五郎

ヤマモト・シュウゴロウ

(1903-1967)山梨県生れ。横浜市の西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。1926年「須磨寺附近」が「文藝春秋」に掲載され、文壇出世作となった。『日本婦道記』が1943年上期の直木賞に推されたが、受賞を固辞。以後、「柳橋物語」「寝ぼけ署長」「栄花物語」「樅ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「五瓣の椿」「青べか物語」「虚空遍歴」「季節のない街」「さぶ」「ながい坂」と死の直前まで途切れなく傑作を発表し続けた。

永井路子

ナガイ・ミチコ

1925年、東京生れ。東京女子大学国語専攻部卒。1949年に小学館に入社し、「女学生の友」や「マドモアゼル」等の編集に関わりながら執筆を開始。司馬遼太郎や黒岩重吾らの同人誌「近代説話」に参加し、1964年『炎環』で直木賞を受賞。1982年に『氷輪』で女流文学賞、1984年に中世を扱った歴史小説に新風をもたらした功績により菊池寛賞、1988年に『雲と風と』ほかで吉川英治文学賞、2009年に『岩倉具視』で毎日芸術賞をそれぞれ受賞した。

縄田一男

ナワタ・カズオ

1958(昭和33)年、東京生れ。専修大学大学院文学研究科博士課程修了。歴史・時代小説を中心に文芸評論を執筆。1991(平成3)年に『時代小説の読みどころ』で中村星湖文学賞、1995年に『捕物帳の系譜』で大衆文学研究賞を受賞。著書に『「宮本武蔵」とは何か』『日経時代小説時評―1992〜2010』など。『親不孝長屋』『がんこ長屋』『七つの忠臣蔵』ほか、編者を務めたアンソロジーも多数。

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