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第三阿房列車

内田百閒/著

649円(税込)

発売日:2004/06/27

  • 文庫

百閒先生曰く、なまけるには体力が必要である。阿房列車シリーズ、ついに完結!

「長崎へ行こうと思う。行っても長崎に用事はないが、用事の有る無しに拘らず、どこかへ行くと云う事は、用事に似ている。だから気ぜわしない」。ヒマラヤ山系氏を共づれの、珍道中がまた始まった。途次、病を得た百閒先生は、無聊をかこつあまり「なまけるには体力が必要である」という真理まで発見した。走行距離は総計約1万キロ。名作随筆「阿房列車」シリーズはついに完結を迎える。

書誌情報

読み仮名 ダイサンアホウレッシャ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 320ページ
ISBN 978-4-10-135635-8
C-CODE 0195
整理番号 う-12-5
ジャンル エッセー・随筆
定価 649円

著者プロフィール

内田百閒

ウチダ・ヒャッケン

(1889-1971)本名・内田栄造。別号・百鬼園。岡山市に酒造家の一人息子として生れる。旧制六高を経て、東京大学独文科に入学。漱石門下の一員となり芥川龍之介、鈴木三重吉、小宮豊隆、森田草平らと親交を結ぶ。東大卒業後は陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学のドイツ語教授を歴任。1934(昭和9)年、法大を辞職して文筆家の生活に入った。初期の小説には『冥途』『旅順入城式』などの秀作があり、『百鬼園随筆』で独自の文学的世界を確立。俳諧的な風刺とユーモアの中に、人生の深遠をのぞかせる独特の作風を持つ。著作に『続百鬼園随筆』『百鬼園俳句帖』『御馳走帖』『ノラや』、小説『実説艸平記』『阿房列車』等がある。

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