号泣する準備はできていた
605円(税込)
発売日:2006/06/28
- 文庫
直木賞受賞作! 少しでも前進しよう、たとえいつか号泣するとわかっていても――。
私はたぶん泣きだすべきだったのだ。身も心もみちたりていた恋が終わり、淋しさのあまりねじ切れてしまいそうだったのだから――。濃密な恋がそこなわれていく悲しみを描く表題作のほか、17歳のほろ苦い初デートの思い出を綴った「じゃこじゃこのビスケット」など全12篇。号泣するほどの悲しみが不意におとずれても、きっと大丈夫、切り抜けられる……。そう囁いてくれる直木賞受賞短篇集。
書誌情報
読み仮名 | ゴウキュウスルジュンビハデキテイタ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 240ページ |
ISBN | 978-4-10-133922-1 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | え-10-12 |
ジャンル | 文芸作品、文学賞受賞作家 |
定価 | 605円 |
著者プロフィール
江國香織
エクニ・カオリ
1964年東京生まれ。1987年「草之丞の話」で「小さな童話」大賞、1989年「409ラドクリフ」でフェミナ賞を受賞。以後、坪田譲治文学賞、紫式部文学賞、路傍の石文学賞、山本周五郎賞の受賞を経て、2004年には『号泣する準備はできていた』で直木賞を受賞。さらに島清恋愛文学賞、中央公論文芸賞、川端康成文学賞、谷崎潤一郎賞を受賞。近作に『去年の雪』『ひとりでカラカサさしてゆく』など。
判型違い(単行本)
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