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麻原彰晃の誕生

高山文彦/著

539円(税込)

発売日:2018/10/27

  • 文庫

少年はなぜ「怪物」になったのか。出生から破滅までの心の軌跡をたどった唯一の「伝記」。

少年は熊本の寒村に生まれた。目に障害を抱え盲学校に進んだ彼は、毛沢東や田中角栄に心酔。数々の挫折を経て上京し、鍼灸や漢方薬で詐欺まがいの商売を行った後に出会ったのが宗教だった。やがて超能力を増幅させるという金属を手に入れて、“尊師”として多くの孤独な若者たちを吸引。狂気の道へと転落していく――「怪物」として処刑された男の等身大の姿を丹念な取材で描き出した「伝記」。

目次
 はじめに
第1章 狂気の誕生
  恨みの記憶
  寄宿舎時代
  居直りと涙
第2章 東京へ
  上京
  結婚
  逮捕
  取調室で
第3章 オウム前夜
  宗教への執着
  矛盾という橇
  ヒヒイロカネ
第4章 グルに化けた日
  空中浮揚
  求心力
  最終解脱
  法王との会見
第5章 「ポア」はこうして始まった
  変貌
  殺人
  現世の魔境
終章 ほんとうの聖地
  詭弁のアイテム
  山頂へ
 後記
 文庫版へのあとがき

書誌情報

読み仮名 アサハラショウコウノタンジョウ
シリーズ名 新潮文庫
装幀 南慎二/カバー写真、新潮社装幀室/デザイン
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 256ページ
ISBN 978-4-10-130435-9
C-CODE 0195
整理番号 た-67-5
ジャンル 思想・社会、思想・社会
定価 539円

著者プロフィール

高山文彦

タカヤマ・フミヒコ

1958(昭和33)年、宮崎県高千穂生れ。学生時代は探険部に所属。1995(平成7)年と1998年の二度にわたり雑誌ジャーナリズム賞の作品賞を受賞。1999年刊の『火花 北条民雄の生涯』で大宅壮一ノンフィクション賞、講談社ノンフィクション賞を受賞。他の作品に『地獄の季節』『いのちの器』『「少年A」14歳の肖像』『宿命の子 笹川一族の神話』『ふたり 皇后美智子と石牟礼道子』『生き抜け、その日のために 長崎の被差別部落とキリシタン』『宿命の戦記 笹川陽平、ハンセン病制圧の記録』など。高千穂あまてらす鉄道の社長として、地域創成に取り組んでいる。

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