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猛女とよばれた淑女―祖母・齋藤輝子の生き方―

斎藤由香/著

572円(税込)

発売日:2010/11/29

  • 文庫

大病院のお嬢様、夫は歌人・齋藤茂吉、息子は精神科医・齋藤茂太と作家・北杜夫。超セレブの破天荒人生。

明治28年生まれの祖母は、著者にとっていつも輝ける星だった。青山の大病院のお嬢様として生れ、九歳で齋藤茂吉と婚約。一流を好みながら贅沢を嫌い、権威をものともせず、常に前向きマイペース。関東大震災、病院の全焼、東京大空襲などの災難を、気骨をもって毅然と乗り越え、89歳で大往生を遂げるまでに海外108ヶ国を踏破。気高く烈しいその生涯を孫娘が丹念に綴った傑作評伝。

目次
プロローグ 茂吉の「をさな妻」
第一章 輝子と父の物語
輝子の好きな人――黒柳徹子さん、兼高かおるさん
アフリカ二ヶ月の旅
軽井沢の「ボロ小屋」にやってくる
父の初めての大躁病
ドタバタ・パリ珍道中
第二章 世界百八ヶ国豪傑旅行
イルクーツクで腸閉塞
北極圏で氷原を三時間歩く
七十九歳で南極に行く
八十歳でエベレスト・トレッキング
八十一歳で海抜四千メートルのチチカカ湖に落水する
第三章 失われた日記
輝子と由香のハワイ旅行
ドキドキの銀座デート
卒論に選んだ「齋藤茂吉」
齋藤家の血脈
青山脳病院炎上
ダンスホール事件
戦後の窮乏生活
しのび寄る老いの兆し
「カンクンに行きたいわ」の言葉を最期に
第四章 追憶の輝子
準備万端のスーツケース
茂吉の故郷を訪ねる
豪華客船「飛鳥」でのパーティー
茂太の逝去
エピローグ 三十年ぶりに見つけた絵葉書

解説 淑女の品格 兼高かおる

書誌情報

読み仮名 モウジョトヨバレタシュクジョソボサイトウテルコノイキカタ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 304ページ
ISBN 978-4-10-129592-3
C-CODE 0195
整理番号 さ-60-52
ジャンル ノンフィクション
定価 572円

著者プロフィール

斎藤由香

サイトウ・ユカ

成城大学文芸学部国文科卒。サントリー株式会社に入社。広報部に配属されるも、健康だけが取り得ということから、健康食品事業部に異動となる。特技なし、語学力ゼロ、資格免許は自動車普通免許のみ。酒量は楽々ウイスキーボトル1本、激辛、ゲテモノ、温泉が好き。著書に『猛女とよばれた淑女―祖母・齋藤輝子の生き方―』『窓際OL トホホな朝ウフフの夜』『窓際OL 会社はいつもてんやわんや』『窓際OL 親と上司は選べない』『窓際OL 人事考課でガケっぷち』『モタ先生と窓際OLの心がらくになる本』(斎藤茂太との共著)などがある。

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