
日本文学100年の名作第4巻1944-1953 木の都
825円(税込)
発売日:2014/12/01
読み仮名 | ニホンブンガクヒャクネンノメイサクダイヨンカンイチキュウヨンヨンイチキュウゴウサンキノミヤコ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
ISBN | 978-4-10-127435-5 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | し-23-4 |
ジャンル | 文芸作品 |
定価 | 825円 |
小説の読み巧者が議論を重ねて厳選した名作。第四巻は太宰、安吾、荷風、清張など全15編。
第二次世界大戦の敗北、GHQによる支配――。日本に激震が走った10年間の15編を収録。織田作之助「木の都」/豊島与志雄「沼のほとり」/坂口安吾「白痴」/太宰治「トカトントン」/永井荷風「羊羹」/獅子文六「塩百姓」/島尾敏雄「島の果て」/大岡昇平「食慾について」/永井龍男「朝霧」/井伏鱒二「遥拝隊長」/松本清張「くるま宿」/小山清「落穂拾い」/長谷川四郎「鶴」/五味康祐「喪神」/室生犀星「生涯の垣根」。
1946|沼のほとり 豊島与志雄
1946|白痴 坂口安吾
1947|トカトントン 太宰治
1947|羊羹 永井荷風
1947|塩百姓 獅子文六
1948|島の果て 島尾敏雄
1949|食慾について 大岡昇平
1949|朝霧 永井龍男
1950|遥拝隊長 井伏鱒二
1951|くるま宿 松本清張
1952|落穂拾い 小山清
1952|鶴 長谷川四郎
1952|喪神 五味康祐
1953|生涯の垣根 室生犀星
まとめテーマでくくる 本選びのヒント
著者プロフィール
池内紀
イケウチ・オサム
1940(昭和15)年兵庫県姫路市生れ。ドイツ文学者。翻訳、評論をはじめ、エッセイ、人物列伝、演芸・歌舞伎論など、執筆範囲は多岐にわたる。訳書に『カフカ短篇集』、『ファウスト』(毎日出版文化賞)、著書に『二列目の人生』、『恩地孝四郎』(読売文学賞)、『海山のあいだ』(講談社エッセイ賞)などがある。
川本三郎
カワモト・サブロウ
1944年東京生まれ。文学、映画、漫画、東京、旅などを中心とした評論やエッセイなど幅広い執筆活動で知られる。著書に『大正幻影』(サントリー学芸賞)、『荷風と東京』(読売文学賞)、『林芙美子の昭和』(毎日出版文化賞・桑原武夫学芸賞)、『白秋望遠』(伊藤整文学賞)、『マイ・バック・ページ』『いまも、君を想う』『成瀬巳喜男 映画の面影』『老いの荷風』など多数。訳書にカポーティ『夜の樹』などがある。
松田哲夫
マツダ・テツオ
1947(昭和22)年東京生れ。編集者、書評家。1970年に筑摩書房入社後、浅田彰『逃走論』、赤瀬川原平『老人力』、天童荒太『包帯クラブ』、『ちくま文学の森』など数々のベストセラーを生み出し、〈ちくま文庫〉を創刊する。著書に『印刷に恋して』『「本」に恋して』『縁もたけなわ』などがある。