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泣き虫ハァちゃん

河合隼雄/著 、岡田知子/絵

737円(税込)

発売日:2010/05/28

  • 文庫
  • 電子書籍あり

ほんまに悲しいときは、男の子も、泣いてもええんよ。せつなく温かな少年時代の思い出の数々。遺作となった傑作自伝的小説。

ほんまに悲しいときは、男の子も、泣いてもええんよ──。城山家の、男ばかり六人兄弟の五番目のハァちゃん。感受性が豊かなあまり、幼稚園の先生が辞めると聞いては泣き、童謡に出てくるどんぐりの行方を案じては泣いてしまう。家族に見守られ、友人たちと野山を駆け巡って、力強く成長してゆく過程を瑞々しく描く。心理学者・河合隼雄の遺作となった、せつなく温かな自伝的小説。

目次
第一話 男の子も、泣いてもええんよ
第二話 どんぐり ころころ
第三話 青山の周ちゃん
第四話 みそしるサンタ
第五話 怪傑黒頭巾
第六話 川へ行こう
第七話 クライバーさん
第八話 秘密基地
第九話 あづまはや
第十話 作文はお得意
第十一話 かもめの水兵さん
第十二話 夜が怖い
来てくれる 谷川俊太郎
『泣き虫ハァちゃん』のこと 河合嘉代子
苦しみに寄り添う、ハァちゃんの涙 小川洋子
泣き虫ハーチャンの想い出 河合雅雄

書誌情報

読み仮名 ナキムシハァチャン
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 240ページ
ISBN 978-4-10-125229-2
C-CODE 0193
整理番号 か-27-9
ジャンル 文芸作品
定価 737円
電子書籍 価格 649円
電子書籍 配信開始日 2013/08/02

著者プロフィール

河合隼雄

カワイ・ハヤオ

(1928-2007)兵庫県生れ。京大理学部卒。京大教授。日本におけるユング派心理学の第一人者であり、臨床心理学者。文化功労者。文化庁長官を務める。独自の視点から日本の文化や社会、日本人の精神構造を考察し続け、物語世界にも造詣が深かった。著書は『昔話と日本人の心』(大佛次郎賞)『明恵 夢を生きる』(新潮学芸賞)『こころの処方箋』『猫だましい』『大人の友情』『心の扉を開く』『縦糸横糸』『泣き虫ハァちゃん』など多数。

岡田知子

オカダ・トモコ

1965(昭和40)年富山県生れ。広告制作会社にグラフィックデザイナーとして勤務後、イラストレーターとして独立。透明水彩や鉛筆を用いて、主に出版・広告の分野で活動中。

判型違い(単行本)

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