ホーム > 書籍詳細:管見妄語 始末に困る人

管見妄語 始末に困る人

藤原正彦/著

506円(税込)

発売日:2013/10/29

  • 文庫
  • 電子書籍あり

金も名誉も命もいらぬ! 渾身のリーダー論。慧眼とユーモアに溢れた「週刊新潮」大人気コラム。

あの日、3月11日。テレビで繰り返し映し出される津波の暴威を呆然と見ては悲嘆にくれ、原稿を一切書けなくなった。やっと筆を執れたのは3週間後のこと。自分を含めた国民を励ます気持ちで執筆した「日本の底力」。国家の危機に際し、リーダーに求められる資質とは何か。世界が感嘆する日本人の可能性をどう生かすのか。時に厳しく時にユーモア溢れる言葉で紡ぐ、シリーズ第二弾。

目次
はじめに
第一章 人生は無常かつ無情
サヨナラだけが人生だ/日本代表はなぜ勝てないのか/ワインと脳細胞/国のために戦うか/おんな船頭唄/顔のない日本/父を訪ねる旅/池に落ちた犬/サル山のボス争い
第二章 お人好しが損をする
大学の美観/変節/熊との遭遇/円高は悪なのか/作家と編集者/始末に困る人/脅され騙され/滲み出てきた陰影/歴史を知りたくなる/夢見る乙女
第三章 近代日本の宿痾
日本の宿痾/プロとアマ/後世に残る格言/狂騒の壺の中/科学技術立国の危機/ウィキリークス/慎み深い人/亡国の論/世界一の宣伝下手/さあ困った!
第四章 人間の幸福は富ではない
国民が育てる/ビリー・バンバン/命懸けで考えずして/みんなの好きなスローガン/雪を見ていると/声高の正義感/「絆」を取り戻せ/気を感知する力/カンニング対策/努力は必ず報われる
第五章 世界が感嘆する日本の底力
日本の底力/花見へ出よう/語りかける言葉の力/二次被害を防ぐ/風評の原因/内向きな視線/大敗北の殿(しんがり)/ユーモアは不謹慎ならず/会議は踊る/奈良光枝のこと/日本人の誇り/故郷の諏訪にて
解説 熊谷達也

書誌情報

読み仮名 カンケンモウゴシマツニコマルヒト
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 208ページ
ISBN 978-4-10-124812-7
C-CODE 0195
整理番号 ふ-12-12
ジャンル エッセー・随筆
定価 506円
電子書籍 価格 506円
電子書籍 配信開始日 2015/11/27

著者プロフィール

藤原正彦

フジワラ・マサヒコ

1943(昭和18)年、旧満州新京生れ。東京大学理学部数学科大学院修士課程修了。お茶の水女子大学名誉教授。1978年、数学者の視点から眺めた清新な留学記『若き数学者のアメリカ』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞、ユーモアと知性に根ざした独自の随筆スタイルを確立する。著書に『遥かなるケンブリッジ』『父の威厳 数学者の意地』『心は孤独な数学者』『国家の品格』『この国のけじめ』『名著講義』(文藝春秋読者賞受賞)『ヒコベエ』『日本人の誇り』『孤愁 サウダーデ』(新田次郎との共著、ロドリゲス通事賞受賞)『日本人の矜持』『藤原正彦、美子のぶらり歴史散歩』『国家と教養』等。新田次郎と藤原ていの次男。

関連書籍

この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。

感想を送る

新刊お知らせメール

藤原正彦
登録
エッセー・随筆
登録

書籍の分類