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静かな木

藤沢周平/著

473円(税込)

発売日:2000/08/30

  • 文庫
  • 電子書籍あり

人生、なかなかこの木のようには……。練達の筆がとらえた人の世の哀歓。著者最晩年の三篇。

藩の勘定方を退いてはや五年、孫左衛門もあと二年で還暦を迎える。城下の寺にたつ欅の大木に心ひかれた彼は、見あげるたびにわが身を重ね合せ、平穏であるべき老境の日々を想い描いていた。ところが……。舞台は東北の小藩、著者が数々の物語を紡ぎだしてきた、かの海坂。澹々としたなかに気迫あり、滑稽味もある練達の筆がとらえた人の世の哀歓。藤沢周平最晩年の境地を伝える三篇。

  • テレビ化
    三屋清左衛門残日録―新たなしあわせ―(2020年3月放映)

書誌情報

読み仮名 シズカナキ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 128ページ
ISBN 978-4-10-124724-3
C-CODE 0193
整理番号 ふ-11-24
ジャンル 文芸作品、歴史・時代小説、文学賞受賞作家
定価 473円
電子書籍 価格 418円
電子書籍 配信開始日 2012/05/18

著者プロフィール

藤沢周平

フジサワ・シュウヘイ

(1927-1997)山形県生れ。山形師範卒業後、結核を発病。上京して五年間の闘病生活をおくる。1971(昭和46)年、「溟い海」でオール讀物新人賞を、1973年、「暗殺の年輪」で直木賞を受賞。時代小説作家として、武家もの、市井ものから、歴史小説、伝記小説まで幅広く活躍。『用心棒日月抄』シリーズ、『密謀』、『白き瓶』(吉川英治文学賞)、『市塵』(芸術選奨文部大臣賞)など、作品多数。

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