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作家との遭遇

沢木耕太郎/著

737円(税込)

発売日:2022/04/26

  • 文庫
  • 電子書籍あり

沢木耕太郎が書物の森で、あるいは酒場で出会った19人の作家、19の素顔。

少年の頃に開いた書物の森で、あるいは「学校」のようだった酒場の片隅で、沢木耕太郎が心奪われるように出会ってきた作家たち。山本周五郎、向田邦子、山口瞳、色川武大、吉村昭、吉行淳之介、小林秀雄、瀬戸内寂聴など、書くことが即ち生きることだった19人の作家に正面から相対し、その本質を描き出す。誰も知らなかった顔に辿り着き、緊張感さえ孕むスリリングな刺激あふれる作家論!

目次
必死の詐欺師 井上ひさし
青春の救済 山本周五郎
虚構という鏡 田辺聖子
記憶を読む職人 向田邦子
歴史からの救出者 塩野七生
一点を求めるために 山口瞳
無頼の背中 色川武大
事実と虚構の逆説 吉村昭
彼の視線 近藤紘一
運命の受容と反抗 柴田錬三郎
正しき人の 阿部昭
旅の混沌 金子光晴
絶対の肯定性 土門拳
獅子のごとく 高峰秀子
ささやかな記憶から 吉行淳之介
天才との出会いと別れ 檀一雄
虚空への投擲 小林秀雄
乱調と諧調と 瀬戸内寂聴
彼らの幻術 山田風太郎
作家との遭遇――あとがき
遭遇の仕方――文庫版あとがき

書誌情報

読み仮名 サッカトノソウグウ
シリーズ名 新潮文庫
装幀 レオナール・フジタ(藤田嗣治)『印刷工』ポーラ美術館蔵/カバー装画、ポーラ美術館/画像提供、DNPartcom/画像提供、新潮社装幀室/デザイン
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 336ページ
ISBN 978-4-10-123534-9
C-CODE 0195
整理番号 さ-7-26
ジャンル 文学・評論
定価 737円
電子書籍 価格 693円
電子書籍 配信開始日 2022/04/26

著者プロフィール

沢木耕太郎

サワキ・コウタロウ

1947年、東京生れ。横浜国大卒業。『若き実力者たち』でルポライターとしてデビューし、1979年『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞、1982年『一瞬の夏』で新田次郎文学賞、1985年『バーボン・ストリート』で講談社エッセイ賞を受賞。1986年から刊行が始まった『深夜特急』三部作では、1993年、JTB紀行文学賞を受賞した。ノンフィクションの新たな可能性を追求し続け、1995年、檀一雄未亡人の一人称話法に徹した『檀』を発表、2000年には初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行。2006年『凍』で講談社ノンフィクション賞を、2014年『キャパの十字架』で司馬遼太郎賞を、2023年『天路の旅人』で読売文学賞を受賞。ノンフィクション分野の作品の集大成として「沢木耕太郎ノンフィクション」が刊行されている。

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