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祖国の選択―あの戦争の果て、日本と中国の狭間で―

城戸久枝/著

693円(税込)

発売日:2017/07/28

  • 文庫
  • 電子書籍あり

中国に取り残された日本人。望郷の念と救われた恩に引き裂かれた彼らが選んだ道とは。

「中国では七回も売られたんだ」終戦は新たな苦難の始まりだった。肉親と逸(はぐ)れ、大陸に取り残されてしまった日本人は、運命の分かれ道で重い選択を強いられた。戦時下の満州や戦後の中国を彼らはどのように生き延び、帰国を果たしたのか。元戦争孤児の父をもつ著者は、人生の終着駅に向かう六人の体験を丹念に聞き取り、紡いでゆく。戦争体験者のいなくなる時代に残すべき貴重な証言の記録。

目次
プロローグ 彷徨える祖国
第一章 夫の祖国、妻の祖国
再訪/唯一の養父/古い写真/身元判明/帰国/夫の祖国、妻の祖国
第二章 家族を殺された国で
開拓団の一員として渡満/東京開拓団/一九四五年八月、悪夢の予兆/麻畑の悲劇/断崖絶壁の悪夢/再び一人に/八路軍に居場所を求めて/哈爾浜で日本人として/祖国に帰る意味/祖国の土を踏んで
第三章 海の向こうの祖国
懐かしい牡丹江という響き/従軍看護婦として/産婆の資格が導いた悲運/崖から転落/牡丹江へ/牡丹江難民会にて/打ち砕かれた帰国の夢/結婚/八路軍での留用生活/中国人たちの中で/念願の祖国/海の向こうの祖国
第四章 母としての選択
つながる糸/アメリカ生まれの日本人/日系軍官の妻として/子供を殺さない覚悟/林口で何があったのか/逃避行/子を亡くした母――祖母由紀子の話/哈爾浜の収容所を出る/新京へ/あんよ痛い/帰還
第五章 運命の選択
表郷との出会い/二十歳で兵士となる/九死に一生/一本の腕/人を撃つということ/脚を撃ち抜かれる/敗戦/二百六十七人分の想い/再びの表郷/戦争を語り継ぐ意味――命のバトン
第六章 選択の果てに――父の選択
二〇〇八年秋、父と娘の訪中記/日中国交正常化四十周年/父の葛藤/五年ぶりの中国/老いゆく記憶/中秋節/変わりゆく中国の人びと/墓のある意味/心の故郷/帰らないという選択/選択の果てにあるもの
エピローグ 百歳からの手紙
文庫版あとがき
主要参考文献
解説 稲泉連

書誌情報

読み仮名 ソコクノセンタクアノセンソウノハテニホントチュウゴクノハザマデ
シリーズ名 新潮文庫
装幀 読売新聞社/カバー写真 写真提供、毎日新聞社/カバー写真 写真提供、新潮社装幀室/デザイン
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 384ページ
ISBN 978-4-10-121051-3
C-CODE 0195
整理番号 き-46-1
ジャンル ノンフィクション
定価 693円
電子書籍 価格 693円
電子書籍 配信開始日 2018/01/19

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著者プロフィール

城戸久枝

キド・ヒサエ

1976(昭和51)年、愛媛県生れ。徳島大学総合科学部卒業。大学在学中の1997(平成9)年から二年間、中国吉林省長春市の吉林大学に国費留学。貿易会社、出版社勤務を経て、ノンフィクションライターに。国交回復前の中国から1970年に自力で日本に帰国した元戦争孤児の父の足跡を追った『あの戦争から遠く離れて』で、大宅壮一ノンフィクション賞、講談社ノンフィクション賞、黒田清JCJ新人賞を受賞。同書は、「遥かなる絆」のタイトルで2009年にNHKでテレビドラマ化された。他の著書に、『祖国の選択』『長春発ビエンチャン行 青春各駅停車』『黒島の女たち』がある。

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